第3話(脚本)
〇森の中
デュラン「うーん、探しても全然見つからないな・・・」
クロト「一応顔写真はあるが、全然人らしい奴に会わないから役に立たないし・・・困ったな」
デュラン「・・・ん?前から誰か来るぜ!」
クロト「っ、マイ!? その倒れてるアミレーは何があったんだ!?」
マイ「それが・・・白い毛むくじゃらの魔物に襲われたって・・・」
デュラン「そうか・・・なら早くコリンに診せないとな」
クロト「そうだな、俺達も運ぶのを手伝おう」
マイ「助かるよ・・・一人で運ぶの大変だったから・・・」
クロト「礼はいい。それより急ぐぞ」
〇田舎の病院の病室
ケイト「ふう、大分体調も良くなってきたかな」
ケイト「やっぱりこの世界の空は未来に比べて綺麗だなぁ・・・」
ケイト「・・・それにしてもコリンはいつ帰ってくるのかな・・・」
クロト「コリン、居るか?」
クロト「・・・って居ないのか・・・困ったな・・・」
ケイト「・・・あ、あのー・・・コリンって人ならグリーンフォレストに薬草を取りに行ってくるって言ってたけど」
クロト「そうか、ありがたい。 ところでお前は誰なんだ?」
ケイト「ボクはケイトだよ」
クロト「そうか、俺はクロトだ。 すまないがこの青年を隣に寝かせといてくれないか?」
ケイト「この人は?」
クロト「こいつはアミレー。 今は寝ているがその内きっと目を覚ますだろう」
クロト「・・・さて、悪いが俺はもう一度グリーンフォレストに向かう、じゃあな」
ケイト「・・・良く分からないけど、この人を見てればいいのかな・・・」
ケイト「よし、そうと決まれば見守らないと」
〇おしゃれな受付
マイ「・・・という事があって・・・」
ロイド「それは大変でしたね・・・。 まさかアミレーさんがやられてしまうなんて・・・」
マイ「うん、心配だよ・・・。 それに・・・あの遊園地は何だったんだろう・・・」
ロイド「え?遊園地?」
マイ「うん、グリーンフォレストの奥にあったんだけど消えちゃって・・・」
ロイド「グリーンフォレストの奥? そんな所に遊園地があるという情報はありませんが・・・」
マイ「じゃ、あれは幻覚だったのかな・・・。 あれ・・・ならドールって子は一体何だったんだろう・・・」
アミレー「マイ、ここに居たのか」
マイ「あ、丁度良かった・・・! 大丈夫、身体何とも無い!?」
アミレー「あぁ、貴君が運んでくれたお陰で特に支障は無い」
アミレー「それにケイトという者が私を見守ってくれたからな」
マイ「あ、ケイトも目が覚めたんだ。 後で挨拶に行かないと・・・」
マイ「・・・って今はそれどころじゃないね。 その白い毛むくじゃらの魔物はどうなったの?」
アミレー「それが・・・分からない。 森の奥に向かうのはかろうじて見えたが・・・」
マイ「なら、僕が倒してくるよ! このままだとコリンが危ないし!」
アミレー「なっ・・・貴君が!?」
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