4話 展望台に目指して(脚本)
〇ビルの屋上
七星茜(ななほしあかね)「...まって、あそこって...」
黒羽 白音(くろはね しおん)「一昨日の夜行った展望台だよ。 あそこで茜と色々探検しよーかなーって思ってさ」
黒羽 白音(くろはね しおん)「そして今、茜いるし一緒に行くことにしようかなーって。 もちろん一番上の展望台は誰もいないと思うから、あそこで過ごしていこ」
七星茜(ななほしあかね)「し、下の階は...なんかあるのかな...?」
黒羽 白音(くろはね しおん)「さあ?気になるんだったらそこ探索してみたら?」
黒羽 白音(くろはね しおん)「ま、そのためにあそこの展望台の上へ向かって私達一緒で瞬間移動しよっか!」
七星茜(ななほしあかね)「...私歩いて行っていいかな...」
黒羽 白音(くろはね しおん)「え?なんで? 私達が前使った、二人同時で瞬間移動する魔法があるじゃん! あの魔法使おうよ!」
七星茜(ななほしあかね)「...私は歩いたほうが良いから...」
それに..私魔法使えないんだし...
黒羽 白音(くろはね しおん)「んー...わかんないけど、了解。 先行ってるよ!」
黒羽 白音(くろはね しおん)「朧隠ヴォイドステップ!」
〇ビルの屋上
七星茜(ななほしあかね)「...」
七星茜(ななほしあかね)「...向かうか」
〇研究施設の玄関前
七星茜(ななほしあかね)「...意外に展望台に向かって違う道での道のりは近いな」
七星茜(ななほしあかね)「ていうか...白音またせちゃうかもしれないけれど、大丈夫かな... まあ早めに上の階へ向かえばいいし、 早く中に入るか」
〇VR施設のロビー
七星茜(ななほしあかね)「...あれ?まって、」
七星茜(ななほしあかね)「この前行った時、ここの展望台の塔の中って...」
〇近未来施設の廊下
一階
〇展示スペース(展示物無し)
二階
〇開発施設の廊下
三階
〇施設の展望台
四階(屋上)
〇VR施設のロビー
七星茜(ななほしあかね)「だった気がするんだけど...」
七星茜(ななほしあかね)「...もしかしてこの世界の建物って、」
七星茜(ななほしあかね)「──フェルガス郡の全建物の内装だけ変わっている?!」
七星茜(ななほしあかね)「いや、なんか怖いな... 見知らぬ建物の中に入ってしまったし...」
七星茜(ななほしあかね)「ええいっ! もうそんなことはどうでもいいから 早く二階に向かおう!」
〇らせん階段
七星茜(ななほしあかね)「え?前行った時にあの展望台って らせん階段とかなかった気がする...」
七星茜(ななほしあかね)「それに、地味にこの階段登るの疲れるな...」
七星茜(ななほしあかね)「...て気づいたらもう二階の近くだ...! 早いな...つくまで」
七星茜(ななほしあかね)「早く向かおう、 待たせちゃ良い気になんないし...!」
〇研究所の中枢
七星茜(ななほしあかね)「うわ...二階...!なんかすごいな...」
七星茜(ななほしあかね)「...ちょっとだけ寄り道するか」
〇研究所の中枢
七星茜(ななほしあかね)「んー、なになに? なんか文字が書かれてるぞ?」
この階についてです。
この階には...
七星茜(ななほしあかね)「はっ? 続き書かれないじゃん... なにがあるのよ...この階に...」
七星茜(ななほしあかね)「あ、なんか今さっきの機械と同じ物がある... どれどれ?」
この世で一番恐怖な...
七星茜(ななほしあかね)「...あ、多分この機械隣の機械に続きが書かれてるギミックね。 なるほど、理解した!」
──怪物が潜んでおります。
この階にいる人今すぐ逃げてください
早く。
七星茜(ななほしあかね)「え?」
七星茜(ななほしあかね)「え...今...」
〇研究所の中枢
七星茜(ななほしあかね)「う、うわあああああああああ!?」
怪物「ジャマモノタオス... ゼッタイニ...コロシテヤル...」
七星茜(ななほしあかね)「えまって...このままじゃ私殺される...! 逃げよ早く!」
怪物「ニゲタ...! コロシテヤル...!」
〇らせん階段
七星茜(ななほしあかね)「はあ、はあ...」
七星茜(ななほしあかね)「え...まって、追いかけてきてる...!」
七星茜(ななほしあかね)「逃げなきゃ!」
〇実験ルーム
七星茜(ななほしあかね)「はあ、はあ、もう嫌だ...なんで」
七星茜(ななほしあかね)「...にげ...」
七星茜(ななほしあかね)「あれ?あのボタンは...? 押してもいいかな...?」
七星茜(ななほしあかね)「...いや押そう!」
怪物「アッ...!」
七星茜(ななほしあかね)「あ、扉が...」
〇謎の部屋の扉
〇実験ルーム
七星茜(ななほしあかね)「...」
七星茜(ななほしあかね)「...これで襲ってこないはず...かも」
七星茜(ななほしあかね)「...それに閉まったのは...」
一階入口階段から三階段入口階段用
七星茜(ななほしあかね)「ふ、ふう....」
七星茜(ななほしあかね)「...て、待たせちゃいけないんだった!」
七星茜(ななほしあかね)「ちょっと、歩いていくか... 流石に走るとかきつい...」
〇施設の展望台
七星茜(ななほしあかね)「あ、白音! 待たせちゃってごめんね!」
黒羽 白音(くろはね しおん)「いやいや、大丈夫!」
七星茜(ななほしあかね)「白音は...大丈夫だった?」
黒羽 白音(くろはね しおん)「?なにが?」
七星茜(ななほしあかね)「下の階の怪物... なんか超強かったし... 4階までいってきたら大丈夫かなって...」
黒羽 白音(くろはね しおん)「w、大丈夫だって、ほら、最初から4階の入口に強力な結界張ったから大丈夫! ここまできてなかったし」
黒羽 白音(くろはね しおん)「もちろん、茜がきたときは張るの一階やめて、もう一回張ったから大丈夫だよ」
七星茜(ななほしあかね)「よ、よかったー!」
七星茜(ななほしあかね)(やっぱり、仲間と一緒に過ごしてるときが一番ほっこりするな)
黒羽 白音(くろはね しおん)「とりあえず、うちが冒険日前に買ったパン食べよ!」
七星茜(ななほしあかね)「ん、」
〇施設の展望台
七星茜(ななほしあかね)「ん〜!美味しい!」
黒羽 白音(くろはね しおん)「はは、ありがと」
黒羽 白音(くろはね しおん)「これさ実は、昨日の夜、先生にバレずに買ってきたやつでさー」
七星茜(ななほしあかね)「えっ、昨日?!」
黒羽 白音(くろはね しおん)「うん、昨日。 近くにある店で買ってきた」
七星茜(ななほしあかね)「そ、それって、24時間営業してるやつでしょ?」
七星茜(ななほしあかね)「あのパン屋のパン、美味しいんだよねー!」
黒羽 白音(くろはね しおん)「うん、そうだけど──」
黒羽 白音(くろはね しおん)「ふっふっふ、その隙に茜の分も食べちゃおーと!」
七星茜(ななほしあかね)「...え?!」
七星茜(ななほしあかね)「だ、だめ!!!!!」
〇施設の展望台
数時間後の夜
七星茜(ななほしあかね)「もう...夜か...」
黒羽 白音(くろはね しおん)「まあでも明日向かえば冒険終わりじゃん」
七星茜(ななほしあかね)「それもそうなんだけど...」
七星茜(ななほしあかね)「仲間の皆大丈夫かなって... ほら、もし仲間が怪物とかで...死んでたら...」
黒羽 白音(くろはね しおん)「...今さっき千里眼の魔法で、皆の様子 見たけど大丈夫そうだったよ」
七星茜(ななほしあかね)「...そっか、ならよかった!」
七星茜(ななほしあかね)「にして...」
七星茜(ななほしあかね)「...私、もう疲れたから寝ていいかな?」
黒羽 白音(くろはね しおん)「あ、おk、そのために、、」
黒羽 白音(くろはね しおん)「霊縁アルカ・リュミエール!」
七星茜(ななほしあかね)「...?!」
〇幻想3
七星茜(ななほしあかね)「え...なにここ...」
黒羽 白音(くろはね しおん)「ここは、私の魔法で作った空間。 ここにいれば怪物が襲ってくることは一切ないよ」
七星茜(ななほしあかね)「...なら安心だね!」
黒羽 白音(くろはね しおん)「まあでも、明日の朝にはこの空間は消えてるから、早めに起きといたほうが良いよ」
黒羽 白音(くろはね しおん)「ま、もう疲れた疲れた、 先寝るね」
〇幻想3
七星茜(ななほしあかね)「...」
〇黒
...魔法使えるなんて、良いな
..羨ましい
でも...そんなふうに考えちゃ、やっぱり...
...