〇シックなバー
マスター「お久しぶりです」
さくら「覚えていてくださったんですか？」
さくら「嬉しい！」
さくら「・・・」
さくら「いつものココアでお願いします」
マスター「かしこまりました」
さくら「バーなのに、 いつもお酒飲まなくてすみません」
マスター「お待たせしました」
さくら「え？このケーキは？」
マスター「今日、お誕生日でしたよね？」
さくら「そっか」
さくら「今日は４月１日でしたね」
マスター「いつも「エイプリールフールで最悪」 っておっしゃってたので」
さくら「そうなの。おまけに、 誕生日って毎年ろくな事がなくて」
マスター「知っています」
さくら「あはは」
さくら「いつも愚痴を聴いてもらってすみません」
マスター「今年のお誕生日はどうでしたか？」
さくら「うーん」
さくら「今までの中で一番最悪だったかも」
さくら「でも、マスターが祝ってくれたから、」
さくら「全部帳消しにする！」
マスター「・・・愚痴、聴きますよ」
さくら「あのね、あのね。私・・・」
さくら「死んじゃったみたいなんです」
　　マスター
　　いつもありがとう──
マスター「また、お待ちしてます」