死に場所に案内してくれる靴(脚本)
〇学校の屋上
ソウタ「あれ?ソウタ。 こんなところで何してんの?」
イツキ「お前こそ、なんでここにいんだよ」
ソウタ「俺はさぁ。 この革靴に案内されてきたんだよ」
イツキ「なんだよ、それ」
ソウタ「この革靴 『死に場所へ案内してくれる革靴』なんだ」
イツキ「お前、死にたいの?」
ソウタ「まぁな」
ソウタ「でも、なかなか死ねないんだよね。 不良品かな」
イツキ「不良品、時々あるよな」
ソウタ「この革靴にあちこち連れて行かれるのに」
ソウタ「俺、生きてるし」
ソウタ「返品した方がいいかな」
イツキ「うーん。どうだろうな・・・」
イツキ「あながち 間違ってない気もするけどな」
ソウタ「え?なんで?」
イツキ「お前が死ぬ場所では ないかもしれんってこと」
ソウタ「えっ?」
ソウタ「イツキくん!?」
ソウタ「・・・」