徒歩80メートルのストーリー集

サトJun

死に場所に案内してくれる靴(脚本)

徒歩80メートルのストーリー集

サトJun

今すぐ読む

徒歩80メートルのストーリー集
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇学校の屋上
ソウタ「あれ?ソウタ。 こんなところで何してんの?」
イツキ「お前こそ、なんでここにいんだよ」
ソウタ「俺はさぁ。 この革靴に案内されてきたんだよ」
イツキ「なんだよ、それ」
ソウタ「この革靴 『死に場所へ案内してくれる革靴』なんだ」
イツキ「お前、死にたいの?」
ソウタ「まぁな」
ソウタ「でも、なかなか死ねないんだよね。 不良品かな」
イツキ「不良品、時々あるよな」
ソウタ「この革靴にあちこち連れて行かれるのに」
ソウタ「俺、生きてるし」
ソウタ「返品した方がいいかな」
イツキ「うーん。どうだろうな・・・」
イツキ「あながち 間違ってない気もするけどな」
ソウタ「え?なんで?」
イツキ「お前が死ぬ場所では ないかもしれんってこと」
ソウタ「えっ?」
ソウタ「イツキくん!?」
ソウタ「・・・」

次のエピソード:エイプリルフールの誕生日

ページTOPへ