妖し神

純連宮華(sumire)

拾玖 木(脚本)

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〇地下室
洋花「翠衣ちゃんって、」
洋花「・・・時翔姫神、って知ってる?」
桃奈「・・・?なにそれ」
児宮翠衣「ああ、知ってるわ」
児宮翠衣「──私のことよ」
桃奈「・・・え?!」
児宮翠衣「・・・時翔姫神。 本当は私のこと」
児宮翠衣「実は神犹の妹神であって、」
児宮翠衣「大昔、人間だった神華が、静神世に何回も来たんだけど、一回目はすぐ戻れた けど、二回目は元の世界に戻れることはできなかった」
児宮翠衣「そこで私は、神華に「静神世の神」にならない?と誘い、神華は神になることになった」
児宮翠衣「そして、私は逆に人間になることにして、 人生交換をする事になった」
児宮翠衣「神華はその後、神犹姉のところに向かって その事を話した」
児宮翠衣「その後神犹姉は、かなり神華の事を愛してたけど、本当は、」

〇地下室
児宮翠衣「・・・本当は、神犹姉は神華より私の事が大好きで、もう、私が静神世に戻れる事ができないことを知ってしまった」
桃奈「え・・・」
児宮翠衣「で、多分その事で神犹姉は私を見ると、トラウマが蘇って暴走をしてしまうから、」
児宮翠衣「自分自身に相手に見られたら相手が呪われる魔法をかけた」
児宮翠衣「神犹姉は私が人間になってるてことは、もう知ってるし、神犹姉、遠い予知など見えるから、洋花達がこの先戦うことを知って、」
児宮翠衣「トラウマになっちゃったのかしらね」
洋花「・・・」
桃奈「その予知が、バットエンドだったら、もっと絶望だよ・・・」
洋花「うん──」

〇地下室
洋花「・・・え?なんか、音がしない?」
桃奈「か、かなり揺れる・・・ね・・・」
児宮翠衣「・・・これって、」
洋花「どうしたの、翠衣ちゃん──」
桃奈「・・・あ!魔法陣!」
児宮翠衣「・・・瞬間移動の魔法陣かしら」
洋花「ど、どこへ向かうんだろう・・・」
児宮翠衣「見るために・・・入ってみるわよ」
児宮翠衣「二人共、気をつけてね」

〇時計台の中
洋花「ん・・・ここは、?」
児宮翠衣「もしかして、ここは・・・」
桃奈「・・・翠衣ちゃん、洋花ちゃん守って!」
洋花「・・・ん!」
「魔物発見!」
「フタツノシン、ワダツミノカゼ!」
洋花「桃奈ちゃん、そのまま私達を防御して 翠衣ちゃんは私と一緒に戦って!」
児宮翠衣「ん、」
「・・・じゃあ、」
「・・・マラ・ヴェスパ!」
児宮翠衣「・・・あ、」
使い魔「じゃあね、魔物たち♡」
使い魔「ばいばーい──」

〇時計台の中
「雷影樹!」
「あ・・・」
児宮翠衣「・・・あ、」
児宮翠衣「・・・ふふ、すごいじゃない、」
洋花「これねー、実は小魔女級にいた時に覚えた魔法」
桃奈「まあ、協力魔法的な?」
児宮翠衣「・・・いいわね、それ」
洋花「・・・」
洋花「・・・」
桃奈「・・・どうしたの?洋花ちゃん・・・?」
児宮翠衣「・・・」
洋花「・・・いや、」
洋花「なんか、あのステンドグラス見てると、 なんか不思議な感じがして──」
桃奈「・・・え?」

〇時計台の中
???「あら、まだ生きてたの? 正直言って、消えてほしかったわ・・・貴方達」
児宮翠衣「あ、姉・・・!」
???「・・・」
???「・・・いや敵だわ、こいつらを倒しなさい、BOT達」
桃奈「や、やばい、」
洋花「皆、闘うよ!」
児宮翠衣「わかってるわ・・・」

〇時計台の中
児宮翠衣(でもまあ、この場合まだ私達弱体のままね、 私がやっておきましょ)
児宮翠衣「・・・ねえ、洋花、桃奈、きて」
洋花「え・・・なんで、」
桃奈「邪魔しないでくれる? 戦いの──」
児宮翠衣「・・・」
洋花「え・・・」
桃奈「・・・」
児宮翠衣「はぁあああああっ!」
児宮翠衣「この調子で、戦って頂戴」
桃奈「・・・ん、」
洋花「!」

〇時計台の中
???「・・・私はなんでこの虫けらどもを倒さなきゃいけないのかしら!?」
???「もうやめなさい、これ以上思い出したく──」

〇時計台の中
神華「──命断ちの影」
神華「神犹、さようなら」
???「...え?」
???「・・・」
洋花「・・・え、」
桃奈「神華さん、?」
児宮翠衣「神華・・・?」
神華「あら、お久しぶり、神華ですよぉ〜」
児宮翠衣「・・・え?なんか、変わった?」
桃奈「もう一つの、ノリ・・・?」
神華「なんですか!?ずっとあのまま暗い陰キャなままでいいんですかっ!?」
洋花「いや、どっちでもいいな、と思うんだけど、」
神華「うわぁ〜あざますぅ! ほんと、皆さん神ってますぅ〜!」
児宮翠衣「・・・ふふ(笑)」
洋花「・・・そういえば、」

〇時計台の中
洋花「一応、神華さんが神犹さんを倒したのですけど、私ら、出られませんよね?」
洋花「ほら、かなり最初の時に、神犹さんに合わないと、元の世界に戻れることはできないって、」
神華「あー・・・それは、」
神華「確かこの静神世に、出口と呼ばれる場所がありまして、そこに多分、神犹様が今います」
神華「一応、まだ神犹様が魔力があった状態で倒しましたから」
桃奈「もう、あのままなのかなって、思った、」
神華「てゆうか、神犹さんも神なので死ぬこととかできません、多分出られるときはありますよ〜」
洋花「・・・そっか」
児宮翠衣「じゃ、そこに向かう?」
神華「あ、待ってください!」

〇時計台の中
洋花「あ!魔力液!」
神華「神犹様がいる出口に入った瞬間、私達は徐々に魔力が削られ、最弱となり、死んでしまいます」
神華「それに、彼女は見てしまうと相手が呪われますので・・・」
神華「この枝を、液にいれてください」
桃奈「この枝って・・・」
洋花「わ、最初の頃私が咲かせた木の枝・・・」
児宮翠衣「・・・いれてみたら?」
洋花「・・・わかった」

〇時計台の中
洋花「・・・」
洋花「なんか、強くなった気分、、、」
桃奈「・・・私も」
神華「ならよかったです!あの木の枝に魔法をかけましたので、そのようなことになったのですよ!」
児宮翠衣「・・・すごいわね」
神華「では!僕が魔法陣を出すので、出た瞬間、入ってくださいね!」

次のエピソード:弐拾 地下

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