妖し神

純連宮華(sumire)

拾捌 暴走逃走(脚本)

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〇古い本
洋花「・・・頭に、映像が、、」
洋花「も、もしや、神犹っていうのは、」

〇黒
洋花「──あの人が、神犹?!」
洋花「し、しかも・・・」
洋花「見てるだけで、めま、い、が、」
洋花「・・・あれ、体がおかしい・・・」

〇未来の店
???「・・・あら、洋花ちゃん、寝ちゃったようね」
???「・・・」
???「まあでも、」
???「あとで、呪い殺しましょ、 寝てるうちに」
???「ふふ、騙されて馬鹿みたいだわ──」
  ──ゴゴゴゴッ・・・ドン!
???「・・・え?」

〇未来の店
桃奈「──洋花ちゃんに、なにする気?」
児宮翠衣「...姉、それは許されない行動よ」
桃奈「・・・なんで、呪い殺すつもりなの?」
???「はぁ?あの事が思い出して私は嫌なの!」
桃奈(あ、あの事・・・?)
児宮翠衣「桃奈!危ない!図書室が!」
桃奈「・・・え?」

〇未来の店
桃奈「──え?火?!」
児宮翠衣「これは神犹が暴走したときの行動。 このままでは集神塔が危ないし、静神世が滅びるわよ」
桃奈「・・・えぇ?!」
児宮翠衣「とりあえず、今のうちに逃げるわよ!」
桃奈「わかった、私は洋花ちゃんを浮かせる魔法をかけて、一緒に逃げるから!」

〇近未来の廊下
桃奈「・・・これってどうやって、下に行けるの?」
児宮翠衣「・・・これは、」
児宮翠衣「...ねえ、日本人形、洋花のバッグにない?」
桃奈「んー・・・」
桃奈「あ、あった!」
児宮翠衣「じゃあ、それの腕を折って! 今すぐ!」
桃奈「...うん!」

〇洋館の玄関ホール
女「・・・ちょっと?!火事じゃないですか!」
児宮翠衣「ええ、そうよ、ここにいる者達に多くの人形を渡してちょうだい」
女「わ、わかりました!」
桃奈「私達は先下いくけど、 皆、気をつけてね!」
桃奈「・・・とりあえず、折るよ」
児宮翠衣「・・・首を折ってね」
桃奈「うん!」

〇温泉街
桃奈「うわ、かなり酷い・・・」
児宮翠衣「・・・ねえ、貴方、たくさんの人形をここにいる者に全員に渡して!」
受付鬼「わ、わかりました!」
児宮翠衣「・・・桃奈、ここは足を折って」
桃奈「ん、」

〇神殿の門
  それから数分後、
桃奈「ようやく下の階までついたけど、なんかもうちょっと、他の階なかったけ、?」
児宮翠衣「それは・・・」
児宮翠衣「・・・神犹の手によって、消滅されたわ。 でもそこの階にいた妖怪共は全員助けられた。 もちろん他の階の妖怪共もね」
桃奈「・・・助けられたのは良かったけどね──」
桃奈「・・・?なにこれ」
児宮翠衣「あ、それは──」
桃奈「え?」

〇秘密基地の中枢
桃奈「こ、ここは・・・?」
児宮翠衣「ここは、隠された地下よ」
桃奈「で、出られるかな・・・?」
児宮翠衣「無理。ここには出口がないのよ」
桃奈「えぇ──」
「うぅ、きっつい」
桃奈「・・・え?」

〇秘密基地の中枢
洋花「そろそろ、歩きたいんだけれど・・・」
桃奈「あ、ごめん、」
児宮翠衣「洋花、大丈夫そ?」
洋花「て、翠衣ちゃん!」
児宮翠衣「なにそんな、驚いて。 なんか困ったことでもあった?」
洋花「い、いや、」
洋花「と、とりあえず、座れるところで喋るよ! つ、ついてきて!」

〇地下室
洋花「こ、ここでもいいかな・・・?」
桃奈「う、うーん、まあいいよ、 (うん、ちょっと真っ暗でなにも見えないけれど・・・)」
児宮翠衣「・・・了解」
洋花「そ、その──」

次のエピソード:拾玖 木

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