九話 過去.no1(脚本)
〇教室
4年前
先生「おい、千月。 この問題わかるか?」
金子「えっと・・・わかりません・・・」
先生「・・・もっとちゃんと教科書見るんだよ・・・ これだから馬鹿になるんだ・・・」
金子「うぅ・・・ごめんなさい・・・」
男の子「ははwまた怒られてやがるぜw」
女の子「うける、怒られて恥ずかしくないのかな〜? wwww」
金子「・・・」
「・・・」
麻緒(見てるだけだといじめ側・・・ 私が、とめてあげなきゃ)
〇個室のトイレ
金子「・・・」
金子「きゃ、!」
〇学校のトイレ
麻緒「ねえ・・・ちょっと、やめなさいよ、」
女の子「は?やだww 水かけられたいの?麻緒ちゃんも?」
麻緒「流石に・・・それは嫌だけどさ、」
麻緒「あんた、人権ていうものわからないの? 来年中学生になって恥かかないの?」
女の子「さぁねw? 水かけられたくないんだったら話しかけないでね〜? じゃあね!?」
麻緒「・・・」
麻緒「・・・ねえ金子ちゃん、いる?」
金子「・・・」
金子「・・・あ、君は・・・麻緒ちゃんだっけ?」
麻緒「・・・うん。 皆、酷いね、金子ちゃんのこといじめるなんて、 金子ちゃんのどこが悪いんだろ」
金子「・・・それは私が汚いからだよ」
麻緒「・・・そんなことないよ・・・」
麻緒「は、やばい!チャイム!」
金子「・・・」
〇教室
金子(・・・もう、いや)
男の子「見ろよ、あれw ないてるw」
女の子「らくがきでもしたかったけど、 怒られるから、ま、いっか」
金子「、、、」
麻緒「・・・」
麻緒「これで、ふきな、」
金子「・・・」
金子「ありがとう・・・!」
麻緒「...」
それから私達は仲よく過ごした。
〇桜並木
卒業式後
麻緒「金子ちゃん! 4月になったら私達中学生だね!」
金子「・・・うーん、中学校怖いなぁ・・・」
麻緒「大丈夫だよ、 もし中学校でもいじめるやついたら 私がなんとかやるって!」
金子「・・・」
〇学校の昇降口
中学生初め
「え・・・!?」
麻緒「金子ちゃんとおなじ?!」
金子「・・・麻緒ちゃん、と、 同じ?!」
麻緒「・・・やった!」
金子「・・・」
〇教室
麻緒「金子ちゃん!やっほ!」
金子「・・・ん、やっほ、」
麻緒「・・・?どうしたの? なんか、嫌だった?」
金子「・・・いや──」
麻緒「え?ちょっと、」
女子中学生「うわ、なんでこのクラスに金子いるの? 空気が汚れるんだけどw」
麻緒「・・・ちょっとやめなよ、もう私達中学生なんだから、そんなことしたら恥ずかしいよ?」
女子中学生「はーだるwこいつw お前も金子の仲間? やめたほうがいいよwww」
金子「・・・」
麻緒「いや、私はやめないから。 ずっとともだちだもん」
金子「・・・」
女子中学生「もういいわ、お前ごとゴミにしてやるから」
麻緒「え?!なんで・・・」
金子(・・・もうどうでもいい、)
金子(・・・)
〇桜並木
それから2年間がたち、
私達は高校生になった。
しかし、残念ながら金子ちゃんは
一緒に同じ高校には、いけなかった。
・・・残念ながら・・・
麻緒「・・・」