二話 旅(脚本)
〇男の子の一人部屋
次の日。
前崎早太「...今日は祝日か」
前崎早太「今日は暇だから、なにか買ってくるかな」
前崎早太(麻緒にあったらすぐ逃げるぞ・・・)
〇開けた交差点
前崎早太「よし、じゃあ今日は・・・」
前崎早太「新しく発売されたあの漫画買ってみようかな」
前崎早太「買う料の金はあるし、あそこの本屋行こう」
〇本屋
店員「会計1000円です」
店員「ありがとうございました〜」
〇開けた交差点
前崎早太「よし、買えた。他には何を買おう──」
「んぅ♡?」
前崎早太「あ?」
哉宮麻緒「あ、早太くぅん♡ おはよぉ♡」
前崎早太「お、おはよう、 お、俺走る練習するから邪魔すんな!」
哉宮麻緒「えぇ♡まってぇ♡」
〇駅の出入口
前崎早太「うわあくんなぁ! きもちわり──」
哉宮麻緒「え・・・ひどぉい・・・グスン」
前崎早太(あ・・・流石に言い過ぎたかも)
前崎早太「・・・ごめん、今のは嘘。 言い過ぎた」
哉宮麻緒「やったぁ♡」
哉宮麻緒「ねっぇっぇ♡ あの駅でぇ♡旅しなぁい?」
前崎早太「ん・・・良いけど」
前崎早太「その代わりちょっかいかけたらすぐ帰るからな!?」
哉宮麻緒「はぁい♡」
〇改札口前
〇電車の中
哉宮麻緒「えぇ...♡ ここぉ♡とかぁいなんだねぇ♡ だぁいすき♡」
前崎早太「...ここ公共なんだから静かに」
哉宮麻緒「わかったぁ♡ ママ♡」
前崎早太(女じゃないし、ママじゃないんだが・・・ もういい、いちいちツッコむと疲れるわ)
哉宮麻緒「あぁ♡ついたぁ・・・!ここぉ♡」
〇渋谷駅前
前崎早太「ここは、大澤区か。 すごいないつも賑やかで」
哉宮麻緒「うんうん♡ ちょっとぉついてきてぇ♡」
前崎早太「ん」
〇ケーキ屋
哉宮麻緒「そうそぉう♡ ここぉ♡」
哉宮麻緒「わたしぃ買うねぇ♡」
前崎早太「ん、食べてみるか」
前崎早太「う、うまい!」
哉宮麻緒「わぁい♡ じゃぁ私もぉ♡」
哉宮麻緒「パクッ♡」
哉宮麻緒「んぅ♡ おいちぃ♡」
前崎早太(はぁ・・・)
〇電車の中
夜
前崎早太「美味しかったな」
哉宮麻緒「わぁい♡ 私ぃすごぉいでしょぉ♡ ねぇ♡」
前崎早太「はは、すご・・・」
前崎早太「・・・」
前崎早太(なんか、案外意外と話せるかもな)
前崎早太(性格は苦手だが・・・)
前崎早太(まあ、最初にキスしたのは吐きそうになったが)
前崎早太(こいつ優しいやつなんだな)
〇女の子の一人部屋
一方
千月金子「ハァハァハァ・・・ 許さない許さない許さない許さない許さない許さない」
千月金子「なんであいつと、仲良くしてるの? 意味分かんないけど」
千月金子「ねえ早太くん、」
千月金子「他の子と話さないで私だけずっと一緒にいて?」