一話 最悪な転校生(脚本)
〇教室
俺の名前は前崎早太。
今日このクラスに転校生が来るらしい。
先生「はい、今からこのクラスに転校生の哉宮麻緒さんが来ます。 皆仲よく、自己紹介のときは静かにしましょう」
前崎早太(女か・・・)
〇教室
哉宮麻緒「はぁい♡私の名前は哉宮麻緒ですがぁ♡ 愛川舞利子ちゃんってよんでぇくださぁい♡」
前崎早太(うげ、ぶりっこかよ、)
哉宮麻緒「えぇっと好きなものはぁ♡ おむらいちゅっ♡でぇす♡ 嫌いなものはぁ・・・うんぅ〜と バナナぁですぅ・・・」
前崎早太(いやいやいや、なにこいつ、 問題ありすぎるって・・・)
哉宮麻緒「てことぉで、今からわたしぃが指さした人ぉにキスしますぅ♡じゃあそこの人チュッ♡!」
前崎早太(・・・は?俺を指してた?)
本当に、このあと
俺のほっぺたにキスしたようだ
・・・クラス中は俺を見て唖然とした様子。
そしてあいつ(ぶりっ子)からは永遠の親友認定された。
・・・最悪だろ、
今日から始まるのか・・・この日が。
〇学校の校舎
放課後
前崎早太(はぁ、もう今日から不登校なろっかな・・・)
哉宮麻緒「ねぇそこの男の子ぉ♡ 私と一緒に帰んないぃ?♡」
前崎早太「・・・やめとく、今日は一人で帰りたいんだ」
哉宮麻緒「えぇでもぉ♡ わたしとぉ帰ったら、良いこと起きるかもよぉ♡」
前崎早太「・・・」
前崎早太「・・・話は変わるんだが、君、愛川舞利子だろ?」
哉宮麻緒「うん♡ 愛川舞利子ってよんでぇ 哉宮麻緒はわたしぃのドッペルゲンガーぁ♡」
前崎早太(ああ、もう帰るわ! こいつと話したら周りから・・・)
哉宮麻緒「ねぇ・・・♡ お ね ぇが ぁい ♡」
前崎早太「く、可愛さに負けるな俺、 俺は一人で・・・」
男子高生「おうそこでいちゃついんてるんだったら 一緒舞利子ちゃんと帰ろーよ」
哉宮麻緒「らしいぃよ♡ だからおねぇがぁい♡」
前崎早太「・・・わかった」
前崎早太(もう走って帰るか・・・)
〇ゆるやかな坂道
哉宮麻緒「でぇね♡わたしぃ天使ぐらい可愛いのぉ♡」
前崎早太(く、走ろうとしたが止められたし、 耳にタコができるんだが──)
「あれ?」
前崎早太「・・・ん?」
〇ゆるやかな坂道
千月金子「早太くん、やっほー」
前崎早太「あ、君は金子か。 どうした?」
哉宮麻緒「ねぇ・・・その女だぁれ?♡」
千月金子「あ、私は千月金子。 確か君は、哉宮麻緒ちゃんだっけ?」
哉宮麻緒「うんぅ♡ そうだけぇどぉ♡ わたしぃのことぉ舞利子ってよんでぇ♡」
千月金子「ん、わかった・・・」
前崎早太(、、、)
千月金子「はは、わかったよ」
哉宮麻緒「やったぁ♡ わたしぃのこと覚えてねぇ♡」
前崎早太「・・・」
千月金子「まあいいよ、私そろそろ家近いから。 ばいばい二人ともー」
前崎早太「ん、じゃあ」
哉宮麻緒「わかったぁ♡」
哉宮麻緒「じゃ、わたしぃも、ここ近くだから♡ ばいばいい♡」
前崎早太「ん、」
前崎早太(・・・はあきつかった)
前崎早太「早く帰ろう・・・」
〇男の子の一人部屋
家に帰った、その後
前崎早太(はぁ)
前崎早太「俺は・・・」
前崎早太「どうすればぁいいんだあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」