第二部『大長編並びにクセ強作品群のご紹介』(脚本)
〇劇場の舞台
『黒髪美し輝くティアラ』
『どうか夕日が落ちぬ間に』
『この恋続けと、ルルル願いましょう』
天パ「さすが帝都東京が誇る国民的歌手」
七三「う~んまさに女神の歌声だね~」
「いいじゃな~い♪」
未来子「・・・からの~」
〇炎
『ぶっ壊せ!ぶっ壊せ!ぶっ壊せ!』
『ぶっ壊せ!ぶっ壊せ!ぶっ壊せ!』
『ルールもモラルもぶっ壊せ!』
『努力も友情もぶっ壊せ!』
『総タップ数なんて全力でぶっ壊せ!』
未来子「○ョ○○がなんぼのもんじゃーい!」
強制退場!強制退場!強制退場!
令和の子泣き爺(フォーマルな装い)「え、ええと!あくまでこちらのご意見で、 断じて作者の言葉ではございません!」
令和の子泣き爺(フォーマルな装い)「本作品群は企画運営の方々と 読者の皆様によって支えられております」
令和の子泣き爺(フォーマルな装い)「キョンソちゃん最高!」
〇劇場の舞台
七三「ふん、ヒヨリおって・・・」
『如何にも。あれこそ神の声』
『そして帝都最悪の暴動、蓬莱事変を誘発した魔女の歌声だ』
七三「あ、あなたは!」
来栖川義孝男爵「帝都の安寧を守る陸軍憲兵隊」
来栖川義孝男爵「その司令官来栖川義孝中将である」
来栖川義孝男爵「またの名を・・・」
来栖川義孝男爵「貧民窟の英雄、バロン義孝でもある!」
天パ「・・・何故半裸?」
来栖川義孝男爵「衣装は全部洗濯中なのだ」
ヤブニラミ「中将っていうより酋長ね」
来栖川義孝男爵「上手いな。 君もバロン一座で芸事を習わないか?」
ヤブニラミ「それ、どこの部族よ?」
『バロン!手前何油売ってやがんだ!』
ヒナ「とっとと帰って稽古つづけやがれ! このトウヘンボクが!ぶっ殺すぞ!」
来栖川義孝男爵「いや、今から一座の宣伝をだな」
ヒナ「宣伝だあ?」
来栖川義孝男爵「ここで名を売ればお客さん沢山入って そりゃあもうガッポリだぞ~」
ヒナ「ガッポリか・・・いいぜ。 そういうことなら気張れや」
ヒナ「先に帰ってるぜ」
来栖川義孝男爵「ふう・・・」
七三「憲兵司令が貧民パツキン少女に形無しとは 一体何があったんです?」
〇銀座
時は大正、文明開化。
新時代浪漫の裏で更なる自由を望む活動家や貧民の巣窟となった帝都東京。
その秩序を守り魔王と畏れられる憲兵司令来栖川義孝は数奇な運命によって、同じ顔をした道化師バロン吉宗と入れ替わる。
己が犯してしまった取り返しのつかぬ罪。
その贖罪のため、義孝はバロンの娘ヒナと偽りの生活を送りはじめる。
一方父を亡くしたと思い込む義孝の娘桜子は華族来栖川一族の後を継ぎ、あろう事か父が弾圧したデモクラシーへの道を進む。
時にすれ違い時に憎み合う、本物の親子と偽りの親子。
その運命は帝都崩壊を経て、蓬莱事変なる貧民窟大反乱へと向かってゆく。
果たして、義孝達に訪れる新時代とは?
〇劇場の舞台
七三「え?」
七三「『果たして?』」
七三「『とは?』」
七三「ウソ?まだ完結してないんですか?」
来栖川義孝男爵「悪いか」
七三「おいおいおいおい聞いたか和泉君!」
七三「我々以上のノンビリさん達がいたよ!」
七三「いやいや~実にけしからんですな~」
七三「一応、99クレージーと並ぶ 二大看板でしょ~? 何やってるんですか~オジサンったら~」
天パ「確かあと数回で完結するんでしょ?」
来栖川義孝男爵「ま、まあ最高の結末の為、 熟考に熟考を重ねている最中である」
七三「とかなんとか言っちゃって、 あれだけ更新しまくって誰も見ないから ポキッとイッチャッタんじゃないですか?」
七三「コ・コ・ロが♪」
来栖川義孝男爵「・・・」
来栖川義孝男爵「九十九昭と言ったかね?」
来栖川義孝男爵「二枚看板のよしみでひと言忠告しよう」
来栖川義孝男爵「明日は我が身だぞ」
七三「ぐはあっ!」
来栖川義孝男爵「さらばだ」
天パ「さすが鬼の憲兵司令。一発が重いですね」
七三「苦しいよ。胸が苦しいよ」
七三「ちょっと裏で救心飲んで来る」
天パ「ジジイか」
『RiversideBaron年内完結予定!』
ヤブニラミ「さて。司会が動悸息切れ眩暈のため 代行で私、小角令(絶賛婚活中) が進行を務めさせて頂きマンモス(死語)」
ヤブニラミ「ここからは唯一の読者持ち長編、 あの作品の登場DEATH。 ヤブニラミ繋がりのエビスさーん!」
エビス「誰がヤブニラミじゃい!」
ヤブニラミ「ちょっと、何でジャージなの! 今絶賛フォーマル中なんDEATHけど!」
エビス「お前が言うな!」
エビス「それに 酋長に比べれば何ほどのことがあろう」
ヤブニラミ「ふ~ん。もう本番終わったから 着替えて帰ろうって感じDEATHか~? へえ~さすがは人気作品だ~」
ヤブニラミ「コメントも沢山貰ってて、 羨ましい限りDEATHね~」
エビス「デスデスやかましい!」
ヤブニラミ「で?どうすんの? 宣伝するの?しないの?」
エビス「するに決まっておろうが!」
ヤブニラミ「え~三人も読者がいるのに まだ読んでほしいの~? 欲望の塊かよ~!ひくわ~!」
エビス「ええと。我はエビス。ひとりがみなり。 気軽にエビっちゃん。 或いは懐かしのエビちゃんと 呼んでくれて構わぬ」
エビス「助けてと呼ぶ声に答えて訪れた島国で、 我は謎の存在ヒルコをめぐる 神と人間の争いに巻き込まれてゆく」
MEGU「ほう・・・ ヒルコ(蛭子)と書いてエビスか~ なるほどなるほど~」
エビス「あああああああああ!」
エビス「ネタバレっ!ネタバレっ!いやああっ!」
MEGU「ふん。三流作家ほど 大したアイデアでもないくせに ネタバレネタバレやかましい」
MEGU「どうせもう誰も読んでおらぬ。 読んだとしても別に驚かぬ。 驚いたと褒めてくれてもただのお世辞だ」
MEGU「大人になれ。ガキんちょ」
エビス「うわああああああん!」
ヤブニラミ「これはこれはお早いお付きで。 地域振興風タップノベルの下りは もう終了しましたが何か?」
MEGU「我もまた神である。 『逆に!』の神ことアメノサグメなり。 一部ならば逆に二部に出る。 さあ畏れ敬い崇め奉れ」
MEGU「そしてひれ伏せ」
〇古びた神社
村を騒がす老害地主の手により
憩いの神社がゴミ屋敷と化した。
御神体自ら混乱収束のため、
北へ南へ東へ西へ(町内)
社に祀られた美少女女神は今日もゆく!
MEGU「酒もってこいやあああ!」
MEGU「フレンチクル―ラ―よこせやあああ!」
〇劇場の舞台
天パ「しかしあれっすね」
ヤブニラミ「お、着替えたか和泉君」
天パ「どうも60作品通して まともなヒーローヒロインが いないというか・・・」
天パ「あたおかが過ぎるというか、 良識的市民おいてけぼりというか」
天パ「なんかこう、もっと爽やかで健康的で 性善説に基づいたお話 書けないもんですかね?」
ヤブニラミ「たとえば彼かね?」
天パ「どこが爽やかなんですか? ただのモブじゃないですか」
天パ「他作品の数々でよく『嫌な奴』として ご活躍されてる方でしょう? 息臭そうですね」
ヤブニラミ「毒舌がすぎるぞ」
ヤブニラミ「じゃあこれならどうだい?」
天パ「ああああああっ!今気が付いた!」
ヤブニラミ「どうだい泣けるツーショットだろう! そう!彼こそ60作品中最高読者数を誇る ヨゾラノホシヲ主演! 『男』さんだ!」
ヤブニラミ「日本芸能界でいうと役所〇司! ハリウッドでいうとトムク〇ーズ!」
ヤブニラミ「それが『男』さんなのだよ!」
七三「もっとも、 キョンソブーストがない今となっちゃ ただの小汚い中年と雑種猫だがね」
七三「まあハシにもボーにもかからなかった 受賞結果が、 君達の華の無さを何より物語って・・・」
ヤブニラミ「今回、怪我が絶えんな九十九氏よ」
天パ「そりゃそうですよ。 出て来る度に悪口雑言ぶちまけて。 これじゃみんな不愉快がって 誰も読んでくれませんよ」
ヤブニラミ「感情的にもほどがある。反省せい」
七三「うう・・・胸が痛い」
『なるほど~』
『それじゃあ僕が素敵にプロデュースしてあげましょうか~?』
「だ、誰だっ!?」
『怒涛のフィナーレへつづく』