陸 異変(脚本)
〇畳敷きの大広間
夜
洋花「・・・最近うまく寝られないんだけど・・・」
洋花「・・・外の水でも飲んでこようかな」
〇広い和室
洋花「まさかこんな部屋があるとは思ってはなかったけど・・・」
洋花「暗いけど、ここを出るしかないか・・・」
〇風流な庭園
〇水中
洋花「よし、あった」
洋花「あそこのすこしきたない湧き水しかないと思ったら、ちゃんと水──」
洋花「・・・?なんか光ったような」
〇風流な庭園
洋花「わあっ!なんか道になるように光ってる!」
洋花「・・・ちょっと行ってみようかな」
〇城下町
〇けもの道
〇古い洋館
洋花「・・・」
洋花「洋風な場所が・・・あるんだ」
洋花「・・・見るからに誰もいなさそうだし、廃墟っぽいけど」
洋花「・・・ちょっと中に入ってみようかな」
〇洋館の玄関ホール
洋花「・・・わぁ」
洋花「とりあえず・・・階段登ろ」
〇英国風の図書館
洋花「すごい図書室についたけど・・・ 特にここになにか──」
〇英国風の図書館
児宮翠衣「・・・え」
洋花「・・・あ、貴方は・・・?」
洋花「て、翠衣ちゃん!?」
児宮翠衣「そ、そうだけど・・・」
洋花「す、翠衣ちゃんって確か・・・」
〇教室
先生「今日からこの3-A組に新しい転校生、 「児宮翠衣」さんが来ます! 皆さんあいさつを!」
児宮翠衣「・・・こんにちは、転校生の児宮翠衣です。よろしくお願いします」
洋花(わぁ・・・なんか凄い可愛い転校生だ・・・ 名前、児宮翠衣ちゃんか・・・ 翠衣ちゃんてよぼ)
〇教室
洋花「わ、私の名前は筑瀬洋花ていうの、! 洋花ちゃんって読んでいいよ! よ、よろしくね!」
児宮翠衣「筑瀬洋花・・・名前覚えたわ。 んー・・・洋花って呼ぶわ。 これからよろしくね」
男子生徒「うわああーーーー あの翠衣てやつまじ激かわだよな〜」
男子生徒「わかるわかる! なんかあの宝石のような瞳で、サラサラしてる髪の毛!完全かわだわ〜」
児宮翠衣(・・・はぁ)
女子生徒「ねえねえ!確か翠衣ちゃんだっけ!? 私〇〇ていうの!よろしくね!!!!!!!!!!」
女子生徒「わたしもぉ〜〇〇いうわ!よろしく!」
児宮翠衣「・・・、陽キャな性格好きじゃないのに・・・ なんで近寄ってくるのこいつら、 とっとと私にところにこないでくれるかしら・・・」
洋花「ねえ翠衣ちゃん〜、なんか顔色すこし変だけど・・・大丈夫?」
児宮翠衣「あ、ううん大丈夫。 ちょっと考え事してて・・・」
児宮翠衣(この子なら話しやすいかも。 優しい子で良かったわ)
〇英国風の図書館
洋花「・・・確か翠衣ちゃんて、最近3-A組に転校した 子だよね!?」
児宮翠衣「・・・そうだけど」
洋花「な、なんでここにいるの?」
児宮翠衣「・・・確か」
児宮翠衣「・・・洋花がびっくりするけど、 話すわね」
〇英国風の図書館
洋花「翠衣ちゃんて、確かこの前3-A組に転校した子だよね・・・」
洋花「なんで・・・ここにいるの?」
児宮翠衣「・・・説明長くなってしまうけど、いい?」
洋花「うん、良いよ」
児宮翠衣「なら説明するね」
〇英国風の図書館
児宮翠衣「私洋花がいるか心配で探してたら なんか気づいたら古びた神社にいたの」
児宮翠衣「・・・そこで黒いなにかがいて、私は・・・ 魔法を使ったの」
洋花「・・・え?なんで元の世界で魔法使えたの?」
児宮翠衣「それは・・・、私──」
洋花「え・・・?どっかいちゃった翠衣ちゃん!」
洋花「・・・こっから出て帰ろう!」
〇畳敷きの大広間
朝
洋花「・・・」
桃奈「洋花ちゃーん・・・、なんかぼーっとしてるけど、大丈夫?」
洋花「は!ごめん!」
桃奈「ならいいんだけど・・・」
桃奈「──昨日、外出たよね?」
洋花「え?なんでわかったの?」
桃奈「いやー・・・そこまで知ってるわけではないんだけどさ・・・」
桃奈「・・・昨日、黒い見た目で布で覆われた人見かけなかった、?」
洋花「え、なにそれ、怖いんだけど・・・」
桃奈「私も実は・・・洋花ちゃんが外出たあと、 あとつくように外出て、村の中央向かったら・・・」
桃奈「その人・・・誰かをずっとずっと殴って、どっかいって、殴られたその被害者、足骨折したような傷跡ができてしまったて、」
桃奈「私すぐその場で駆けつけたけど、もう手遅れ。完全なにか呪われてた」
洋花「・・・え、」
桃奈「・・・それに、今さっき、村の様子見たら、 誰もいなくて・・・」
洋花「ちょ、ちょっと行ってみようよ! そのやばいやつ?らしきところへ・・・」
桃奈「ごめん・・・、見るからに勝てなさそうな感じだったよ・・・」
洋花「・・・」
桃奈「それに・・・神華ちゃん毎日ここ来るはずなのに、時間経ってもこない・・・なんか異変感じるよ・・・」
洋花「・・・そういや」
桃奈「あ、それ、昨日作った魔力液・・・」
洋花「・・・今思ったんだけどさ、これで」
洋花「手に塗る・・・ていうのはどう? これ体に塗ると強くなるらしいって、」
桃奈「確かに手に塗って・・・」
桃奈「・・・でどうするの?」
洋花「・・・森に行くんじゃないの?」
桃奈「・・・そうするしかないね、 今日はちょっと一日丸ごと、あの森で冒険しよう」
洋花「絶対に、犯人を倒そう!」