2 ロボット導入 前編(脚本)
〇大衆居酒屋
作業員「お待たせ致しました!こちらがお届けの商品になります!」
「・・・・・・」
安藤楽「おぉすげぇ!!流石本場は違うなぁ!!」
雨宮香織「凄い凄い!」
作業員「こちらがマニュアルと操作パネルになります・・・取り扱いには、くれぐれもお気を付け下さい・・・」
作業員「それでは、またのご利用をお待ちしております!」
安藤楽「良し!早速テストだ!レシピややって欲しい事をインプットして、直ぐ実践出来る様にしようぜ!」
雨宮香織「えぇ!本番が楽しみね!」
榊原冬弥「・・・・・・」
〇広い厨房
榊原冬弥「えーっと・・・」
榊原冬弥「ふむふむ、レシピはこのタブレットでインプットすれば良いのか・・・そうだな、先ずは・・・」
ロボット「インプット、完了・・・」
榊原冬弥「おぉ、出来た見たいだな・・・後は、タブレットでやって欲しい料理をタップすればやってくれるってか・・・さてと、」
榊原冬弥「おぉ、動いた・・・」
数分後。
榊原冬弥「おぉ、出来たか・・・肝心なのは味なんだが・・・はむ・・・」
榊原冬弥「・・・・・・」
榊原冬弥「おぉ!美味いな!」
〇大衆居酒屋
ロボットにやらせた料理が美味かったので、早速楽と香織にも試食して貰ったら。
安藤楽「美味え!」
雨宮香織「思った以上じゃ無い!!」
榊原冬弥「お前ら、済まない・・・正直ロボットの事侮ってたかも・・・」
安藤楽「いやいや!分かれば良いのさ!これなら料理は安心して任せられる!後はお客さんからの評判だな!」
雨宮香織「なら私、早速お店の広告書いて来るわね!持ち運びロボットの設定お願いね楽!」
安藤楽「な!やっぱ今後の事も考えてもAIは絶対に俺らの戦力になるだろ!?開店までに残りのレシピも頼むぜ!!」
榊原冬弥「・・・あぁ、分かった・・・」
安藤楽「何だ?まだ何か不満なのか?」
榊原冬弥「そんなんじゃ無い・・・直ぐやるよ・・・」
それから俺達は、ロボットにデータを全てインプットし、始業時間に備えるのだった。
〇大衆居酒屋
それから、お昼時。
ロボット「3番テーブルノオ客様、オ待タセ致シマシタ・・・」
関西「おぉ、ホンマにロボットが運んで来てくれたわ!」
ロボット「ソレデハ、ゴユックリ・・・」
不良「しかしまぁ、あの話本当なのか?ロボットが飯作ってるとは言ってたが・・・」
委員長「それを確かめる為に来たんでしょ?100文は一見にしかずです・・・先ずは確かめて見ないと・・・」
関西「せやな!はむ!」
関西「・・・・・・」
関西「おぉ!ホンマに美味いわ!噂は間違っとらんかったわ!!」
不良「ま、マジかよ!?どれどれ?はむ!」
不良「・・・・・・」
不良「おぉマジか!踏み込んだ甲斐があったってもんだぜ!!」
委員長「・・・はむ・・・」
委員長「おぉ!これならまたここに来たいと思いますね!!」
ロボット「オ待タセ致シマシタ・・・ゴ注文ノオ品物デス・・・」
黒部真由「あぁ来た来た!これどうするんだっけ?」
前川敦子「取り合えず、料理をテーブルに全部移して、その後済みのボタンを押せば良いんじゃ無い?」
黒部真由「分かった!」
黒部真由「全部取ったから、済みを押す・・・っと、」
ロボット「ソレデハ、ゴユックリ・・・」
黒部真由「おぉ出来た!何だか新鮮だったねぇ!」
前川敦子「そりゃ余り外食とかしないと分からないからね・・・でもこれ、ロボットが作ってるって広告に書いてたけど、大丈夫なの?」
黒部真由「まぁまぁ!食べて見れば分かるよ!」
前川敦子「ま、真由?どうだい?」
黒部真由「・・・・・・」
黒部真由「いやもうこれ!凄く美味しい!こんなに美味しいなら宏斗達も絶対連れてけば良かったよ!!」
前川敦子「ま、マジか・・・まぁ折角頼んだんだし・・・あたしも食べるか・・・」
前川敦子「・・・・・・」
前川敦子「た、確かに美味い・・・さっきまで疑ってた自分を殴りたくなったよ・・・」
黒部真由「でしょでしょ!これからこう言うのが増えるのかなぁ!」
安藤楽「おぉ!結構良い感じじゃ無いか?」
それから、ロボットに寄る調理と料理運びは順調であり、お客さんからのクレームも確認されなかった。