現役ゾンビ

夏目心 KOKORONATSUME

3 やりたい放題結婚式(脚本)

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〇ホールの広場
  数日後。望先輩とアカリさんの結婚式当日。
紳士「新郎、望月望・・・貴殿は虹野アカリを妻と認め、病める時も、健やかなる時も、妻を支えると誓いますか?」
望月望「誓います・・・」
紳士「新婦、虹野アカリ・・・貴殿はいつ如何なる時も、望月望を夫と認め、病める時も、健やかなる時も、夫を支えると誓いますか?」
虹野アカリ「誓います・・・」
紳士「しかと受けました・・・では、誓いのキスと、指輪の交換を・・・」
雨宮ヒカリ「あぁ、やっぱ綺麗だなぁ・・・いつかあたしもあんな風に・・・」
木島昂輝「おいおい落ち着け・・・今ここで大声出したりしたら・・・」
雨宮ヒカリ「あ、すみませんつい・・・昂輝先輩はあぁ言うの憧れたりしませんか?」
木島昂輝「本音を言えば正直分からないな・・・別に俺はあんなのしなくても・・・」
雨宮ヒカリ「う〜ん、好みが分かれますね・・・まぁ、これから食事になりますから、またゆっくり話しましょう・・・」
  誓いの儀の後、会場に料理が運ばれて来た。
職員「皆様お待たせ致しました・・・これより、食事会を開始致します・・・順番に廻りますので、今暫くお待ちを・・・」
部長「おぉ、これで少しは緊張は解けるかな・・・」
部長「え?」
部長「え?すみません、これは一体・・・」
職員「え?こちらの料理は新郎新婦の希望でこの様な形になりまして・・・」
部長「えぇちょ!何も聞いて無いですよ!?結婚式でしょ!?幾ら何でもこれは!!」
職員「え?え?望様とアカリ様からは招待客の方から了承を受けたと聞いてますが・・・」
部長「い、いえいえ!そんな話は微塵も!」
雨宮ヒカリ「ちょっとちょっと!見に来てくれた人達に対してカップラーメンって、一体何様よ!?幾ら何でも失礼過ぎない!?」
木島昂輝「ま、マジかよ・・・肝心の先輩達は!?」
望月望「かぁ!美味ぇ!とは言ってもいつも食ってるから飽きてるけどなぁ!」
虹野アカリ「う〜ん最高!やっぱ主役が優遇されないとね!お客さん全員カップラーメンにして欲しいって頼んで良かったわぁ!」
雨宮ヒカリ「じょ、冗談でしょ・・・あたし達の気持ち棒に振ったって事・・・」
木島昂輝「そ、そう見たい・・・元から自分勝手だとは思ってたが、まさかここまでだなんて・・・」
職員「失礼します、こちらに木島昂輝様はいらっしゃいますか?」
木島昂輝「え?あ、はい・・・私ですが・・・」
職員「間もなく、友人代表スピーチの時間となりますので、準備の程、宜しくお願い致します・・・」
木島昂輝「え?もうそんな時間!?分かりました!直ぐ行きます!」
雨宮ヒカリ「あ、いよいよですね!頑張って下さいね!」
木島昂輝「あぁ、行って来る!」
  そして、俺はステージの前に立つ。
木島昂輝「さて、やるか・・・」
  俺はマイクを片手に取り、用意したスピーチを読み上げる。
木島昂輝「えぇっと、友人代表の木島昂輝です・・・この度は・・・」
木島昂輝「え?」
望月望「ほらほら!もっと寄って寄って!」
虹野アカリ「ちょっと待ってよぉ!まだお化粧出来て無いから!」
木島昂輝「(お、おい!望先輩!あんたが俺にスピーチ頼んだんだろ!?頼んで置いて聞かないってふざけてんのか!?)」
木島昂輝「(ここじゃ大声出したり出来ないが、考えた時間返せっての!!)」
  それからも、望先輩とアカリさんはとことん好き勝手に振る舞い、招待客は只々振り回されて体力を削られるのだった。

〇結婚式場の廊下

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