現役ゾンビ

夏目心 KOKORONATSUME

2 望先輩の頼み(脚本)

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〇オフィスのフロア
  翌日。
木島昂輝「ふわぁ・・・取り合えず今日も頑張らない事には・・・」
木島昂輝「ん?」
木島昂輝「これは?」
雨宮ヒカリ「あ、お早うございます先輩・・・もし良かったら、これどうぞ・・・」
木島昂輝「あ、雨宮さんか・・・どうもありがとう・・・淹れて来てくれたんだ・・・」
木島昂輝「く、くあ〜・・・」
雨宮ヒカリ「ん?先輩もしかして寝不足ですか?」
木島昂輝「あぁ、すまん・・・そんなんじゃ無いんだ・・・昨日望先輩とアカリさんのデートの荷物持ちさせられて・・・」
雨宮ヒカリ「えぇ、またやらされてたんですか?ちゃんと反対しました?」
木島昂輝「反対して済めば良かったんだけどさ・・・聞いて貰えなかった・・・」
雨宮ヒカリ「もう・・・あの人達は本当に・・・少しは相手の事考えて欲しいと言うか・・・」
雨宮ヒカリ「因みに昨日、何するおつもりで?」
木島昂輝「え?撮り貯めしてたアニメ見るつもりでさ・・・まぁ昨日は少ししか見れなかった・・・」
雨宮ヒカリ「あぁ、人の楽しみ邪魔するだなんて・・・」
雨宮ヒカリ「超ムカつく・・・」
木島昂輝「ん?どうした?」
雨宮ヒカリ「え?あ!何でも無いです!何でも!」
木島昂輝「・・・まぁ良いや・・・取り合えず・・・」
木島昂輝「良し!やっと資料出来た!」
雨宮ヒカリ「あ、そう言えば次の企画の資料、先輩が作ってましたね・・・」
木島昂輝「あぁ、今から印刷しようと思うけど、ちょっと雨宮さんに見て貰って良いかな?」
雨宮ヒカリ「え?あたしにですか?」
木島昂輝「あぁ、意見が聞きたい・・・」
雨宮ヒカリ「・・・!任せて下さい!」
  俺は後輩の子に自分の資料を見て貰い、意見を貰う事に。
雨宮ヒカリ「えーっと、そうですね・・・このページ、もっと文章を簡略化して見たらもっと読み易くなりそうですよ?」
木島昂輝「あ、マジで?」
雨宮ヒカリ「はい、後の方は問題無いかなと・・・」
木島昂輝「分かったありがとう!それで行くわ!」
雨宮ヒカリ「お役に立てたなら何よりです・・・じゃあ、あたし行きますね・・・」
木島昂輝「さて、修繕したら部長の所に・・・って、」
木島昂輝「あ、あれ?」
木島昂輝「あれ?ボールペン落としたかな?さっきまであったと思ったが・・・」
木島昂輝「まぁ、後で探すか・・・」
  その後、資料を完成させて俺はそれを部長に提出するのだった。

〇警察署の食堂
  お昼休憩。
木島昂輝「さっきはありがとう・・・お陰で一発で通ったよ・・・」
雨宮ヒカリ「・・・!良かった!また困った事あれば言って下さいね!」
木島昂輝「あぁ、お礼に昼飯奢るよ・・・」
雨宮ヒカリ「あ、ありがとうございます!」
  俺達は食堂に来て、俺が奢る形で注文を済ませ、料理を受け取って席に座る。
雨宮ヒカリ「あ〜、午前も頑張ったし、午後も頑張らないと・・・」
木島昂輝「だな・・・」
雨宮ヒカリ「あ、先輩、ちょっとなんですけど・・・」
望月望「よぉ木島!」
木島昂輝「あ、望先輩・・・」
望月望「隣良いか?俺もこれから飯なんだ・・・」
木島昂輝「まぁ、はい・・・」
  急に現れた望先輩。先輩も昼休憩との事で俺達の席の隣に座る。
望月望「なぁ木島、昨日お前が撮った俺らの写真どうだったよ?俺ら幸せそうに写ってただろ?」
木島昂輝「あぁ、態々俺のLINEにまで送って来ましたよね、これ・・・」
木島昂輝「もしかして、他の人達にも?」
望月望「勿論送ったさ!非リアの奴らも今頃俺達のラブラブ振りを見てやる気上がった事だろうし、」
望月望「上の連中も喜ばしく思ってるだろうな!」
雨宮ヒカリ「えぇ?まさか部長やそれより上の人達にも写真送ったりしたんですか?あたしも見ましたが、」
雨宮ヒカリ「前に部長に全体LINEに送るの止めろって注意受けませんでしたか?」
望月望「安心しろってヒカリちゃん!だから個人LINEに送ったから!」
雨宮ヒカリ「あぁ、そうですか・・・」
望月望「ヒカリちゃんもいつかイケメンで高学歴でスポーツ万能で高収入な男と巡り会えると良いな!」
望月望「俺に婚約者がいなければ前から口説いてたけどさ!」
雨宮ヒカリ「・・・間に合ってます・・・」
望月望「まぁまぁ!そう連れない事言わないで・・・」
木島昂輝「あの、先輩一つ良いですか?」
望月望「あん?何だよ?」
木島昂輝「聞き間違いかも知れませんが、今婚約者がどうとか言ってませんでしたか?」
望月望「おっと!すっかり忘れる所だった!お前らにも聞かせてやる!俺は来月にアカリと結婚式を挙げる事になった!」
雨宮ヒカリ「え!?マジで言ってます!?」
望月望「あぁ!お互いの親の合意の上だ!俺もアカリもこの実力なら結婚しても問題無いとの事で、」
望月望「今色々と準備を進めてる所だ!」
木島昂輝「お、おう・・・」
望月望「で持ってな木島、お前にやって貰いたい事がある・・・」
木島昂輝「はい?」
望月望「お前には俺達の結婚式で、友人代表のスピーチをやって貰いたい・・・」
木島昂輝「えぇ!俺がですか!?」

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