アニメと現実 6(脚本)
〇草原
平 あい「さてと、どうするか」
露崎 令「うーん。すぐに戻りたいから・・・明後日とか?」
平 あい「明後日の何時何分?」
露崎 令「明後日の5時半はどう?」
平 あい「大丈夫。じゃあ、その時間。じゃあ、また・・・」
露崎 令「待って!」
平 あい「?」
露崎 令「帰り方は・・・?」
平 あい「あ、確かに」
もしかして、アオイが企んでいたのか?
私は混乱した。
目の前が真っ暗になるような・・・そんな感覚で物凄く寂しさを感じた。
露崎 令「どうしよう・・・」
平 あい「大丈夫?」
露崎 令「どうやって帰ればいいのか分からなくなって。もし、出れなかったら・・・」
平 あい「取り敢えず寝とけばどうにかなるよ」
と令くんは落ち着きを払って言った。
露崎 令「うん」
私は軽く頷き、青々とした草原の上で寝転がった。
夏の爽やかな風が吹く。
ここで寝るのは気持ちが良い。
私はすぐに寝てしまった。
〇男の子の一人部屋
目が覚めるとそこは自分の部屋だった。
──今は何時だ?
今の時間は5時だ。
あと30分時間がある。
〇男の子の一人部屋
令くんも帰ってきたのだろうか。
それを信じてこれから送る。
露崎 令「お願い・・・!」
最後にみんなに感謝しないと。
〇白
露崎 令「実は入れ替わって令ではない別の人が入っているの」
どんな反応をするか分からなかったけれどバレずにドキドキしながら生活するよりもっといい。
藤田 早紀「そうなんだ。改めてよろしくね!露崎令つゆざきりょうくん!」
露崎 令「うん」
その話をした後も、関わってくれた。
〇男の子の一人部屋
他にも沢山の人に感謝したい。
それと同時にここの世界で起こった出来事が思い出される。
思い出す度に涙が出る。
露崎 令「あ、約束の時間」
露崎 令「ありがとう」
〇SNSの画面
すると、アオイから返信が来た。
アオイ「おめでとうございます。成功です。約束通り元の世界に戻しましょう。今夜、寝れば戻っているはずです」
露崎 令「分かりました。ありがとうございます!」
成功したんだ。私、成功したんだ。
良かった。良かった。
だけど何故か涙が止まらない。