幼い頃の思い出

夏目心 KOKORONATSUME

3 和人との再会 前編(脚本)

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〇教室
高崎浩一「お、おい桜木!何いきなりデカい声出してるんだ??」
桜木カレン「和人君って、あの和人君!?」
江戸川和人「え?そうだけど、君は一体?」
桜木カレン「あ、ほら!覚えて無い!?昔公園で、象のぬいぐるみ持って泣いてた女の子の事!それで和人君、」
桜木カレン「その子と一緒にお巡りさんの所行ってなかった!?」
江戸川和人「公園?象のぬいぐるみ?お巡りさん・・・って、」
江戸川和人「あぁ!もしかして君、カレン!?」
桜木カレン「あぁ!やっと会えた!あの時スマホ持ってなかったから連絡先も知らないからどうにも出来なくて!」
桜木カレン「急にいなくなったからずっと心配してたんだよ!!」
高崎浩一「あ、あぁ、お前らが知り合いだってのは分かった・・・でも今はそう言うの後にして貰えないか?」
高崎浩一「今はまだホームルームだ・・・」
桜木カレン「あぁご、ごめんなさい!」
高崎浩一「ったく・・・」
高崎浩一「まぁそういうこった・・・お前ら、仲良くする様にな・・・江戸川、お前さんの席は桜木の隣にしようと思う・・・良いか?」
江戸川和人「あ、分かりました!これから宜しくお願いします!」

〇教室
  それから暫くして、お昼休憩の時間。
桜木カレン「え?暫く関西で生活してたの!?」
江戸川和人「そうなんだ・・・俺の家、所謂転勤族って奴でさ・・・あの時カレンのお父さんに送って貰った後、」
江戸川和人「親の都合であの街を出る事になったんだ・・・」
桜木カレン「そうだったんだ・・・通りで見つからない訳だ・・・」
桜木カレン「あ、もしかして、こっちに来たのも転勤?」
江戸川和人「いや、俺1人でこっちに来たんだ・・・」
桜木カレン「え?」
江戸川和人「10歳の頃から機械弄りに嵌ってさ、中学に入る頃には機械の整備とか楽しくなっちゃっててね・・・」
江戸川和人「だから将来は整備士になりたいと思ってて、父さん達からも、早い内から苦労した方が良い見たいに言ってたし、」
江戸川和人「何より俺、一人暮らししたいと思って思い切って受験は関東にしようと思っててさ・・・」
桜木カレン「そ、そうだったんだ・・・確かこの高校、寮生活出来たよね?」
江戸川和人「あぁ、今は学生寮使ってる・・・バイトは整備系に行きたいと思ってるんだ・・・カレンの方は?」
桜木カレン「あ、あたしはね・・・」
熊野敦「おいお前!」
江戸川和人「ん?君達は?」
熊野敦「お前!一体カレン様とどう言う関係だ!?事と場合に寄っちゃあ只じゃ置かないからな!」
江戸川和人「おいおい、一体何なんだよ?俺はカレンと昔一度会った事があるんだ・・・」
江戸川和人「迷子になってたから助けただけだし・・・」
白川美羽「迷子だから助けたですって?助けるフリして弱み握ったとかじゃ無いの?て言うかさ、」
白川美羽「私達のカレン様を気安く呼び捨てにしたりするのムカつくんですけど!」
熊野敦「お前、カレン様がどれだけ偉大なのか分かってるのか?桜木カンパニーの社長令嬢で、俺らとは住む世界が・・・」
江戸川和人「知ってるけど、それが何か?」
熊野敦「え?あ、えっと・・・」
江戸川和人「カレンの家庭環境がどんな感じなのかは知ってるつもりだけど、それが周囲にどんな影響を与えるって?」
江戸川和人「それイチイチ気にする所?」
熊野敦「うぅ!煩い!とにかく!カレン様に気安くするなら・・・」
桜木カレン「いい加減にしなさいあなた達!!」
白川美羽「か、カレン様!?」
桜木カレン「彼はあたしの恩人なの!気安くしてるのはあなた達の方でしょ!さっきから好き放題言って!」
桜木カレン「あなた達は和人君の事何も知らないからそう言えるのよ!これ以上言うなら、あたしも容赦しないからね!?」
熊野敦「わわ!ご、ごめんなさい!もうしませんから!!」
白川美羽「お願いです!私達の事捨てないで!!」
桜木カレン「知らないわよ!どっか行ってなさい!!」
「は、はい!!」
桜木カレン「全く、あの子達は・・・」
江戸川和人「あ、ありがとう、俺の事庇ってくれたんだよね?」
桜木カレン「ごめんね和人君・・・あの子達良い子なんだけど聞き分けが無くて・・・」
江戸川和人「まぁ、それだけカレンが人気だって事だよ・・・今の見たら、何だか昔の頃より強くなったって言うか・・・」
桜木カレン「・・・それもこれも和人君がいてくれたからだよ・・・ねぇ、折角だから学校の中一緒に回らない?何があるか教えたいし・・・」
江戸川和人「あ、お願いしようかな・・・」
桜木カレン「・・・!決まりね!早速行きましょう!」
「・・・・・・」

次のエピソード:4 和人との再会 後編

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