幼い頃の思い出

夏目心 KOKORONATSUME

2 転校生(脚本)

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〇体育館の中
  数年後。あれからあたしは、1人で何でも出来る様になりたいと言う一心から、勉強と運動等、自分にやれる事をやっていた。
桜木カレン「せい!せい!」
暗森敬一「桜木、今日も精が出るな・・・」
桜木カレン「あ、お早うございます!暗森先生!」
暗森敬一「後もう少ししたら他の部員も来るから、皆の準備が終わり次第打ち込みやるぞ・・・」
桜木カレン「あ、分かりました!」
  高校生になったあたしは剣道部に所属していた。学校での成績も優秀で、昔何も出来なかったあたしは、
  もう何処にもいないと心の何処かで思っていた。

〇学校の廊下
  数分後。
桜木カレン「あ〜、動いた動いた・・・」
熊野敦「あぁ!カレン様お早うございます!」
白川美羽「カレン様、お早うございます!」
桜木カレン「もう、その呼び方止めてって言ってるでしょ?あたしも皆と同じ立ち位置なんだからさぁ・・・」
  この2人は分かり易く言えばあたしの追っかけ的な人達だ。あたしが社長令嬢と言う事もあり、勝手に親衛隊とやらを
  作っていたらしい。
熊野敦「いやいや!俺らの様な底辺がカレン様と同等だなんておこがましいですよ!」
白川美羽「そうですよ!私達はカレン様に心酔してます!何かあれば、私達が助けますよ!」
桜木カレン「そう言うの望んで無いって前から言ってるのになぁ・・・お嬢様じゃ無かったら、普通のお友達になれてたのかなぁ・・・」
白川美羽「カレン様だからこそですよ!そう言えば、今日こんな話を聞きましたよ!」
桜木カレン「どんな話?」
白川美羽「はい、何でも今日、私達の学年に転校生が来るって話なんです・・・」
桜木カレン「転校生?どんな人?」
白川美羽「それがなんですけど、どうもカレン様より成績が良いと言う噂を聞いて・・・男性の方見たいで・・・」
桜木カレン「へぇ、それは会って見たいわね・・・」
熊野敦「えぇ?カレン様より優れた人間がいるってのか??そんな馬鹿な話あるかよ?」
桜木カレン「何をそんな不機嫌そうにする訳?あたしだって剣道であたしより強い人いるからね?」
桜木カレン「未だに暗森先生に勝てる気しないし・・・」
白川美羽「そ、そんな事無いですよ!カレン様に勝てる人など!」
桜木カレン「何事も努力、相手に対しては敬意を持つ・・・あたしがそれ破ったらそれこそ暗森先生に怒られるわ・・・」
桜木カレン「あなた達もそこの所自覚持ちなさいね?」
白川美羽「あ、ご、ごめんなさい・・・」
桜木カレン「全く、とにかくここにいても仕方無いから、早く戻りましょう・・・」
熊野敦「あ、はい!カレン様のお荷物は俺が!」
桜木カレン「もう、結構よ・・・」
熊野敦「あ、そうですか・・・」

〇教室
桜木カレン「さて、早い所準備しないと・・・」
  教室に戻ってあたし達は次の課題の準備を進めて、後にホームルームが始まる。
高崎浩一「お前ら、席に着け・・・ホームルーム始めるぞ・・・」
桜木カレン「(転校生の人、どんな人なのかな?)」
高崎浩一「知ってるかどうかはさて置くが、今日からこのクラスに転校生が入る事となった・・・分からない事とかあれば」
高崎浩一「教えてやってくれ・・・入ってくれ・・・」
高崎浩一「お前ら、紹介する・・・今日から内のクラスの一員になる・・・」
江戸川和人「江戸川和人です、宜しくお願いします・・・」
熊野敦「あいつが噂の転校生?何だか無害そうだが?」
白川美羽「でも、確かにカレン様より成績良いって話だけど・・・」
熊野敦「何か拍子抜けだな・・・もっと凄そうなのが来ると思ったんだが・・・」
桜木カレン「(江戸川和人君って名前なんだ・・・何だか何処かで聞いた名前ね・・・和人君?)」
桜木カレン「(和人君・・・和人君・・・)」
桜木カレン「あぁぁあぁぁぁぁ!!!」
白川美羽「え?か、カレン様!?」
熊野敦「どうしたんです!?」

次のエピソード:3 和人との再会 前編

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