勇者にはほしい才能がある

東龍ほフク

42/オージュ・ウォゲは 憎んでる(脚本)

勇者にはほしい才能がある

東龍ほフク

今すぐ読む

勇者にはほしい才能がある
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇赤い花のある草原
ギン「‥‥‥‥‥‥」
ギン「マモしゃ‥‥‥‥! マモさん生きてたぁぁあんっっ!!!」
オージュ・ウォゲ「あらま、生きてた」
ギン「っていうかぁ!!!! 親父ぃ!!??!」
マモ「あんの、クソやろぉっ‥‥‥‥!!!」
マモ「おい、ギン!!!!! そいつから離れろ!!!!!」
ギン「はゅ?(音にしづらい謎の発音)」
マモ「俺を海に捨てて殺そうとしたのは、ソイツだ!!」
ギン「え‥‥‥?」
キン・ユルシャ「オージュ!!! どうかしてるぞ お前!!」
オージュ・ウォゲ「どうかしている体質の奴に 「どうかしてる」と言われても」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「あ。駄目だ 今の奴は魔法防御が高すぎて、 ヒ・ルセル出来ないかもしれん」
オージュ・ウォゲ「1番ヒールキャンセルしてやりたかった奴に それをかけられないのか‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「あいつの怪我したところは よく覚えているのに、つまらんなぁ‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥‥‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「ねぇ、お2人さん」
オージュ・ウォゲ「特に何も邪魔せず、帰ってくれないかな」
マモ「はぁ‥‥‥?!」
オージュ・ウォゲ「読み専と非創作者には関係ないでしょ」
マモ「王様の所で自首しろ、クソが!!!!」
キン・ユルシャ「こんな事しなくても、楽しい本は 既にたくさんあったろ‥‥‥?」
ギン「あのぉ、オージュ先生‥‥‥?」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「ギン君、ごめんね」
ギン「へ?」
ギン「ギャアッッッッ!!!!!!!!!」
キン・ユルシャ「ギン???!!!」
マモ「てめぇ、まさか‥‥‥‥!!」
オージュ・ウォゲ「知ってる? ギン君が3歳の時に 野犬に右ふくらはぎを噛まれたことあるの」
オージュ・ウォゲ「それを回復してあげたの、私だから」
呻くギン「っつっ‥‥‥‥せん、せぇ‥‥‥?」
オージュ・ウォゲ「ごめんね? ギン君 でも、腕には何もしないからさ」
オージュ・ウォゲ「── ほれ ギン君を壊されたくなかったら、 黙って帰ってくれないかな」
オージュ・ウォゲ「私らは、外野に邪魔されずに 創作したいだけなのよ?」
マモ「つっ‥‥‥!」
マモ「まず、魔物を召喚していた事を謝れ!!」
マモ「こんな所まで、ギンが来る事になった‥‥‥ ギンの創作の邪魔していたことを謝れ!!!」
オージュ・ウォゲ「それはゴメンって」
オージュ・ウォゲ「親子そろって、そんなお人よしバカだとは 思わなかったんだって」
地面のギン「‥‥‥‥へぇ、先生がアレか? 悪かったん‥‥‥?」
オージュ・ウォゲ「まぁ、そういう事になるのかな ごめんね」
オージュ・ウォゲ「でも、いろいろと いい刺激になって 創作意欲わいたでしょ?」
オージュ・ウォゲ「削れて壊れた心の穴から、 いいワード湧いてきてるでしょ?」
ギン「‥‥‥‥‥‥‥‥!」
キン・ユルシャ「オージュ‥‥‥‥」
キン・ユルシャ「‥‥‥‥‥‥」
キン・ユルシャ「‥‥‥‥なぁ」

〇空
キン「俺、あまりアンタの事をよく 知らない‥‥‥覚えていないのだが」
キン「昔‥‥‥の俺と仲良かったんだろ?」
キン「俺と仲良かった、という事は アンタはイイ人だったんだろう?」
キン「俺、嫌いな奴は嫌いだもん 避けちゃう」
オージュ・ウォゲ「すげぇ理屈(笑)」

〇赤い花のある草原
オージュ・ウォゲ「お前とは‥‥‥たまたま気が合ったから つるんでただけで」
オージュ・ウォゲ「いじめると面白かったし」
キン・ユルシャ「えっ?! オージュ、イジメっ子だったの?!」
キン・ユルシャ「俺、いじめられっ子だった‥‥‥?」
オージュ・ウォゲ((めんどくせぇなぁ‥‥‥))
オージュ・ウォゲ「── とにかく、お前みたいなアホや ギン君に頼り散らかす凡人らがいる所に ギン君は返せないね」
オージュ・ウォゲ「マモ君もそう思うでしょ?」
オージュ・ウォゲ「人間的に私の事は嫌いだろうけど、 でも“どこにいる”のがギン君にとって 1番幸せ?」
オージュ・ウォゲ「創作活動、はかどる?」
マモ「──── !」
オージュ・ウォゲ「人の来ない静かな環境、床下暖房、 豊富な書物‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「ね? ギン君もそう思うでしょ‥‥‥」
  ※立ち上がって逃げようとするギン
のたうつギン「い゙っ‥‥‥‥!!!!!?」
オージュ・ウォゲ「2歳の頃、左足に文鎮(ぶんちん)を 思いっきり落としたよね」
のたうつギン「い゙っ‥‥‥‥ぐぁっ‥‥‥」
マモ「──── !」
マモ「親父さん、これ‥‥‥ ギンのために ひとまず退散したほうが‥‥‥」
キン・ユルシャ「‥‥‥‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「帰らないと、今度は ギン君が2歳半の時の‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「『高い所にある本を取ろうとしてハシゴから  落ちて打ち付けた後頭部』の痛みを  戻しちゃうよ?」
オージュ・ウォゲ「10倍くらい倍増させちゃおうかな、痛み」
キン・ユルシャ「‥‥‥‥‥‥‥‥」
キン・ユルシャ「よぉ、ギン!」
ギン「‥‥‥‥?;( ´⚰`):」
キン・ユルシャ「お前、俺の息子だろ?」
キン・ユルシャ「後頭部くらい、耐えろ!!!!!!!!」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥は?」

〇赤い花のある草原
オージュ・ウォゲ「いや、いやいやいや! 待て! オイ! 近寄るな! 帰れっつってんだろうが!!!!」
オージュ・ウォゲ「ギン君の頭 ふっ飛ばすぞ! いいのか?!」
キン「やれやぁ!!!  俺の息子だから大丈夫じゃあ!!」
倒れてるギン「た、たたた多分 大丈夫ぶぶ‥‥‥!!? ;( ´⚰`):」
オージュ・ウォゲ「おっ、まぇらっ‥‥‥!!!」
頭ふっ飛ばされたギン「みぎゃあぁあぁぁっっっ!!!!!!!!!」
  ※立ち上がろうとしていたギンが、
  後頭部への強い衝撃により
  前方にメッチャふっ飛んだ!!!!!
キン・ユルシャ「オージュ!!!! よくもやったなぁ!!?!」
オージュ・ウォゲ「おどれが容赦なく来るからじゃろがぃ!!!?」
オージュ・ウォゲ「くっ‥‥‥‥ 『διαπεραστικός κεραυνός』!」
キン・ユルシャ「キンさんパーンチ!!!!!!!!!! (※魔法全然効いてない)」
オージュ・ウォゲ「ダサの極みっ‥‥‥‥!!!」
ふっ飛ぶ可愛いオージュ先生「ぎゃあっ!!!!!!!」
マモ(ㆆ ㆆ)💦「ギーーーーン!!!!!💦 脳みそ こぼれてねぇか?!?!💦💦」

〇雪山の森の中
キン・ユルシャ「── おい、死んではないだろ?」
倒れてるオージュ「‥‥‥‥‥‥」
倒れてるオージュ「ふ‥‥‥‥」
  ※高らかに笑い出すオージュ
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「私は! お前が見捨てたものを 優先しただけだ!!!! 大事にしただけだ!!!!」
オージュ・ウォゲ「創作活動を!!!! ギン君を!!!!!」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥‥‥あとな」
オージュ・ウォゲ「お前が身重の嫁さん置いて わざわざ 遠方で救ったぶんを 台無しに出来て せぃせぃもしてるんだぜ」
オージュ・ウォゲ「自分のしてぇコト 我慢して 他人に時間割いた 偽善者の無駄時間 帳消しにしてやりたかったんだよ」
オージュ・ウォゲ「ざまぁ」
キン・ユルシャ「おい、落ち着けよ‥‥‥?」
キン・ユルシャ「なんかよくわからんが、俺が悪いのなら 謝るから‥‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「わかんねぇなら、謝んじゃねぇよ」
キン・ユルシャ「俺、バカだからさ」
キン・ユルシャ「昔の事、あんま覚えてないんだよ」
キン・ユルシャ「間違った事・悪い事しててもさ、 悪気があったわけではないと思うんだ」
キン・ユルシャ「‥‥‥『悪気がない』から、タチ悪いのか」
キン・ユルシャ「だから、怒ってるのか」
キン・ユルシャ「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥すまん」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥‥‥」

〇お化け屋敷

〇田舎の病院の病室
幼少ナキュ「オージュゥウウ‥‥‥かくまってぇええ」
幼少オージュ「まぁた、親父さんのシゴキから 逃げてきたな?」
幼少ナキュ「筋トレに棒術‥‥‥修行なんて やる意味わかんないよぉ‥‥‥」
幼少ナキュ「格闘技キラァイ‥‥‥バーベル重いぃ‥‥‥ 鉛筆より重いモン持ちたくないぃ💧」
幼少オージュ「ユルシャの血の奴って、全員 好戦的な人ばかりだと思っていたが お前みたいのもいるんだな」
幼少オージュ「お前なんかを鍛えるより、 もう1人子供作ってソッチを新しく 鍛えたほうが効率的な気がする」
幼少ナキュ「すっごい発想‥‥‥」
幼少オージュ「しかし、正論だろ」
幼少ナキュ「‥‥‥まぁ、それはそうと」
幼少ナキュ「この前の読みかけの本、読ませてね〜」
幼少オージュ「金を払え」

このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です!
会員登録する(無料)

すでに登録済みの方はログイン

次のエピソード:43/ファンからのリクエスト

コメント

  • やばいマジで泣いたです😭先生がナキュ思い過ぎて(泣)
    お前の本が売れるのが〜とかマジでもう心の友(泣)
    ダサの極みな攻撃食らって可愛くぶっ飛んだ事が一瞬に忘れられる程のナキュ思いっぷりにまじ泣く😭
    しかしな…先生その物言い…ラスボスwww
    世界を憎むラスボス大好き!!(爆)それも友の為とかマジでオージュ先生の株が上がりすぎるwww
    色々突っ込み所有るのにwwwあと2話楽しみですが寂しい!!😭

成分キーワード

ページTOPへ