41/正気ですか(いろいろと)(脚本)
〇海沿いの街
〇ファンタジーの教室
幼少ギン「‥‥‥‥」
幼少マモ「おい」
幼少ギン「わぁ! 何?!」
幼少マモ「何を読んでるんだよ」
幼少ギン「え? あぁ、これは‥‥‥」
幼少マモ「カベに貼られた、お前の読書感想文 おもしろかったぞ」
幼少ギン「んぁ?! あっ、えっ、どうも‥‥‥」
幼少マモ「オレ、文字を読んできて 今まで 「おもしろい」とか思ったことなかった」
幼少ギン「マジ?」
幼少マモ「お前、他にも何か字を書いてたら見せろよ」
幼少ギン「あっ、うん、あっ‥‥‥ ある、けど‥‥‥」
幼少マモ「で、だから今の読んでるソレは なんだってば」
幼少ギン「待って、待って! 矢継ぎ早に怖い!!」
幼少マモ「書くもんのテンポいいのに、 お前自体のテンポ悪いな」
幼少ギン「いや、本の世界に浸ってたところを 急に現実に引き戻されたらこんなんなるって!」
幼少マモ「── お前と友達になりたい」
幼少ギン「キミ、相手を無視して自分の思った事だけを すぐポンポン言ってるよね?!」
〇黒
覚えのない記憶。
死ぬ時ってキレイな川や花畑が
見えるのかと思っていたのに、
願望が出ちまった。
もっと早く話しかけたかったな、ってか。
願望の中でも困らせちまったな。
やっぱ、声かけなきゃよかったかな。
──── ごめんね。
ご め ん
〇白
〇岩穴の出口
マモ「‥‥‥‥‥」
マモ((‥‥‥どこよ、ココ))
焚き火。かけられまくった毛布。
マモ「‥‥‥‥‥」
マモ「‥‥‥誰の服よ、コレ」
???「お」
???「起きた?」
マモ「え‥‥‥なん、で‥‥‥?」
キン・ユルシャ「おっは〜!」
マモ「え?」
〇海岸の岩場
マモ「‥‥‥‥‥‥はぁ?」
マモ「はぁ?!?!?!?!?!??!??!!!!」
〇岩穴の出口
マモ「これは、一体どういう事で‥‥‥ えぇ???」
マモ((出発地から北国までは、結構な距離がある‥‥‥!))
マモ((俺はそんな長い距離を流された‥‥‥ ワケないだろ?!))
マモ「あの、ここはどこで、この状況は 一体‥‥‥何でこうなっ‥‥‥」
キン・ユルシャ「えーと‥‥‥町長が熱中症で倒れてさ」
キン・ユルシャ「で、君が海に落ちてたから拾ったんだけど」
マモ((どうしよう‥‥‥! この人に、この状況を説明する 能力あるのかな?!))
マモ((いや、大丈夫‥‥‥俺は、 アホになったギンの言葉すら理解できた))
マモ((その父親の言葉だって理解できらぁ!!))
キン・ユルシャ「まだ寒いだろ? たき火の所に来なさい」
キン・ユルシャ「というか、俺んとこ来いよ!」
マモ「え‥‥‥‥え、あ‥‥‥」
〇海沿いの街
※これは、マモがキンから聞いた話を
全力で再構成して完成させた再現劇である
〇ヨーロッパの街並み
〇教会の控室
キン・ユルシャ「おぉい! 町長さんが死んだって?!」
町長「‥‥‥死んでない」
町人A(禁煙中)「熱中症で倒れただけだって」
キン・ユルシャ「何に“熱中”して倒れたん‥‥‥?」
町人A(禁煙中)「まぁとにかく、大事にならなくて良かったわ」
町人B(本好き)「そうですよ 女中さんが見つけなかったら、 どうなっていたことか‥‥‥」
町長「うむ‥‥‥‥」
町長「── で、死にかけてみて ふと思ったのだが‥‥‥‥」
町長「死ぬ前に『ジーコはノキースとミーナ 最終的にどっちとくっつくのか』、 知ってから死にたいものだなぁと」
「ね〜」
キン・ユルシャ「‥‥‥‥」
キン・ユルシャ「え? 何?」
「別にぃ〜〜」
町長「オチは、みんなの心の中に‥‥‥‥」
町長「‥‥‥それで言うと、ワシは“アレ”も気になる」
町人B(本好き)「アレ?」
町長「ギン君の『ヘドロを喰らう』の クレイは男なのか、女なのか」
町人B(本好き)「え? あのキャラは男の子でしょ?」
町人A(禁煙中)「クレイちゃんは、女の子だろ?」
町人B(本好き)「3話でペドロさんと一緒に お風呂入ったじゃない、クレイ“くん”は」
町人A(禁煙中)「別に、子供なら一緒に風呂くらい 入れるだろ」
町人A(禁煙中)「それよか、ペドロに恋してる感じじゃね?」
町人B(本好き)「あれは“憧れ”でしょ?」
町長「ギン君、わざと性別への描写を避けて 書いてるよね‥‥‥」
町長「エルっゲフン‥‥‥キンさんは、クレイが どっちだと思ってる?」
キン・ユルシャ「う〜ん 俺は男の子だと思ってるけど‥‥‥」
町長「うーん クレイの性別が気になって死ぬに死ねない」
町長「死ぬ前に‥‥‥クレイの性別か、 ノキミナ戦争の決着が知りたい‥‥‥」
キン・ユルシャ「そうだ! 俺、ギンに訊いてくるよ!」
キン・ユルシャ「クレイの性別を!」
町長「え‥‥‥え?」
町人B(本好き)「訊きに行ってくるって? え?」
キン・ユルシャ「そんな気になるのなら、町長が死ぬ前に いっそギンに訊いてくるよ!!!」
町長「ワシ、別にまだ死なない‥‥‥😭💦」
町人A(禁煙中)「バカじゃねぇの? 腰が痛くて、あんな北の雪山まで行けるかよ」
キン・ユルシャ「‥‥‥‥‥」
キン・ユルシャ「泳げば、腰イタクナイ!!!!!!」
キン・ユルシャ「泳いでいけば、腰に負担かからないじゃん!」
町人A(禁煙中)「いや、待て」
町人B(本好き)「キンさん、本当に落ち着いて💦」
キン・ユルシャ「── 大丈夫 町長が安心して死ねるように‥‥‥」
キン・ユルシャ「北まで泳いで、ギンに訊いてくるよ!!!!!」
キン・ユルシャ「まぁ、久しぶりに軽い運動も したかったし! ちょうどいいよ!」
キン・ユルシャ「じゃ!!!!!」
「ウソぉん‥‥‥‥💧」
キン「ぎゃあっ!!!!!!」
町人A(禁煙中)「なんで、走った‥‥‥‥」
〇岩穴の出口
マモ「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
マモ「‥‥‥‥‥‥ウソですよね?」
キン・ユルシャ「えっ。マジ×2 町から北を目指して泳いできた」
キン・ユルシャ「やっぱ、泳ぐのは腰が痛くないわ!!!!」
マモ「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
マモ「‥‥‥‥あぁ」
〇火山のある島
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更新報告の絵の一部と脚本を読んで気になりすぎてフライング読みしました(^q^)
親父さん……ワキワキがしばらく経っても死ななかったら「なんで?!」とか驚きそうでウザ可愛いですね(笑)。にしても、泳いでくる……お前……!
マモタンがギン君にとっとと出会っていた世界線なパラレルワールド楽しみです!(え?形にしてくれますよね?)
アホになったギンくんの介護もできたのだから、親父さんの介護もバッチリ!?☺
キンさーーーん!!!!www
いえ、前話のラストから想像でき得る可能性の1つではありましたが…なんでそうなったかまでは見当が付かず(爆)
故に違うかな、と。でもそうだったら超オモロいよね、とwwwめっちゃオモロイwwwやっぱキンさんが色んな意味で強えぇwwwパパシャツ焚き火もwww
いやでも先生殴られたら無事じゃ済まなくない!?分子レベルで粉々になりません!?でも殴ってほしい!!(愛)