5 今後の目標(脚本)
〇ヨーロッパの街並み
飯塚隼人「ここがウェヌスが言ってた街か・・・何だかちょっと古風な感じと言うか・・・」
陣内香織「確かにそうね・・・丸で自分達がファンタジーの世界にでも入った気分よ・・・」
武藤和樹「まぁ、現にさっきスライムが現れた程だしね・・・ウェヌスの言う通り、僕らはこの世界の通貨を持っていない・・・」
武藤和樹「ゲームの世界見たいにモンスターを倒せば何とかなる問題じゃ無い見たいだし、何とか資金稼ぎしないとね・・・」
陣内香織「そうですね・・・何より、あたし達はこの世界の事良く知らないし、先ずは資金稼ぎしながら情報を集めましょう・・・」
陣内香織「あ、丁度良い所に掲示板が・・・」
飯塚隼人「あ、本当だ・・・見て行こうか・・・」
俺達はウェヌスに言われた通り、草原から少し先へ進んだ所で街に辿り着き、何かしら金を稼ぐ方法を探す事とした。
近くで掲示板を見つけたので俺達は確認して見る事に。
陣内香織「大工に修理屋、パン屋に花屋とか、色々あるのね・・・どれも中々良い感じだし、いざ決めるとなると、迷うわね・・・」
飯塚隼人「確かに、どれも時給良い感じだし・・・」
遠藤かな恵「花屋さんのお仕事あるなら、あたしはここにしたいかな・・・」
武藤和樹「・・・・・・」
遠藤かな恵「あれ?武藤さん?どうかしたんですか?ぼーっとして・・・」
武藤和樹「え?あぁ!いやごめんね!ちょっと仕事の事で思う所があってさ!」
飯塚隼人「あ、もしかして仕事に対するトラウマとか?」
武藤和樹「あはは、残念だけどそうなるね・・・」
武藤和樹「君達もこれから実際感じる事になると思うけど、僕は僕で上司からパワハラされてたからさ・・・」
武藤和樹「何をやっても心から感謝されない、これがやったら次はあれ・・・自分はその人に使われて当たり前・・・」
武藤和樹「僕は感情を持たないロボットか何かと勘違いしてる人の下にいたから、またそう言う人の所に行くとなると・・・」
飯塚隼人「んげ・・・何かそう聞くと怖くなりますね・・・」
武藤和樹「でしょ?自分がその人に何言っても聞き入れてくれないし・・・」
遠藤かな恵「そうなんですね・・・まぁ、あたしにはそうなる未来も無いのかな・・・」
武藤和樹「ん?どうしたのかな恵ちゃん?」
遠藤かな恵「え?あぁ!何でも無いです!とにかく!あたし花屋さんの求人行って見ますから!あたし行きますね!」
飯塚隼人「あぁ待ってかな恵さん!どうせなら、後で集合場所とか決めないと・・・」
遠藤かな恵「あぁそ、そっか!そうだよね!」
陣内香織「そしたら、この掲示板の所に集合しない?皆やりたい事も違うだろうし、何よりここなら分かり易いし・・・」
武藤和樹「その意見は賛成、ウジウジ考えても仕方無いし、仕事探して装備とか整えよう!」
陣内香織「決まりね!そしたらあたしはどこ行こうかな・・・」
それから俺達は、各々やって見たい仕事を探して、アルバイトへと勤しむのだった。
〇兵舎
数時間後。俺達は各々バイトに勤しみ、ある程度資金を確保出来たので、街にある宿で寝泊まりする事に。
飯塚隼人「あぁ、疲れた・・・」
陣内香織「だらしないなぁ・・・もっと鍛えなよ・・・」
飯塚隼人「そう言うなよ・・・軽はずみで大工やった俺が馬鹿だったって後悔してる所なんだからさ・・・」
武藤和樹「ま、まぁまぁ!最初は誰でもそんなもんだと思うよ!うん・・・」
武藤和樹「何がともあれ皆お疲れ様・・・皆はどんな戦い方にするか決めた?僕は魔法使って見たいと思うんだ・・・」
陣内香織「へぇ!面白そうですね!あたしはお店でクロスボウ見つけたんですよ!色んな属性の矢が撃てて便利だからそれが欲しくて!」
陣内香織「ねぇ、隼人はどうするか決めたの?」
飯塚隼人「あぁ、俺はこのまま剣をやって見ようと思う・・・日頃の鬱憤ってのもあるかもだけど、振ってて凄く爽快だったよ・・・」
陣内香織「そっか・・・どこかでガッツポーズとか決めない様にね?」
飯塚隼人「いや、先ず俺剣道部じゃ無いから・・・」
武藤和樹「あはは・・・」
武藤和樹「あ、かな恵ちゃんはどうするか決めたの?」
遠藤かな恵「あ、はい、あたしも魔法使って見ようと思います・・・一番やりたいのは回復系なんです・・・」
陣内香織「あ、かな恵さんはヒーラーやるんですね・・・じゃあ攻撃は武藤さんの担当?」
遠藤かな恵「まぁ、勿論攻撃もやろうと思いますが、誰かが怪我したりするのはちょっと・・・」
武藤和樹「そうかもね・・・でも懸命な判断だと思うよ・・・形になったらお願いね・・・」
遠藤かな恵「・・・はい・・・」
武藤和樹「それはそうとなんだけど、この街では傭兵向けの依頼がある見たいなんだ・・・その依頼をクリアして報告したら、」
武藤和樹「それに寄るけど多額の報酬が貰えるって分かったよ・・・今の僕達には地道な仕事しか出来ないけど、」
武藤和樹「各々の戦闘スタイルが出来上がったら依頼を受けて見ようと思うんだ・・・皆どうだい?」
飯塚隼人「えぇ!そんなのやるに決まってますよ!何だかワクワクして来たなぁ!」
陣内香織「ちょっとちょっと・・・ここゲームの世界じゃ無いから・・・」
陣内香織「でも、今後の事考えたら絶対やるべきですね!あたしも先ずはクロスボウ買う所から始めないと!」
武藤和樹「決まりだね・・・また明日から頑張ろう!」
飯塚隼人「おー!」
遠藤かな恵「・・・・・・」