6 依頼受付(脚本)
〇ヨーロッパの街並み
翌日から、俺達はひたすら何かしらのバイトを頑張り、各々が欲しいと思う武器の調達に成功したのだった。
飯塚隼人「あぁ、やっと形に出来た・・・」
陣内香織「皆お疲れ様・・・しかしまぁ、実際やって見ると本当に自分のやりたい事って形に出来るのね・・・」
武藤和樹「まぁ当然だよ・・・塵も積もれば山になるって言う程だからね・・・」
武藤和樹「ねぇ、折角だから皆武器の見せ合いしないかい?どんなの買ったか気になるからさ・・・」
飯塚隼人「あ、良いですね!やりましょうか!」
武藤さんの提案により、俺達は各々の武器を見せるのだった。
飯塚隼人「おぉ!皆カッコよくて強そうだな!」
陣内香織「そりゃそうでしょ・・・あたしのクロスボウは毒や爆弾、麻痺毒の付いた矢も撃てるから使い勝手が良いもの!」
武藤和樹「僕に至っては好きなタイミングで異なる属性の魔法が撃てるからね・・・使い方も理解したし、早速依頼を受けに行こうか・・・」
飯塚隼人「はい!」
遠藤かな恵「あ、皆ちょっと待って!」
飯塚隼人「ん?どうしたのかな恵さん・・・」
遠藤かな恵「夢中になってて忘れてたんだけど、皆各々の家族が心配とかして無い?」
遠藤かな恵「一夜以上明けちゃってるし、流石に心配してるんじゃ・・・」
飯塚隼人「あ、言われて見れば・・・」
武藤和樹「まぁ、確かにそうだよね・・・でもこの世界、スマホで連絡出来ないし・・・」
陣内香織「かな恵さん、あたしは大丈夫・・・あたしは母親がいなくて、父親はアル中であたしの事何とも思っても無いから・・・」
陣内香織「まぁ、学校側は心配してると思うけど・・・」
武藤和樹「まぁ、僕もそうかな・・・実家を出て一人暮らししてて、会社は会社で僕1人いなくなった所で何とも無いと思うから・・・」
遠藤かな恵「そ、そっか・・・」
飯塚隼人「まぁ、ぶっちゃけちゃうと俺もそうかも・・・正直学校には行きたく無いと思ってたし、親に相談したくても、」
飯塚隼人「この世界から出る方法も分からないから・・・」
遠藤かな恵「そっか・・・皆思う所があるのね・・・まぁ、あたしもあたしだし・・・」
武藤和樹「うん、そう言うかな恵ちゃんも心配してくれる人いるよね?大丈夫そう?」
遠藤かな恵「あ、あたしは大丈夫です、本当・・・」
武藤和樹「まぁ、余り深く考えても良い事無いさ・・・さて、行こうか・・・」
飯塚隼人「はい!」
〇兵舎
飯塚隼人「ここが受付所か・・・」
受付屋「いらっしゃい!あんたら傭兵かい?」
武藤和樹「あ、はい、仕事の依頼を見に来ました・・・」
受付屋「おう!色々と依頼が集まってるぜ!物に寄っては多額の物もあるが、その分条件が厳しい物もある・・・」
受付屋「自分達の力量と良く相談しながら仕事を受けるんだな・・・一つ注意して置くと、依頼を途中で辞めたりしたら」
受付屋「キャンセル料を取られるからそこも良く考えてくれよ・・・」
飯塚隼人「んげ、かなりリアルだな・・・」
武藤和樹「あはは、どこの世界も、それをやるに置いて必ず責任が問われる物だね・・・」
陣内香織「おじさん、取り合えずどんな依頼があるか見せて貰えますか?」
受付屋「あぁ、じっくり見てみな・・・」
遠藤かな恵「討伐、物資輸送、拠点防衛・・・種類は豊富だけど、どれも戦闘系の物ばかりね・・・」
飯塚隼人「まぁ、当然と言えば当然だけど、街の外とかで怪物とかとやり合う訳だし・・・」
陣内香織「何事にも慣れは必要だから、先ずは優しめの奴をやりたいわね・・・」
飯塚隼人「あ、それなら討伐系がやりたいな!皆はどうする?」
陣内香織「あたしは賛成よ・・・いきなり難しいのやるのはね・・・」
遠藤かな恵「あたしも異論は無いかな・・・」
武藤和樹「決まりだね・・・すみませーん!」
受付屋「おう!決まったか?」
武藤和樹「はい!街の外にいる蜘蛛の大群の討伐を受けようと思います!」
受付屋「了解した!確り頼むぜ!」
武藤和樹「あ、でも行く前にキャンセル料の確認を・・・」
武藤和樹「んげ!これは・・・・・・」
武藤和樹「よ、良し!皆、やるからには確りやろうね!」