ダークネス団の新たなる陰謀(前編)(脚本)
〇宇宙船の部屋
ダークネス団本部。
ダーク「どいつもこいつも役立たずばかりだ・・・!!」
ドクター・ブラック「いいアイデアがございます」
ダーク「なんだ?」
ドクター・ブラック「これですよ」
ダーク「ただのスタンガンじゃないか」
ドクター・ブラック「強化装置ですよ。これを使えばあっという間にメンバーをねじ伏せられます」
ダーク「なら使ってみたまえ」
ブラックアーミー「じゃあリベンジマッチも兼ねていくとしますか」
ダーク「行ってこい」
「行ってまいります」
〇一人部屋
紅城憲夫(進路、考えないといけないな・・・)
紅城憲夫「誰?」
憲夫の妹「玄関に誰かいるわよ」
〇玄関内
藍沢拓馬「お届け物でーす」
紅城憲夫「藍沢!!」
藍沢拓馬「憲夫!!」
憲夫の妹「知り合いなの?」
紅城憲夫「まあな」
藍沢拓馬「それよりハンコ、お願いします」
紅城憲夫「わかりました」
印鑑を押し、荷物を受け取ると、憲夫は拓馬に質問した。
紅城憲夫「どうしたの?」
藍沢拓馬「明日の午後博士が研究所に来てほしいって」
紅城憲夫「要件は?」
藍沢拓馬「今後の傾向について話すらしい」
紅城憲夫「わかった。じゃあな」
憲夫の妹「何の話?」
紅城憲夫「ちょっとした知り合い同士の話。気にするなよ」
〇ケーキ屋
ここは絵里奈のバイト先であるケーキ屋。
「いらっしゃいませー!」
藍沢拓馬「お届け物でーす!!」
山吹絵里奈「藍沢くん!?」
藍沢拓馬「なんだ、お前か」
ケーキ屋の店長「知り合いか?」
山吹絵里奈「ええ」
ケーキ屋の店長「ご用件は?」
藍沢拓馬「新しい調理器具の配送に参りました」
ケーキ屋の店長「じゃあサインしますね」
藍沢拓馬「わかりました」
山吹絵里奈「なんで藍沢くんがいるのよ?」
藍沢拓馬「明日研究所で博士が会議するから来てほしいって」
山吹絵里奈「何の話?」
藍沢拓馬「今後の対策についてだ」
山吹絵里奈「わかったわ」
〇散らかった職員室
常盤隆一郎「今日の夏期講習は無事に終わりました」
教諭「お疲れ様でした。それにしても、常盤先生がハピネスファイブだったなんて、びっくりです」
男性教諭「僕も二度見しましたよ、そのニュース」
常盤隆一郎「正義の味方と学校の先生、2足の草鞋を履きますが頑張ります」
教諭「期待してますよ。生徒も応援してましたし」
常盤隆一郎「ちょっといいですか?」
隆一郎はタップをし、応対した。
常盤隆一郎「どうしました?」
〇研究所の中
博士夫人「さっき博士から伝言があって今日は学会だから私がお伝えするわ。藍沢くんにも伝えたし、みんなにも伝えるわ」
〇散らかった職員室
常盤隆一郎「何でしょうか?」
〇研究所の中
博士夫人「今後の対策について話すそうよ。明日の午後研究所に来てほしいの」
〇散らかった職員室
常盤隆一郎「了解しました」
通信を終えた隆一郎。
常盤隆一郎「僕明日の午後、急用で抜けます」
教諭「わかりました。でも仕事は必ずしてくださいね」
常盤隆一郎「わかりました」
〇更衣室
桜庭舞「今日の仕事もこれでおしまい。家に帰らなきゃ」
桜庭舞「何かしら?」
〇研究所の中
博士夫人「お仕事お疲れ様。明日の午後、研究所に来れる?」
〇更衣室
桜庭舞「来れますけど、何ですか?」
〇研究所の中
博士夫人「今後の対策と傾向について話すって博士が言ってたわ。今日は学会だし」
〇更衣室
桜庭舞「わかりました」
舞は通信を切った。
桜庭舞(それにしても珍しいわね)
〇研究所の中
次の日の午後。
福島博士「ちゃんと揃ったようだね」
博士夫人「それじゃあ今後について話し合っていくわよ」
シャンシャン「では何故対策が必要なのか、博士、お願いします」
福島博士「実は、ダークネス団の動きをこの前から調べていたんだが、彼らもアイテムを作るなどして色々手を講じている」
紅城憲夫「そうなのか!?」
福島博士「ああ。奴らは部下を使役させてるのも事実だ」
藍沢拓馬「あの黒い服の部下だろ?」
福島博士「ああ」
山吹絵里奈「そうよね、やはりボスとかも攻め入ってくるかもしれないわね・・・・」
福島博士「シャンシャンの改良もしてるから何とかなるとは思うが、君たちもパワーアップしなきゃいけないな」
常盤隆一郎「ごもっとも」
桜庭舞「具体的には何をするのかしら?」
福島博士「前にも話した合宿もそうだし、君たちにもハピネスファイブのことは話した」
博士夫人「だからこそ、アイテムのアップグレードもいるってわけ」
藍沢拓馬「確かに」
〇空
ここは街の上空。
ドクター・ブラック「始めるとしましょうかね」
ブラックアーミー「ああ。どこにするかだ」
早速、目標物が定まったらしい。
ドクター・ブラック「行きますぞ!!」
ブラックアーミー「ああ!」
〇研究所の中
シャンシャン「大変です・・・」
福島博士「ダークネス団か!!」
博士夫人「すぐに急行して!!」
「わかった!」
「了解!」
〇総合病院
総合病院前。
ドクター・ブラック「思いっきり暴れてやりなさい!!」
「アイアイサー!」
ブラックアーミー「滾る、滾ってくるぜ・・・!!」
ドクター・ブラック「ここパワー増強スタンガンのおかげですな」
先輩医師「くっ、怪我人が出たらここは麻痺してしまう・・・!!」
女性医師「何とか逃げないと・・・!!」
ドクター・ブラック「これは愉快ですぞ!!」
「そうは問屋が卸さない!!」
ドクター・ブラック「またあなたたちですか!!いつもいつこじゃまばかりして!」
紅城憲夫「そっくりそのまま返してやりたい!」
藍沢拓馬「俺らは執念深いんだ!!」
山吹絵里奈「それなら、すぐ引き返しなさい!!」
常盤隆一郎「もう一度だけ言う。すぐに帰りたまえ!!」
桜庭舞「こっちだって怒るわよ!!」
紅城憲夫「準備はいいな?」
「もちろん!」
「いつでもオッケーよ!」
〇魔法陣
「ハピネスチェンジキー、スタンバイ!」
「ハピネスチェンジキー、スタンバイ!」
「ハピネスチェンジブック、オープン!!」
「ハピネスチェンジブック、オープン!!」
「ハピネスチェンジ、スタート!」
「ハピネスチェンジ、スタート!」
紅城憲夫「昂る情熱のパワー!!ハピネスレッド!!」
藍沢拓馬「沈着冷静なるパワー!!ハピネスブルー!!」
山吹絵里奈「ピカッと閃くパワー!!ハピネスイエロー!!」
常盤隆一郎「穏やかで安らぐパワー!!ハピネスグリーン!!」
桜庭舞「心ときめく素敵なパワー!!ハピネスピンク!!」
「決して挫けない、5つのパワー!」
「ハピネスファイブ、登場!」
〇総合病院
ドクター・ブラック「お出ましですか。今日こそは負けませんよ!!」
ブラックアーミー「力が湧くぜ!!」
ドクター・ブラックは秘密兵器を繰り出した!
ドクター・ブラック「行きなさい!!」
「ヤーッ!」
紅城憲夫「させるかよ!!」
紅城憲夫「行くか!!」
その時だった。
「ヘッヘッヘ!」
紅城憲夫「かわしやがった!!」
藍沢拓馬「それならば!」
藍沢拓馬「喰らいな!!」
藍沢拓馬「しまった!!」
ハピネスブルーはモロに攻撃を喰らった。
ブラックアーミー「覚悟しな!!」
山吹絵里奈「ブルーの仇を取るわ!」
山吹絵里奈「覚悟!!」
ブラックアーミー「甘かったな!!」
山吹絵里奈「嘘でしょう!?」
間一髪で難を逃れたイエロー。
ダークネス団の部下「ヘッヘッヘ!!」
常盤隆一郎「覚悟しとけよ!!」
常盤隆一郎「行くぞ!!」
しかし、かわされてしまう。
常盤隆一郎「そんなバカな!!」
ドクター・ブラック「このアイテムの効果ですからね」
桜庭舞「とにかくあれを壊した方がいいわね!!覚悟なさい!!」
桜庭舞「それっ!!」
ドクター・ブラック「甘いですぞ!!」
ドクター・ブラックはハピネスピンクの攻撃を打ち消してしまった!!
桜庭舞「信じられないわ!!」
紅城憲夫「俺、博士に伝える!!」
紅城憲夫「博士、聞こえるか?」
〇研究所の中
福島博士「どうした?」
博士はパソコンを通じて会話をした。
〇総合病院
紅城憲夫「ドクター・ブラックは強力な力で俺らの攻撃を無効化してるよ!! なんとか突破口が見つかればいいんだけど・・・」
〇研究所の中
福島博士「相手は何を使ってるんだい?」
〇総合病院
紅城憲夫「強力なスタンガンらしきものを持ってるんだ!!」
ドクター・ブラック「ごちゃごちゃうるさいですぞ!!」
紅城憲夫「とにかく助けてくれ!!それじゃ!!」
〇研究所の中
福島博士「わかった!!とにかく急ぐぞ!!」
博士夫人「どうしたの?」
福島博士「緊急事態だ。病院へ行くぞ!!」
博士夫人「私も行くわ!!」
シャンシャン「私も同行します!!」
〇総合病院
ドクター・ブラック「そろそろトドメと行きますか」
ブラックアーミー「ああ」
紅城憲夫「結構手強くなってるな・・・」
藍沢拓馬「こんなの聞いてないって!!」
山吹絵里奈「いくら俊敏な私でも苦労するなんて・・・」
常盤隆一郎「だからってここで終われないし・・・」
桜庭舞「同僚や患者が巻き込まれるわ・・・!!」
ブラックアーミー「どうした?もうおしまいかい?」
ダークネス団は恐ろしいほどにパワーアップしていた。ハピネスファイブよ、うまく突破口を見つけられるだろうか?次回へ続く。
ダークネス団、スタンガンによる電流で強化と来ましたか。こういう窮地に陥る展開こそ戦隊モノって感じで良き。
ハピネスファイブピンチ。
ドクター・ブラックと福島博士、どっちの発明が上か。
引き続き見届けさせて頂きます。
(これは注意ですが作品のお気に入り、ファン登録を強要する発言は慎むべきですよ。念の為に言いますが作品は読みますので)