心ファンタジー

夏目心 KOKORONATSUME

3 寄せ集めの4人(脚本)

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〇モヤモヤ
飯塚隼人「ウェヌス、ここは一体・・・」
ウェヌス「ここは一言で言えば通り道・・・あなた達がいる世界と別の世界を繋ぐ回廊よ・・・」
飯塚隼人「回廊?てか、俺がこれから行く所って、俺がいる所とは全く違う世界だって言うの?」
ウェヌス「そうよ?でも今更驚く事?」
飯塚隼人「まぁ、現にウェヌスがワープして来たから・・・」
ウェヌス「そうね・・・それはそうと、もう直ぐあなたの仲間と合流するわ・・・仲良くやれると良いわね・・・」
  ウェヌスに連れられて異次元空間と呼べそうな場所へ連れて行かれた俺は、彼女の言う仲間の元へと辿り着く。
ウェヌス「さぁ、着いたわ!」
飯塚隼人「この人達は・・・?」
武藤和樹「また人が来た見たいだな・・・」
遠藤かな恵「これで4人目ね・・・」
飯塚隼人「この人達が仲間?何か余り歓迎されて無い見たいだな・・・てか、俺も初対面だけど・・・」
陣内香織「え?あんた隼人じゃ無い!?何でここにいるのよ!?」
飯塚隼人「え?この感じ・・・香織か!?」
陣内香織「久し振り!中学卒業して以来ね!!」
飯塚隼人「お、おう・・・(さっきがさっきだったから、素直に喜べないな・・・)」
ウェヌス「さて、これで全員揃ったわね・・・初対面だって人もいるだろうし、各々自己紹介やら何かして、行ける様になったら」
ウェヌス「私に声を掛けてね・・・」
飯塚隼人「あ、はい・・・」
武藤和樹「えっと・・・ウェヌスがあぁ言ってた訳だし、自己紹介しようか・・・」
武藤和樹「僕は武藤和樹・・・大学を卒業したばかりの新社会人だ・・・成績は落ちこぼれだけど、宜しく!」
遠藤かな恵「ここにいる皆さんとは初めましてよね・・・あたしは遠藤かな恵・・・高校3年生だけど、身体は子供の頃から」
遠藤かな恵「弱い方なんです・・・」
陣内香織「あたしは陣内香織って言います・・・ここにいる隼人とは、幼稚園から中学まで一緒に過ごした幼馴染です・・・」
陣内香織「高2です・・・」
飯塚隼人「俺は飯塚隼人・・・香織の同期で幼馴染です・・・さっき自殺しようと考えてた所に、ウェヌスが現れて今に至って・・・」
陣内香織「え?隼人も自殺しようとしてたの!?あたしもさっき自殺しようとして!」
飯塚隼人「え?マジで?」
遠藤かな恵「そうなのよ!あたしも自殺しようとしたらウェヌスにここに連れて来られたのよ!」
飯塚隼人「もしかして、ここにいる全員、自殺志願者!?」
武藤和樹「どうやらそう見たいだね・・・何と言うか、漫画見たいな話だけど・・・」
飯塚隼人「えぇ・・・自殺しようとした人を集めてどうなるってんだ?あの、皆どうして自殺しようとしたか聞いても言いですか?」
飯塚隼人「俺は虐めを受けてそれに耐え切れなくて・・・」
陣内香織「えぇ、隼人虐められてたの・・・まぁ、あたしもアル中の父親の顔を見るの嫌になってたから・・・」
武藤和樹「・・・皆色々ある見たいだね・・・僕も上司の人に酷い言われようだったから、僕がいない方が良いんじゃ無いかって・・・」
遠藤かな恵「・・・・・・」
飯塚隼人「えっと、あなたは?」
遠藤かな恵「えっと・・・そうね、もう生きてるのが嫌になったって言うか・・・」
飯塚隼人「そうですか・・・」
遠藤かな恵「(余命僅かとか、先が長く無いとか、初対面で言える訳無いよ・・・)」
陣内香織「まぁ、今のあたし達にハッキリ言える事は、あたし達皆自殺しようとしたけど、ウェヌスと言う人に連れられてここへ来た・・・」
陣内香織「あたし達が望まれた命じゃ無いなら、何かをして見ろって言葉に乗って・・・」
武藤和樹「何だか物凄く胡散臭い話だけど、ウェヌスは只の人間では無く、人間では無い何かだってのは確かだよね・・・」
飯塚隼人「そうですね・・・でも俺達はウェヌスの誘いでここへ来た・・・それで俺達がこうして集まって・・・」
武藤和樹「・・・でもこうして議論をかましてるより、実際自分の目で見て確かめた方が色々と納得するよ・・・」
武藤和樹「人間が勝手に決めた詐欺とかじゃ無いのは確かだし、ウェヌスが連れて行こうとしてる所に行かないかい?」
飯塚隼人「・・・そうですね・・・俺も気になってます・・・」
陣内香織「まぁ、あたし達はあたし達の意思でここに来た訳ですし・・・」
遠藤かな恵「異論はありません、あたしは大丈夫です・・・」
武藤和樹「良し、行こうか・・・」
武藤和樹「ウェヌス・・・」
ウェヌス「あら、私はもう少し待ってても良かったんだけど、お喋りは楽しんだ?」
武藤和樹「まぁ、楽しめたとは思うよ・・・」
ウェヌス「それは良かったわ・・・」
武藤和樹「ウェヌス、僕達はこの先へ行く事を決たから・・・連れてってくれるかい?」
ウェヌス「準備は出来たのね!なら直ぐに出発よ!」
  寄せ集められた俺達自殺志願者は、ウェヌスの案内により、回廊の先へと行く事とした。

次のエピソード:4 最初の一歩

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