勇者にはほしい才能がある

東龍ほフク

40/好きなことをしようよ(脚本)

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東龍ほフク

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〇ツタの絡まった倉庫

〇屋敷の書斎
オージュ・ウォゲ「どうぞ〜」
ギン「先生‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「はぁい?」
ギン「俺‥‥‥やっぱり、マモさん探しに行きます」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「長旅でたくさんインプットしたぶん、 今はアウトプットに専念したほうが いいのでは?」
オージュ・ウォゲ「そうだ 短編を何本か書いておきなよ」
オージュ・ウォゲ「その短編が担当に気に入られたり 自分が気に入ったりで長編化する事も あるから」
ギン「‥‥‥いえ、でも」
ギン「俺は、探しに行きます」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「うん。別にどうぞ?」
オージュ・ウォゲ「この家から 出れるものなら」
ギン「へ‥‥‥?」
ギン「じゃあ‥‥‥いってきます」

〇暗い廊下

〇屋敷の書斎
オージュ・ウォゲ「やぁ おかえりぃ」
ギン「はぁ?!?!」
ギン「玄関に向かっていたはずなのに‥‥‥?!」

〇暗い廊下

〇黒

〇屋敷の書斎
オージュ・ウォゲ「── やぁ」
ギン「‥‥‥‥‥!」
ギン「なんすか コレ?! どういう事で‥‥‥!」
オージュ・ウォゲ「まぁまぁ。大人しく原稿に戻りなよ」
オージュ・ウォゲ「アググ賞に出して終わり‥‥‥ じゃないだろう? 物書き人生は」
ギン「‥‥‥家の壁を壊して、脱出しますけど いいっすね?!」
オージュ・ウォゲ「いいよ」
オージュ・ウォゲ「でも、後で修繕費をもらうよ?」
オージュ・ウォゲ「『キン募金』でも払いきれないくらいの、 修繕費を」
ギン「くっ‥‥‥卑怯な‥‥‥」
ギン「‥‥‥くっっっそぉおおお!!!!!」
オージュ・ウォゲ((きれいに、ループにハマってくれてるなぁ))

〇暗い廊下

〇城の客室

〇けばけばしい部屋

〇屋敷の書斎

〇日本家屋の階段

〇暗い廊下
ギン「出れない!!!!!!」
ギン「オージュ先生‥‥‥ な、何でこんな事を‥‥‥???」
ギン「そんなに「執筆に集中しろやビギナーが」 ってか‥‥‥?!」
ギン「壁をブッ壊して‥‥‥」
ギン「いや、『修繕費』がどんなもんか 怖すぎる‥‥‥」
ギン「困り金玉‥‥‥(?)」
  ※東龍さんや、その周りの人の口癖
ギン「‥‥‥ん?」
ヴァガ「どぅああぁ〜〜!!!! ちきしょおおお〜〜!!!!! やっとクリアしたァァあ!!!!!!!」
ギン「ヴァ‥‥‥」
ギン「ヴァガちゃんんんんん!!!!!」
ギン「お、おぉ‥‥‥おかえり 6日ほどぶりか?」
ヴァガ「それどころじゃねーって!!!! ココ戻ってくるのに、どんだけ苦労したか‥‥‥!!」
ギン「?」

〇雪山の森の中
  『‥‥‥オージュせんせぇのクイズぅ』
  『あたりまえだけど、せんせぇが
   よんだもんを よめば わかるよねぇ』
  『せんせぇが 自分でよんだ本から
   出題してるからぁ』
ヴァガ「‥‥‥‥」
ヴァガ「イヤな予感‥‥‥」
  『今からぁ、タネが 指定する
   大量の本をおまえが読めばいいだけぇ』
  『タネ、オージュせんせぇが読んでた本
   知ってる おぼえてるぅ』
ヴァガ「あんな人が読んでる本なんて、 超ムズそうですけど?!」
  『そうでも、ないない(多分)』
  『としょかん いこうぜ』
ヴァガ「お、おぅうんんぉお‥‥‥‥」

〇古い図書室
ヴァガ「避難してる人が たくさん〜」
  『クイズからぁ 出題されてるの
   たぶん、ここらへんん』
ヴァガ「おい、マジかよ! 待っ‥‥‥‥」
こども「うぇえん‥‥ お外のバケモノ、こわいよぉ‥‥‥」
親御さん「軍の人たちが頑張ってくれてるけどねぇ‥‥」
こども「とっとと、ズバッとサクッと倒してほしいぃ〜」
ヴァガ「‥‥‥‥‥」
ヴァガ「読んで、とっととギン先生連れてこよう‥‥‥」
  『ファーイトッ』

〇暗い廊下
ギン「て、転移魔法先の異空間? にも あのクイズあったんか‥‥‥」
ヴァガ「── っつーわけでぇ!  やっとギン先生んトコ来れたんだよぉ!!!!」
ギン「っていうか、魔物?」
ギン「魔物がそんなうろついてたら、 俺が気配察知すると思うんだけど?」
ヴァガ「この館、外界と断絶されてるからね‥‥‥」
ヴァガ「ねぇ。早くココを出て、皆を助けてよ」
ギン「でも俺、行方不明のマモさん探したい‥‥‥」
ヴァガ「えっ?! 何で?! 何ソレ‥‥‥」
ヴァガ「‥‥‥‥‥」
ヴァガ「探しながら、魔物退治していこう!!!!」
ギン「お、おぅ‥‥‥」
ヴァガ「ドゥイッ(略)」
ギン「‥‥‥あれ? お前の転移魔法で 俺も移動できるの?( ´ᯅ`)💦」
ヴァガ「知恵がついたから、人1人分くらいなら 一緒に転移できるようになってたよ」
ギン「‥‥‥ヴァガちゃん、凄くない?( ´ワ`)」
ヴァガ「まぁ、スタートが底辺知能だったから 成長がすごく見えるし感じるだけだよ」
ギン((か、返しが大人‥‥‥:(´ロ`):))

〇屋敷の書斎
  『なのでぇえ。タネも便乗して
   もどってきてたりぃい』
  『オージュせんせぇ、ただいまぁあ♡』
オージュ・ウォゲ「あれ? 隔離されてるはずの この館に どうやって戻ってこれた?」
  『妖精のドゥイプーワで もどってこれたぁ』
オージュ・ウォゲ「異空間内のあのクイズを解いたの? 偉いじゃん、あのおチビちゃん」
  『うん。マモノ退治するためにぃ
   妖精がギン 連れてくためにぃ』
オージュ・ウォゲ「え? ギン君、外に行っちゃったの?」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「そろそろ、外は危ないのになぁ」
  『何が? 今もけっこぉ、あぶなぁいヨ』
オージュ・ウォゲ「なんで あの子、そんなウロチョロ したいんだろう」
オージュ・ウォゲ「お人好しバカな親父さんの話、 聞いてなかったの?」
オージュ・ウォゲ「親子そろって、何で他者に 必要以上の時間を割くかなぁ‥‥‥?」

〇空

〇中世の街並み
ギン「町にいるの、これで全部?」
ヴァガ「はっや‥‥‥ っていうか、寒くないの?」
ギン「運動したら、すぐ熱くなる!!!」
ヴァガ「単純な体ぁ‥‥‥」
助けてもらった人「あ、あぁあありがとうございました💦」
ギン「っつーか、森から魔物ぶっ倒してきたら いつの間にか町に‥‥‥」
ギン「マモさん、山の中だと思うんだけど‥‥‥」
ギン「せめて‥‥‥ 死体は持ち帰ってあげないと‥‥‥」
ヴァガ「え? 死んだの確定なの?」
ギン「‥‥‥‥‥」
ギン「‥‥‥‥‥」

〇雪山の森の中
ギン「マモさんやーい!!!」
ヴァガ「あまりデカイ声を出すと、雪崩が起きるよ」
ギン「‥‥‥ほんと、頭良くなったな お前‥‥‥」

〇赤い花のある草原
ギン「‥‥‥‥‥」
ヴァガ「こりゃ、あかんな‥‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「── ねぇ、町の方でちょっくら 殺ってきたんだって?」
オージュ・ウォゲ「君も親父さんの二の舞になりたいの?」
オージュ・ウォゲ「せっかく元に戻ったのに、まぁた アホになりたいの?」
ギン「いえ‥‥‥ ちょっと“ついで”に軽く運動しただけで‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥エルム・ナキュはさぁ」
オージュ・ウォゲ「結構な数の作品を残してからの “死去”だから、最悪まだ良しとして」
オージュ・ウォゲ「ギン君、何も残してないじゃん 成してないじゃん」
オージュ・ウォゲ「まだ、これからじゃん?」
オージュ・ウォゲ「自分のしたいことだけ、してなさいな」
オージュ・ウォゲ「若いうちの時間もヤル気も才能も あっという間に消費するし、 気がついたら枯れてるよ?」
ギン「‥‥‥‥‥」
ギン「うるせーーーーー!!!!!!!」
ギン「そんな事わかってるし、俺も したい事だけしていてぇよ!!!!!」
ギン「でもだって、体が勝手に動いちゃうし 誰よりも俺、つえぇしさぁ!!」
ギン「『行かなくてもいい』って言うけどさぁ!! 悲鳴聞こえるし、そこに走って行けちゃうし!!」
ギン「『じゃあ見えない所で人が襲われて 死んでりゃ無視できるね』ってのは、 またちょっとちげぇし!!!!」
ギン「俺がヨユーで助けられるのに、俺が 気付かんかったせいで誰か死んでるの ヤダし!!!!」
ギン「だって ホラ!!! 現に俺が執筆優先したから、アイツ 死んじゃったじゃん!!!」
ギン「俺がいなかったから、死んだんじゃん?!」
オージュ・ウォゲ「それに関しては私の監督不行き届きだから、 私が責められるべきでしょ」
ギン「それもそうだよ! バーカ!!! マジ使えねぇ!!!!」
オージュ・ウォゲ((ははは。つついたら荒れちゃって‥‥‥  カーワイイ(笑)))
ギン「もういいよ、俺が戦えば、 戦った方が、喜ぶ人が多いもん」
ギン「俺がネチネチ小説書くより、俺がズバズバ 魔物ぶった斬って血まみれ体液まみれの方が 幸せになる人 多いもんね!」
オージュ・ウォゲ「── と、いう その『ジレンマの苦痛』を 紙に記していこうよ?」
オージュ・ウォゲ「いいねいいね、胸に響くよ」
ギン「‥‥‥なんか、先生 楽しんでない?」
オージュ・ウォゲ「君に足りないのは『見捨てる勇気』 じゃない?」
オージュ・ウォゲ「断捨離」
オージュ・ウォゲ「世の中だって、そんなたかだか 16歳の子供に全て全て救ってもらおうとか 思ってないと思うよ」
オージュ・ウォゲ「『俺は勇者だし強いし』って 勝手に自分で背負い込んで苦しむのを 趣味にしてるのは君じゃん」
オージュ・ウォゲ「ほぉら あったかいオウチで読書して執筆して グダっとぬくぬく昼夜逆転生活しようぜ?」
ギン「‥‥‥‥‥!」
オージュ・ウォゲ「── 私、才能ある奴がそれ以外の 有象無象に邪魔されて潰される様は もう見たくないんだが」
ギン「‥‥‥‥‥」
ギン「あんた、つめてぇな‥‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「作風からわかるでしょ、そんなん」
ギン「俺は‥‥‥そんなん、ヤ‥‥‥」
???「〜〜〜‥‥‥‥‥!」
「ん?」
オージュ・ウォゲ「海の方から?」
ギン「あん?」
???「〜〜〜〜!! 〜〜!!!」

〇黒
「【ギン&オージュ】どういう状況?!?!」

次のエピソード:41/正気ですか(いろいろと)

コメント

  • ヴァガちゃん偉い!!尊い!!😭
    オージュ先生の気持ちも分からなくないけど、人間やはりそこまで割り切れる者はそうそう居ない…
    それに創作は何だかんだ他者に見てもらって初めて完成するから、未来の読者になり得る人々を助けるのは無駄な事では無いよ!!
    でも良いよね…世間遮断魔法ハウスwww
    てか海から何!?(爆)
    オモロイ予感しかしませんwww

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