美女と野蛮人

夏目心 KOKORONATSUME

2 新入社員の女の子(脚本)

美女と野蛮人

夏目心 KOKORONATSUME

今すぐ読む

美女と野蛮人
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇オフィスのフロア
  俺が夏目ゲームスに入社してから6ヶ月が経った。基本的な事はマスターし、ある程度の事は出来る様になった。
葛城真司「星川さん、頼まれた資料出来ましたので、確認お願いします・・・」
星川大悟「あ、ありがとう!直ぐ確認するから少し待ってて!」
星川大悟「どれどれ?あれ良し、これ良し・・・」
星川大悟「あ、ここは修正しないとだね!」
葛城真司「あ、はい!直ぐ取り掛かります!」
星川大悟「宜しく!あれから随分経ったけど、どうだい?少しは慣れた?」
葛城真司「あ、はい・・・部長の強引さを除けば・・・」
星川大悟「あ、あぁ・・・やっぱあの人には困るよね・・・」
葛城真司「そうですね・・・正直残業って言ってもあの人の尻拭いと言うか、飲み会行っても正直詰まらないし・・・」
星川大悟「そうだよね・・・そう言うのが無ければ言う事無い訳だし・・・あの人自分は仕事出来るって勘違いしてるから・・・」
星川大悟「っと、それはそうと、今日からまた新しい人がここに入るから、相手が分からない事あったりしたらサポートして貰えるかい?」
葛城真司「え?そうなんですね・・・分かりました、それじゃあ戻ります・・・」
  それから数時間後。
星川大悟「皆さんお集まりして頂きましたね?今日から新入りの人が入りますので紹介します・・・今日から内で働く、赤木瀬奈さんです!」
赤木瀬奈「赤木瀬奈です!宜しくお願いします!」
葛城真司「おぉ、女の子か・・・そう言えばこの部署、男ばっかだったな・・・仕事に夢中で忘れてた・・・」
星川大悟「分からない事があれば、周囲の人に遠慮無く聞いてね・・・それで早速、彼女の教育担当は・・・」
秋葉山翔「うひょ〜!女の子来たぁ!!しかも可愛い〜!!」
星川大悟「ちょ!ちょっと部長!!」
秋葉山翔「この子の教育担当は俺がやる!お前らは手を出すな!!」
星川大悟「え、えぇ!?こう言うのは、もっと下の人間にさせるべきでは!?」
秋葉山翔「あ〜ずべこべ煩いなぁ!俺がやるって言ってるんだからやらせろよ!これは命令だ!絶対手を出すな!!」
星川大悟「あぁ、はい!」
秋葉山翔「さて、決まりだな・・・俺はここの部長の秋葉山翔って言うんだ・・・瀬奈ちゃんって言ったね?」
赤木瀬奈「あ、はい・・・」
秋葉山翔「これから俺が仕事に付いて手取り足取り教えてあげるから、安心して良いよぉ・・・」
星川大悟「うわぁ、凄く嫌な予感しかしないな・・・」
葛城真司「星川さん、本当にあれ大丈夫なんですか?」
星川大悟「大丈夫では無いと思う・・・一応、僕の方から様子を見て置くから・・・」
  新人の女の子が入って来て部長はメロメロになってしまい、俺達は何だか嫌な予感がして仕方無かった。

〇オフィスの廊下
  数時間後。
葛城真司「ん?あれは・・・」
秋葉山翔「むふふふ・・・」
赤木瀬奈「あの、部長、こんな所に呼び出してどうしたんです?」
秋葉山翔「あ、いやね・・・大事な話があってさ・・・」
赤木瀬奈「はぁ・・・?」
秋葉山翔「君、歳幾つ?」
赤木瀬奈「え?高卒だから18ですが・・・」
秋葉山翔「へぇ若いねぇ!ご家族は?どこに住んでるの?」
赤木瀬奈「え?そりゃ家族は居ますが、今あたし一人暮らしで・・・」
秋葉山翔「そうかそうか・・・一人暮らしかぁ・・・」
赤木瀬奈「あの、さっきから何なんです?あたしの事聞いてどうするつもりで?」
秋葉山翔「いやいや大した事じゃ無いよ・・・教育担当としてどうしても聞きたい事があってさぁ・・・君、彼氏いるの?」
葛城真司「あぁ!やっと見つけましたよ部長!」
秋葉山翔「あん?何だお前か・・・何の用だ?俺は今忙しいんだ・・・」
葛城真司「いやぁ俺部長に聞きたい事がありまして!どうしても部長じゃ無いと駄目で!」
秋葉山翔「お、おい、一体何なんだよ?」
葛城真司「ちょっとここじゃ場所が悪いから向こう行きましょう!ね?そうしましょう!」
秋葉山翔「あぁこら!無理矢理引っ張るなおい!話を聞け!!」
赤木瀬奈「え?あの人、もしかして助けてくれたの?」
葛城真司「さて、ここならゆっくり話せるかな・・・」
秋葉山翔「お、おい葛城!これは一体何の真似だ!?」
葛城真司「え?だから聞きたい事があるって・・・」
秋葉山翔「だから何でお前が俺を無理矢理引っ張ったりしたんだって聞いてるんだ!俺は人と話してたんだぞ!?」
秋葉山翔「急に割り込むなんてどう言う神経してんだお前は!?」
葛城真司「あぁ、そうでしたね・・・あの、そろそろ聞きたい事聞いて良いですか?」
秋葉山翔「あん?何だよ!?」
葛城真司「あんな風に女の子に迫ったりして、それ本当に教育担当のやる事ですか?」
秋葉山翔「当たり前だろ!相手の事を知るのは教育担当として!」
葛城真司「でも何だか相手が困ってる様に見えましたが・・・」
秋葉山翔「はぁ?そんなの気のせいに決まってるだろ!?」
葛城真司「まぁ、そう言う事にして置きます・・・まぁさっきまでのは冗談として、これから新作ゲーム作成会議やりますよね?」
葛城真司「やっぱ部長もアイディア出すんですか?」
秋葉山翔「あぁ?当たり前だろ・・・」
葛城真司「分かりました、俺も出来る限りの事はしますので、当日の会議、楽しみにしてます・・・」
葛城真司「聞きたい事は全部聞きました・・・ありがとうございます!それでは・・・」
秋葉山翔「・・・な、何なんだあいつは・・・」

次のエピソード:3 野蛮な部長

成分キーワード

ページTOPへ