踏み出す一歩 セカンドシーズン

夏目心 KOKORONATSUME

1 まどかが見た夢(脚本)

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〇通学路
星宮まどか「あぁ・・・やっと今日の期末テスト終わった・・・」
鳥海宏斗「おいおい、大丈夫かまどか?」
星宮まどか「いやさぁ・・・最近宏斗と遊んでばっかだってのは自覚してたけどさぁ・・・余り勉強した気がしないんだよね・・・」
鳥海宏斗「まぁ、確かに個人の問題ではあるな・・・でも赤点じゃ無かったんだろ?」
星宮まどか「まぁそうだけどさぁ・・・まだ1年とは言え酷い点数取ったらお母さんに何言われるか・・・」
鳥海宏斗「まぁ、また頑張れば良いよ・・・俺も出来る事があれば協力するからさ・・・」
星宮まどか「・・・ありがとう宏斗・・・あのね、あたしさぁ・・・」
鳥海宏斗「な、何だあの車!?何でこんな狭い場所であんなスピード!?」
星宮まどか「え?」
鳥海宏斗「まどか、危ない!!」
星宮まどか「え?宏斗!?」
星宮まどか「・・・!?う、嘘でしょ!?宏斗!宏斗〜!!!」

〇女の子の一人部屋
星宮まどか「宏斗・・・宏斗ってばぁ・・・」
星宮まどか「は!こ、ここは・・・!?」
  あたしの名前は星宮まどか。夏目高校の1年生。さっきまで宏斗と一緒に帰宅していた筈だったが、どうも夢を見ていた様だった。
星宮まどか「び、吃驚した・・・宏斗、前におばあちゃんを庇って大怪我した事あったから、あたしあんな夢見てたのかな・・・」
星宮まどか「寄りに寄ってこんな時間に起きるだなんて・・・取り合えずカレンダー見よっと・・・」
星宮まどか「あした終われば夏休みか・・・そう言えば、皆で旅行行くんだったな・・・」
  余りにも酷い夢を見て部屋から出るのが怖かったので、今後の事を把握したあたしは再び眠るのだった。

〇教室
  翌日。
星宮まどか「・・・・・・」
大島武「いやぁ!やっと明日から夏休みかぁ!早く今日の授業終わらないかなぁ!」
前川敦子「何言ってるのさ大島・・・夏休みになったら大量の宿題片付けないと、後で自分が困るよ?」
大島武「何だよ・・・良いじゃねぇか・・・ちょっと位夢見たって・・・」
黒部真由「でも皆で話し合って決めたでしょ?旅行行く前に皆宿題は全部終わらせるって・・・だから初日も7月の終わり位に」
黒部真由「したんでしょ?」
大島武「あぁ、そう言えばそうだったな・・・楽な道はどこにあるんだ・・・」
前川敦子「安心しな!そんなのは最初から無いよ!」
星宮まどか「皆さん、お早うございます・・・」
黒部真由「あ、まどかちゃんお早う!」
前川敦子「まどか・・・調子どうだい?」
星宮まどか「まぁ、何とかって感じです・・・何の話してたんですか?」
前川敦子「あぁ!夏休みの旅行行く前に宿題頑張ろうって話さ!」
大島武「すみません、その話もう良いですか?」
前川敦子「いや、良くは無いね・・・」
大島武「はい、分かりました・・・」
星宮まどか「あの、ちょっと聞きたいんですけど、宏斗、じゃ無かった・・・鳥海君は見てませんか?」
前川敦子「え?鳥海?まだ見てないよ?」
星宮まどか「そうですか・・・」
大島武「鳥海なら昨日はピンピンしてたの知ってるだろ?どうしたってんだ?」
星宮まどか「あ、何と言うかその・・・」
鳥海宏斗「皆お早う!」
星宮まどか「あぁ!宏斗!良かった!本当にピンピンしてる!!」
鳥海宏斗「え?どうしたんだまどか?何かあったのか?」
星宮まどか「あ、いや、その・・・何でも無い・・・うん・・・」
大島武「なぁ鳥海、お前これから宿題とかどうするんだ?」
鳥海宏斗「え?そりゃ直ぐに終わらせるつもりだけど、それがどうした?」
大島武「あ、はい・・・そこの所見習わせて頂きます・・・」
鳥海宏斗「え?マジで何なの?」
前川敦子「あぁ、あのね、大島の奴、宿題乗り気じゃ無いんだって・・・」
鳥海宏斗「おいおい、流石に宿題もせずに旅行行くのは感心しないぞ?」
大島武「分かってる・・・分かってるから・・・」
前川敦子「鳥海もこう言ってるんだ・・・いい加減観念しなよ?」
大島武「はーい・・・」
黒部真由「大丈夫だよ!大島君ならやれるから!」
大島武「黒部さんよ・・・その根拠はどこから出て来るんだ?」
  それからあたし達は、今日の日程を済ませて大量の宿題を貰って家でやる事に。今日の午後から本格的に夏休みが始まるのだった。
鳥海宏斗「あ、そうだまどか・・・」
星宮まどか「ん?どうしたの?」
鳥海宏斗「さっき何だか様子が変だったけど、本当に大丈夫?」
星宮まどか「え?だ、大丈夫!あたしの気のせいだから!」
鳥海宏斗「そうか・・・でも何かあれば言ってね?」
星宮まどか「う、うん!ありがとう!」

次のエピソード:2 旅行

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