朝風高校 2次元研究部

柚夏

1日目(脚本)

朝風高校 2次元研究部

柚夏

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〇学校の部室
  ここは朝風高校。
  朝風高校は偏差値は78で、頭が良い学校だ。
  部活の種類も豊富だ。
  その中で1つ、ここだけしか無い部活がある。
  それは──
  2次元研究部
  
  だ。
  ここで紹介!
るい「私は中塩るいだ。 2年生で部長を務めている」
るい「もう1人、岩口沙夜さんがいる。 1年生で副部長を務めている」
  2次元研究部はこの2人しかいない。
  いつ廃部になってもおかしくない状況だ。
  2次元研究部の活動内容は“2次元に行く方法を実際にやってみる”ことだ。
  簡単だと思うが難しい。
  失敗したら体調不良になったり、違う世界(無の世界とか)に連れ込まれてしまったりする可能性がある。
  成功しても必ず帰ってこれる訳でもない。
  だから部員が減っていく。
るい「私は怖くない。 怖いと思い、2次元に行く方法をやると、失敗するからだ」
るい「覚悟や、絶対に行きたいという気持ちがこの部活には必要だからだ」
るい(今日も楽しく活動しよう)
るい「こんにちはー!」
  そう言っても返事がない。早く来すぎちゃったかな。
  椅子に座り、パソコンを起動し、パスワードを入力する。
  すると
沙夜「こんにちは!」
るい「こんにちは!」
  岩口さんも椅子に座り、パソコンを起動した。
るい「昨日の結果はどうだった?」
沙夜「あー。あれ、失敗しました」
るい「あれは難しいよね」
  昨日、岩口さんが試したのは“栞”という方法だ。
  栞の方法は、
  赤い紙に現在の名前➡︎2次元の世界での名前、
  2次元の世界での容姿、欲しい才能を書く。
  青い紙に終わり方を書く。
  本か漫画のトリップしたい場面に赤い紙、終わりのページに青い紙を挟む。それを枕の下に入れ、寝る
  
  というとても簡単な方法だ
るい「あっ!」
るい「言うのを忘れた! 岩口さんは昨日試したから、間を空けないといけないんだ! 連続でやると成功率が下がる」
「まぁ、個人の考えだけど」
るい「最低でも1週間は空けたいなーって思ってる」
  岩口さんは今日から1週間、トリップ方法(2次元にいく方法)をネットで調べ、まとめる。
るい「早く終わって暇になるじゃんと思うが、暇にならないよ!」
  必要な物を買いに行く。
  毎週月、水、金に活動する。
  しかも活動時間は1時間。
るい「だから暇にならない!」
るい「終わらない時もあるけど」

〇学校の部室
沙夜「あ、先輩!今日やるトリップ方法って何ですか?」
るい「今日は“紙指輪”をやるつもりだよ」
沙夜「そうなんですね! では、さようなら!」
るい「さようなら!」
  今日の活動はこれで終わりだ。

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