夏目幼稚園の日常

夏目心 KOKORONATSUME

1 幼稚園の先生(脚本)

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〇幼稚園
速水優「おい一馬!ポッケに手を入れたまま歩いたら危ないって先生が言ってただろ!?」
一条一馬「平気平気!俺はお前らと違って大人だからなぁ!」
大鳥秀樹「でもでも!怪我したら危ないぜ!」
一条一馬「煩いなぁ・・・この位大丈夫だ・・・」
一条一馬「って!!」
一条一馬「あ痛っ!!」
速水優「ほら言わんこっちゃない・・・」
一条一馬「・・・・・・!!」
大鳥秀樹「一馬?どこ行っちゃうんだよ?」
内山遊戯「ん?何だ?」
一条一馬「・・・・・・」
内山遊戯「あれ?一馬君?どうしたんだい?」
一条一馬「う、うわぁぁぁん!!」
内山遊戯「えぇちょ!大丈夫!?何があったの!?」
大鳥秀樹「バーカ!俺らの話聞かないからだぜ!」
速水優「一馬大丈夫かよ・・・」
  俺の名前は内山遊戯。26歳。夏目幼稚園の先生で、1クラスの担任を任されている。園児の一人が何故か大泣きだったが、
  事情を聞いて手当をしてから注意を促すのだった。

〇幼稚園の教室
  授業の時間。
内山遊戯「それじゃあ、皆粘土を使って好きな物を作って見て!」
  俺は教室の中で園児達に粘土で物作りをさせる事となった。
内山遊戯「こう言うの皆の個性が出るからな・・・どんなの作るかな・・・」
内山遊戯「って!」
三島真紀子「桜ちゃんは粘土で何作ったの?」
赤木桜「あ、プリン作って見たよ!黄色とか無いけど美味しそうだよ!」
内山遊戯「わぁ!わぁ!桜ちゃんそれ粘土だから食べちゃ駄目だからね!!」
速水優「良し!粘土だけど大きめのボール出来た!優選手、投げまーす!」
内山遊戯「あぁ優君!投げちゃ駄目だからね!!」
大鳥秀樹「う〜ん中々鰻の蒲焼が出来ない・・・でも粘土ってどんな味見するんだろう・・・」
内山遊戯「だから!秀樹君も粘土食べちゃ駄目だからね!?」
一条一馬「ねぇ遊戯先生・・・」
内山遊戯「え?一馬君?」
一条一馬「俺達子供に駄目とか言ったら駄目なんだぜ?もしかして知らないの?」
内山遊戯「あ、いや、その・・・うん、ごめんね・・・」
  まだまだ小さい子供に悪戦苦闘しながらも、俺は周囲を良く見ながら授業を続けるのだった。

〇役所のオフィス
  それから、給食の時間が終わって休憩時間。
内山遊戯「あぁ、やっと一段落・・・」
柴崎淳「あ、内山先生、お疲れ様!」
内山遊戯「あ、お疲れ様です、柴崎先輩!」
柴崎淳「今日も園児達に翻弄されてたっぽいけど、少しは慣れた?」
内山遊戯「まぁ、そうですね・・・一部の子からは正論パンチ貰いましたし・・・粘土食べそうになったり投げそうになったりと・・・」
柴崎淳「あらあら、それは大変ね・・・」
柴崎淳「でも子供が間違ってたりしたらキチンと叱らないと行けないから、大事な時はね?」
内山遊戯「はい、そこの所は心得てます!」
柴崎淳「なら安心ね・・・それはそうとなんだけど・・・」
内山遊戯「はい?」
小泉喜一「ふむ・・・」
鳥井健人「以上の事を踏まえて、夏目高校の校長に話を通したら、剣道部の顧問の方をその日だけ派遣させて頂ける事となりました・・・」
鳥井健人「剣道教室は予定通りの日にちに行えそうです・・・」
小泉喜一「ありがとう!苦労を掛けて済まなかったね!」
鳥井健人「お礼なら当日に顧問の方にお伝え下さい・・・俺は只やれる事をやっただけですので・・・」
小泉喜一「それでもさ・・・引き続き頼むよ・・・」
鳥井健人「勿論です・・・」
内山遊戯「あ、もしかして前から話してた剣道教室の依頼、出来そうなんですか?」
柴崎淳「そうなのよ!鳥井先生がじっくり進めてくれてて!」
内山遊戯「・・・!楽しみですね!」
  振り回される事は多々あるけど、決して悪い事ばかりでは無い職場。俺が望んでここを選んだので悔いは無い。
  今日も今日とて、俺は仕事に精を出すのだ。

次のエピソード:2 剣道教室

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