ナイトメアブルの襲来(脚本)
〇研究所の中
7月後半の日曜日。
福島博士「君たち、夏の予定はあるかね?」
桜庭舞「あたしは、普段のシフトに講演会とかがあるわ。 子供の面倒も見る必要もあるわ」
常盤隆一郎「僕は夏期講習とかがある。なにせ、教員だからね」
山吹絵里奈「ソフトボールサークルの集会や合宿、里帰りがあるわ。 補講は今のところないわ」
藍沢拓馬「俺はシフトの調整、上司に相談する必要があるな」
紅城憲夫「親から進路のこと言われてる。ラーメン屋の跡継ぎは考えてるわけじゃないし・・・」
福島博士「先生は何と言っていた?学校の補習とかは?部活の方は?」
紅城憲夫「進路希望のところは一応「家業跡継ぎ」と書いた。理由は「実家の伝統を守りたいから」と書いてる。 補習はあるよ」
福島博士「君は高校生だからね。成績はどうだった?」
紅城憲夫「そこそこだった。天文部は2学期に入ったらすぐ文化祭への準備さ」
藍沢拓馬「俺もお前と同じくらいは勉強とかもしたな。学生時代は文化系の部活で、演劇部だった」
紅城憲夫「文化祭にはプラネタリウム作るって、夏休み前に話があったよ」
桜庭舞「あたしは学生時代は水泳部だったわ。結構体鍛えてたわ」
常盤隆一郎「僕は、中学と高校は写真部で大学は写真サークルに入ってた。写真撮影はいい気分転換になってる」
紅城憲夫「それにしても、なんで俺らにスケジュールを聞いたんだ?」
福島博士「実は、今後君たちの結束を深める合宿を行うかと思ってね」
博士夫人「チームの結束を深めるのは大切なの。プログラムも用意してあるわ」
シャンシャン「サバイバルゲームとかも行う予定です」
福島博士「合宿先は、私の親戚が運営してる旅館だよ」
紅城憲夫「車とかで行くんだろ?」
福島博士「ああ。この研究所の裏の駐車場に車を止めてある。 普段の研究とかで使ってるよ」
紅城憲夫「なるほど!」
シャンシャン「博士は普段、学者として奮闘しており、研究論文や学会に精を出したりしてるんです」
福島博士「発明とかでも精を出して日々生計を立ててるのさ」
紅城憲夫「驚いたぜ!」
福島博士「発明品は、研究室の中にある。天才博士たるもの、発明品で生活を豊かにしていくのさ」
紅城憲夫「なるほど!」
〇空
上空にて。
ナイトメアブル「では、始めるとするか」
〇開けた交差点
ここはとある交差点。
常盤雅貴「今日は非番だし、ゆっくり散歩するのにも適してる」
その時だった!!
ナイトメアブル「今からここは恐怖の世界となるのだ!!」
常盤雅貴「何が起きてるんだ!?」
常盤雅貴「こう見えて私は警察官だ!応援を呼ぶぞ!」
ナイトメアブル「黙れ!!」
「ヤーッ!!」
パニックに陥る交差点!
〇研究所の中枢
シャンシャン「緊急事態です!!」
博士夫人「ダークネス団が出たのね」
福島博士「場所はこの近くの交差点だ」
博士夫人「すぐに向かって!!」
紅城憲夫「わかった」
藍沢拓馬「すぐに行くぞ!!」
「オッケー!」
〇開けた交差点
ナイトメアブル「これは愉快だ。この調子だ!」
そうは問屋が卸さない!
ナイトメアブル「誰だ!?」
紅城憲夫「せっかくの休みを邪魔しやがって!」
藍沢拓馬「痛い目に遭いたくなければすぐ帰りなよ」
山吹絵里奈「いっつもいっつも邪魔ばかりするんだから!」
常盤隆一郎「早く帰らないと怒るよ!」
桜庭舞「怪我したって知らないわよ!」
紅城憲夫「始めるぞ!いいな?」
藍沢拓馬「もちろんだ!」
常盤隆一郎「ああ」
「いつでも良いわよ!」
〇魔法陣
「ハピネスチェンジキー、スタンバイ!」
「ハピネスチェンジキー、スタンバイ!」
「ハピネスチェンジブック、オープン!」
「ハピネスチェンジブック、オープン!」
「ハピネスチェンジ、スタート!」
「ハピネスチェンジ、スタート!」
紅城憲夫「昂る情熱のパワー!ハピネスレッド!」
藍沢拓馬「沈着冷静なるパワー!ハピネスブルー!」
山吹絵里奈「ピカッと閃くパワー!ハピネスイエロー!」
常盤隆一郎「穏やかで安らぐパワー!ハピネスグリーン!」
桜庭舞「心ときめく素敵なパワー!ハピネスピンク!」
「決して挫けない、5つのパワー!」
「ハピネスファイブ、登場!」
〇開けた交差点
ナイトメアブル「やっちまえ!」
「ヤーッ!」
紅城憲夫「始めるぞ!」
「ああ!」
「準備オッケー!」
紅城憲夫「覚悟しな!」
紅城憲夫「喰らえ!」
ナイトメアブル「うわ!」
藍沢拓馬「次は俺だ!」
藍沢拓馬「行くぜ!」
ダークネス団の部下「ワー!」
ナイトメアブル「しまった!」
山吹絵里奈「こっちだって!」
山吹絵里奈「覚悟!」
「ワー!」
常盤隆一郎「これならどうだ!」
常盤隆一郎「行くぞ!」
「ワー!」
桜庭舞「行くわよ!」
桜庭舞「それっ!」
「ワー!」
常盤雅貴(これが噂のハピネスファイブ!実際目の当たりにしたぞ!)
常盤雅貴「負けるな、ハピネスファイブ!私も警察官として応援するぞ!」
常盤隆一郎(父さんだ!)
桜庭舞「ちょっと前を見て!」
常盤隆一郎「しまった!」
ナイトメアブル「行くぞー!」
桜庭舞「覚悟!」
ナイトメアブル「しまった!」
常盤隆一郎「すまない、借りができたよ」
桜庭舞「話は後!」
紅城憲夫「そろそろいつものアレといこうじゃないか!」
藍沢拓馬「ああ!」
「そう来なくっちゃ!」
〇幻想空間
「ハピネスチェンジブック、オープン!」
「ハピネスチェンジブック、オープン!」
紅城憲夫「レッドスター!」
藍沢拓馬「ブルースター!」
山吹絵里奈「イエロースター!」
常盤隆一郎「グリーンスター!」
桜庭舞「ピンクスター!」
彼らが描いた流星が、五角形を生み出した。
「ハピネスペンタゴンウェーブ!」
「ハピネスペンタゴンウェーブ!」
「ワー!」
ナイトメアブル「次はうまく行くと思うなよ!」
ダークネス団は空の果てに飛んで行った。
〇開けた交差点
「ハピネスファイブ、」
「今回も大勝利!」
ハピネスファイブは、その場を去った。
常盤雅貴「ありがとう、ハピネスファイブ。私は君たちのファンになりそうだ」
〇研究所の中
福島博士「お疲れ様。今回も大接戦だったよ」
博士夫人「そうだわ。カップケーキ作ったけど、食べて行かない?」
シャンシャン「カフェオレも作りましたので、ぜひどうぞ」
紅城憲夫「ありがとう、博士」
福島博士「いえいえ。君たちも大活躍したしね」
藍沢拓馬「新しい敵、ナイトメアブルが来たんだ」
福島博士「奴らも手を変え品を変え襲ってくるな」
博士夫人「チームの結束を深める合宿も考えましょう」
山吹絵里奈「そうね。博士の親戚が運営する旅館で合宿でしょ?」
福島博士「そうだよ。費用はこっちで持つから」
常盤隆一郎「夏といえば、花火大会とかもあるけど、健康管理も気をつけないとね」
桜庭舞「あたしの病院も、毎年熱中症とかで搬送されてくる人が多いから、てんてこ舞いなのよ・・・」
福島博士「君たち。常に、水筒は携帯しておくといいし、塩分補給も大切だ。保冷剤もあるといい」
桜庭舞「解ったわ」
常盤隆一郎「水分は多めに持参するよ」
〇宇宙船の部屋
ダーク「失敗したのか!」
ナイトメアブル「すみません・・・・」
メランコリックマン「私に行かせてくだされ」
ダーク「とちるなよ」
新たなる刺客を送り込むダークネス団。ハピネスファイブよ、負けるな!