花火大会での戦い(脚本)
〇宇宙船の部屋
メランコリックマン「それでは、行って参ります」
ダーク「しくじるなよ」
ダークウィザード「いずれは私にも出番を」
ブラックアーミー「こっちにも」
ダーク「機会があればな」
〇研究所の中
ある日のこと。
福島博士「そういえばこの町で花火大会があるそうだ」
博士夫人「河川敷でやるのね」
シャンシャン「その日は晴れるそうです」
紅城憲夫「花火大会は夏の風物詩だからな」
藍沢拓馬「スケジュールをうまく調整できれば、俺も姉さんと見に行くんだ」
山吹絵里奈「幸いスケジュールは空いてるわ」
常盤隆一郎「でも花火大会はトラブルも起きる可能性がある。父さん、警察官で雑踏警備もやってるからいつも苦労話を聞くよ」
山吹絵里奈「そういえば群衆雪崩による事故は結構あるわね・・・」
桜庭舞「看護室もあるから大丈夫よ」
山吹絵里奈「舞ちゃん、安心するのは早いわよ・・・」
常盤隆一郎「だから、警備員が花火大会にいるんだよ。兵庫県での事故もあったしね」
福島博士「ああ、あの事故だね。警備体制の杜撰さが露見したから、警備が強化されたんだ」
桜庭舞「だからこそ、場所取りとかも考えなきゃいけないわね・・・」
福島博士「それじゃあ、研究所の屋上でみんなで見ようじゃないか、花火大会」
桜庭舞「その手もあったのね」
常盤隆一郎「なるほど。これなら混雑や事故も起きない。 料理はみんなで持ち寄ったりしようよ」
桜庭舞「じゃあその日は、研究所で花火見ながらの食事ね」
福島博士「そうだな。バイキング形式で楽しもう」
〇花火大会の観覧席
花火大会の日になった。
警察官「できるだけ詰めてください」
警察官「手荷物は各自管理願います」
大崎マホ「いい場所とれたね~」
渋谷千早「本当ね」
大崎マホ「千早ちゃん、花火大会始まるまで屋台巡らない?」
渋谷千早「いいわね!」
憲夫の同級生も花火大会に来ていた。
青柳宗男「就活も終わったしかわいい妹と花火大会に行けるなんて」
青柳香澄「兄さんもお疲れさま。いい花火大会になりそうね」
香澄は兄と一緒に来たようだ。
〇大きい研究所
一方、ハピネスファイブの面々は、混雑を避けるため、研究所で食事をしながら見ることとなった。
紅城憲夫「親父が、チャーハンとから揚げを持たせてくれたんだよ」
藍沢拓馬「そうか。お前の家は中華料理屋だったもんな、憲夫」
紅城憲夫「藍沢、お前は何を持ってきたんだ?」
藍沢拓馬「憲夫、驚くなよ。俺はラザニアを作ってきた。姉と一緒に作ったよ」
山吹絵里奈「拓馬君、私はサラダを作ってきたの!」
藍沢拓馬「そうか。山吹は一人暮らしだもんな」
山吹絵里奈「実はケーキも作ってきたの」
紅城憲夫「いいなぁ!山吹は確か、ケーキ屋でバイトしてるって言ってたもんな」
山吹絵里奈「そうよ。常盤さんは?」
常盤隆一郎「僕は、魚料理を持ってきたんだ。それと、ノンアルコールカクテルもふるまう予定だよ」
藍沢拓馬「カクテルか。いいなぁ」
常盤隆一郎「僕のおじさんがバーをやってるからね」
桜庭舞「常盤さんのおじさん、おしゃれなのね」
常盤隆一郎「まあね。桜庭さんは何を持参したんだい?」
桜庭舞「あたしはトムヤムクンとかを持参したわ。タイ料理に最近夢中なの」
藍沢拓馬「博士もごちそう作るとか言ってたし、今夜は思いっきり楽しむぞ!」
桜庭舞(絵里奈ちゃんのケーキ、楽しみね)
〇研究所の中
研究所の中。
福島博士「いい花火大会になりそうだ」
博士夫人「料理、いっぱい作ったしね」
シャンシャン「しかも天気は快晴」
福島博士「今回は大丈夫そうだな」
シャンシャン「私、見てきます」
数秒後。
「どうぞ」
メンバーが入ってきた。
桜庭舞「こんばんは!」
博士夫人「時間通りに来たわね」
福島博士「みんな料理を持ってきたそうだね。私たちも料理をたくさん作ってきた。夏の納涼食事会だ」
博士夫人「お菓子とかも用意したわよ」
常盤隆一郎「大いに盛り上がりそうだね」
山吹絵里奈「快晴で助かったわ」
福島博士「そうだな」
藍沢拓馬「今日は姉さんも非番だったんだよ」
紅城憲夫「スケジュール、調整できたのか?」
藍沢拓馬「そうだよ」
全員集まったようだ。
福島博士「それじゃあ、研究所の屋上に行くよ」
博士夫人「ちゃんとついてきてね」
〇高い屋上
研究所の屋上。
福島博士「テーブルを組み立ててくれてありがとう、シャンシャン。これで花火大会を見ながら食事ができるよ」
シャンシャン「先に組み立てておきました」
シャンシャン「椅子もちゃんとありますわ」
福島博士「ちゃんと人数分あるね」
一行は、着席しながら準備をした。
紅城憲夫「博士の作った料理の隣に置いとくよ」
福島博士「蚊取り線香も用意してあるよ」
桜庭舞「冷房もあるから安心ね」
シャンシャン「折り畳み式のルーフもセットしましたから」
藍沢拓馬「扇風機もちゃんと動いてるし安心だ」
常盤隆一郎「そうだね。しかもいい天気だしね」
山吹絵里奈「ステキな花火大会になりそうね」
〇空
メランコリックマン「今日はどこを攻めましょうか」
やがて目標物を見つけた。
メランコリックマン「あそこにしましょう」
〇花火大会の観覧席
大学の教授「いい花火大会になりそうだ」
間もなく、花火大会が始まります
大学の教授「夕食も準備したし、大丈夫だ。花火と一緒に楽しもう」
その時だった!
「ヤーッ!」
メランコリックマン「では、暴れてやりなさい」
花火大会はパニックになった!
メランコリックマン「傑作です」
〇高い屋上
シャンシャン「博士、大変です・・・・」
福島博士「まぎれもない!!ダークネス団だ!」
博士夫人「場所は花火大会の会場よ。すぐに現場に急行して!」
福島博士「シャンシャンに関してはこっちで対処するから!」
紅城憲夫「ああ!」
藍沢拓馬「行ってくる!」
山吹絵里奈「せっかくのイベントを台無しにするなんてひどいわ!」
常盤隆一郎「博士、ご飯を見守ってて!」
福島博士「わかった!」
桜庭舞「行ってくるわ!」
福島博士「無茶はするなよ!」
〇花火打ち上げ場
花火職人「危険だ。すぐに避難を!」
花火職人「わかりました!」
パニックに陥る花火大会の会場!
メランコリックマン「傑作ですぞ」
「そうは問屋が卸さない!」
メランコリックマン「あれは!?」
紅城憲夫「楽しみを邪魔するなんてひどすぎる!」
藍沢拓馬「今すぐ引き返しなよ!」
山吹絵里奈「こっちだって構いたくないのよ!」
常盤隆一郎「この辺で終わりにしといた方がいいぞ!」
桜庭舞「でないと後悔するわよ!」
紅城憲夫「それじゃあ行くぞ!」
「ああ!」
「了解!」
〇魔法陣
「ハピネスチェンジキー、スタンバイ!」
「ハピネスチェンジキー、スタンバイ!」
「ハピネスチェンジブック、オープン!」
「ハピネスチェンジブック、オープン!」
「ハピネスチェンジ、スタート!」
「ハピネスチェンジ、スタート!」
紅城憲夫「昂る情熱のパワー!ハピネスレッド!」
藍沢拓馬「沈着冷静なるパワー!ハピネスブルー!」
山吹絵里奈「ピカッと閃くパワー!ハピネスイエロー!」
常盤隆一郎「穏やかで安らぐパワー!ハピネスグリーン!」
桜庭舞「心ときめく素敵なパワー!ハピネスピンク!」
「決してくじけない、5つのパワー!」
「ハピネスファイブ、見参!」
〇花火打ち上げ場
メランコリックマン「ハピネスファイブ、今日こそあなたたちを倒します!」
「ヤーッ!」
紅城憲夫「ダークネス団め、そうはさせない!」
藍沢拓馬「ああ!」
常盤隆一郎「援護、頼むよ!」
「任せて!」
メンバーは果敢に立ち向かう!
紅城憲夫「それじゃあ始めるか!」
常盤隆一郎「待って!下手に飛び火して火事になったら大変だ!」
紅城憲夫「わかってる!」
常盤隆一郎「あれを使おう!」
サーキュレーターがグリーンの目に留まった。
紅城憲夫「じゃあ、始めるか!」
紅城憲夫「行くぞ!」
常盤隆一郎「スイッチを入れたよ、レッド!」
紅城憲夫「サンキュー、グリーン!」
メランコリックマン「ばかな!」
藍沢拓馬「花火の機材を濡らしたら弁償だ! グリーンの手を借りるか!」
藍沢拓馬「行くぞ!」
常盤隆一郎「ブルー、行くよ!」
藍沢拓馬「すまないな!」
ダークネス団の部下「ワー!」
常盤隆一郎「僕だって!」
常盤隆一郎「行くぞ!」
ダークネス団の部下「ワー!」
山吹絵里奈「これを使えば上昇気流を利用する形で人口雷が作れるわね!」
山吹絵里奈「行くわよー!」
常盤隆一郎「イエロー、風を送るよ!」
山吹絵里奈「サンキュー!」
サーキュレーターの上昇気流と電撃攻撃を応用してできた人口雷が、ダークネス団を襲う!
「ワー!」
桜庭舞「それじゃあ、あたしも!」
桜庭舞「グリーン、お願い!」
常盤隆一郎「ああ!」
桜庭舞「えいっ!」
メランコリックマン「ばかな!」
紅城憲夫「じゃあ、いつものあれ、行くか!」
「ああ!」
「そうね!」
〇幻想空間
「ハピネスチェンジブック、オープン!」
「ハピネスチェンジブック、オープン!」
紅城憲夫「レッドスター!」
藍沢拓馬「ブルースター!」
山吹絵里奈「イエロースター!」
常盤隆一郎「グリーンスター!」
桜庭舞「ピンクスター!」
彼らが描いた流星が作り出す、五角形。
そして彼らはこう叫んだ。
「ハピネスペンタゴンウェーブ!」
「ハピネスペンタゴンウェーブ!」
「ワーッ!」
メランコリックマン「次はそうはいきませんぞ!」
「ダークネス団は、空の彼方へ飛んで行った」
〇花火打ち上げ場
「ハピネスファイブ、」
「今回も大勝利!」
ハピネスファイブは周囲からの大歓声を浴びた後、その場を去った。
花火職人「ヒーローって、本当にいたんだな」
花火職人「私、ファンになりそうな気もします」
花火職人「僕もです」
花火職人「じゃあ、準備再開だ」
「わかりました!」
〇花火大会の観覧席
こうして、花火大会はスタートした。
大崎マホ「わくわくするわね」
渋谷千早「いよいよよ!」
〇黒
〇花火
〇高い屋上
福島博士「今のは大きな花火だったな」
博士夫人「みんなで持ち寄ったご飯を食べながらの花火は素敵ね」
シャンシャン「充電はフルにありますので大丈夫です」
山吹絵里奈「今の花火、すごくきれいだったわ」
藍沢拓馬「動画も撮影してるし、後でみんなにダビングして送るぜ」
桜庭舞「そういえば博士、夏合宿は?」
福島博士「今のところ最終調整中だ」
常盤隆一郎「決まったら教えてね」
紅城憲夫(合宿で結束を強化できれば、この先大丈夫かも?)
花火大会を大いに楽しむ、メンバーだった。
陰ながらこのノベルを読んでましたが、誰も指摘しなさそうなので言わせてもらいます。毎回毎回話の流れが単調過ぎて退屈。
ハピネスファイブの日常→ダークネス団が出現して暴れる→変身して登場→バトルで勝利
物語の流れを変える重要な局面を入れないと、読者には何の思い出にもなりません。
加えてダークネス団も5人の弱点を見抜いてから出陣して欲しいものですね。
(5人を分断させたり、学校や職場を襲う等)