戦うブラコン

夏目心 KOKORONATSUME

2 何気無い会話(脚本)

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〇通学路
  翌日。
日野カガリ「ふわぁ・・・」
日野ホムラ「おいおい大丈夫か?今日は自棄に早起きだった見たいだけど・・・」
日野カガリ「あぁ、大丈夫だよ!自分からやった事だし!まぁ、お母さんにも手伝ってもらったりはしたけど・・・」
日野ホムラ「おぉ!これは凄いな!ちょっと大袈裟な気もするが・・・」
日野カガリ「昨日言った通り花嫁修業今日からやろうと思って、お母さんに教えてもらいながらやって見たの!お義兄ちゃんのお昼に」
日野カガリ「どうかなって思うんだけど・・・」
日野ホムラ「いや、寧ろ嬉しいよ!でも無理だけはしない様にね?」
日野カガリ「やった!でもバイト漬のお義兄ちゃんに言われるのはなぁ・・・」
海野雫「あ!ホムラ!カガリちゃんお早う!」
日野ホムラ「あ!お早う雫・・・っと・・・」
海野並樹「現れたな我が宿敵!今日こそ引導を渡してくれる!」
日野ホムラ「え、えっと・・・並樹君だったね・・・」
海野並樹「そうだ!この俺を忘れたとは言わせないぞ!」
海野雫「もう、何でそうホムラに突っ掛かるかなぁ・・・」
海野並樹「決まってるだろ?悪の権現からマイブラザーを守る為だよ!男は皆狼だからな!」
海野雫「いや、あなたも男でしょ・・・」
日野ホムラ「あ、あはは・・・」
日野カガリ「お早うございます、泥棒猫のお姉さん・・・」
海野雫「え?えぇ?」
日野ホムラ「こらカガリ!いきなり何言い出すんだ!」
日野カガリ「だってこの人お義兄ちゃんと関わる事多いし、変な色目使って無いか心配で・・・女は皆狼って言うし・・・」
日野ホムラ「何だよそれ・・・」
海野並樹「お、お前!俺のマイブラザーを侮辱する気か!?」
日野カガリ「そうですが何か?」
海野並樹「貴様許さんぞ!マイブラザーを侮辱する事がどう言う事か教えてやる!」
日野カガリ「そうですか・・・ならやって見て下さいよ?」
日野ホムラ「ま、待てよお前ら・・・」
海野雫「う〜ん・・・こう言うの、類は友を呼ぶって言うのよね?」
日野ホムラ「かもね・・・それはそうと、早く行かないと・・・」
海野雫「えぇ・・・」
海野雫「並樹!こんな事してる場合じゃ無いでしょ!?早く行くわよ!」
海野並樹「止めないでくれマイブラザー!俺はマイブラザーを侮辱したこいつが許せない!!」
海野雫「そんな風に言うなら、あたしもう並樹と口聞かないわよ?」
海野並樹「え?いや!それだけは!!」
日野ホムラ「カガリ!お前もだ!ここで喧嘩するなら置いてくぞ!?」
日野カガリ「え?やだ!お義兄ちゃん置いてかないで!!」
  何だかんだで二人を嗜める事とした俺達は、直ぐに学校へ向かうのだった。

〇教室
海野雫「ホムラ!」
日野ホムラ「あ、雫か・・・どうしたの?」
海野雫「これ、読み終わったから返しに来たよ・・・」
日野ホムラ「あ、攻めの四天王、マジックランドの大冒険の中巻!貸したの忘れてた!どうだった?」
海野雫「うん!砂漠で人形使いが出て来たり、沼地で潜水艦とロボットが出て来たりと、いっぱいハラハラしたよ!」
日野ホムラ「あ〜でもごめん、下巻は今日持って来て無いから・・・」
海野雫「あ、良いよ・・・あたしも頼んで無かったから・・・」
日野ホムラ「ありがとう、そう言えばさ・・・」
海野雫「ん?どうしたの?」
日野ホムラ「雫と並樹君って、いつから姉弟になったんだっけ?」
海野雫「・・・あぁ、そう言えばちゃんと話して無かったね・・・あたしが並樹と姉弟になったのはあたしが中2で、並樹が中1の時よ・・・」
日野ホムラ「そうなんだ・・・何か気付いたらいた感じだったから・・・」
海野雫「あの頃はまだ良かったわ・・・会って間もない頃はどっちかと言うと陰キャ呼ばわりされても文句言えなかったのに・・・」
海野雫「中2になってある日突然変に横文字や英語使う様になったり、変にプルプルしたり、喋り方も痛々しくて・・・」
日野ホムラ「う〜ん・・・これは誰でも通る道と言うか、先の事を知らないと言うか・・・」
海野雫「本当どうなるか分かったもんじゃ無いわよね・・・その上お義姉ちゃん大好きっ子だし・・・」
日野ホムラ「でも雫は並樹君と結婚したいとか思ったりするの?」
海野雫「それ特大ブーメランって奴じゃ無い?ホムラだってカガリちゃんと結婚する気無いでしょ?」
日野ホムラ「あぁ、まぁ、うん・・・」

〇教室
  数時間後、昼休み。
日野カガリ「お義兄ちゃんお待たせ〜!」
日野ホムラ「おいおい、誰も待って無いよ・・・てか無闇に走るなって・・・」
日野カガリ「だって待ち切れなかったんだもん!」
日野ホムラ「全く、そこの所本当変わらないな・・・」
海野並樹「ヘ〜イマイブラザー!」
海野雫「もう!何しに来たのよ!」
海野並樹「決まってるだろ!マイブラザーと一緒に昼食だよ!」
海野雫「う〜ん、他にお友達とかいるでしょ?その子達と食べたりしても良いと思うけど・・・」
海野並樹「何を言ってるんだ!マイブラザー以外の野蛮人共など眼中に無い!俺が守りたいのはマイブラザーだけさ!」
海野雫「あのさぁ、もっと分かり易い喋り方してよ・・・後責めてお義姉ちゃんって呼んで・・・」
海野雫「それはそうと、これからホムラと一緒に食べるつもりだけど、折角来たなら一緒に食べる?」
海野並樹「勿論さ!あの男に今日こそマイブラザーに相応しいのが誰か教えてやる!」
海野雫「いや、いがみ合う所違うから・・・」
  それから、俺は海野姉弟と合流して昼食を取る事に。
日野カガリ「お義兄ちゃん、あーん!」
日野ホムラ「いやいや、自分で食えるから・・・」
海野並樹「おぉ!あいつら見せ付けてくれるなぁ!マイブラザー!俺達も!」
海野雫「だから、いがみ合う所違うし、やらないからね?恥ずかしい・・・」
海野並樹「えぇ!そんな事言わないで!俺達の仲を見せ付けるチャンスだろ!」
日野ホムラ「まぁ、良いんじゃ無いか雫?」
海野雫「ちょ!ちょっと!ホムラまで何言い出すの!?」
日野ホムラ「今は好きにさせて良いと思うよ・・・いずれ俺達も今いる家を出るかも知れないし、今の内にじゃれるのも良いかも知れないし・・・」
海野雫「えぇ・・・ホムラはそれで良いの?」
日野ホムラ「いちいち気にしてたら寿命縮むだろ?後であぁして置けばってなっても仕方が無いし・・・」
海野雫「あぁ、そうかもだけど・・・」
海野並樹「おぉ!分かってるじゃ無いか我が宿敵よ!ならば俺のマイブラザーに今後一切・・・」
日野ホムラ「いや、普通に考えて無理だから・・・」
海野並樹「いや何でだよ!」
日野ホムラ「いや、何かしらの用事あったりしたら話さない訳には行かないだろ・・・」
海野並樹「おぉ・・・俺が神だったら良かったのに・・・」
日野ホムラ「それはそれで面倒臭いな・・・」
海野並樹「まぁ良い・・・所で貴様、前から聞きたかったんだが、俺のマイブラザーをどう思ってる?」
日野ホムラ「ん?また唐突だな・・・」
海野雫「あのさぁ並樹、相手の事はちゃんと名前で呼びなさいよ・・・」
日野ホムラ「そうだな・・・昔から一緒なのは本当だし、一緒にいると落ち着くってのはあるし・・・まぁ、俺達って」
日野ホムラ「在り来りな幼馴染だと思うよ?」
海野雫「え・・・」
海野並樹「何だ?つまりは脈無しって事か?」
日野ホムラ「う〜ん、何とも言えないな・・・」
海野雫「・・・・・・」
日野カガリ「ちょっとお義兄ちゃん!そんな人達に構って無いであたしの相手もしてよぉ!」
日野ホムラ「え?あぁ悪い悪い!」
日野カガリ「もう・・・所でお弁当の味どう?ちゃんとできてる?」
日野ホムラ「あぁ、これならどこ行っても良いお嫁さんになれるよ!」
日野カガリ「え?マジで!って言ってもまだ一人で作れる訳じゃ無いから・・・明日も頑張るね!後お義兄ちゃん以外のお嫁さんに」
日野カガリ「なる気無いから!」
海野雫「・・・・・・」
海野雫「(あたし、どうしたいんだろう・・・本当にこのままで良いのかな・・・)」

次のエピソード:3 バイト帰り

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