勇者にはほしい才能がある

東龍ほフク

35/一方、ギンくん執筆中( ´ワ`)(脚本)

勇者にはほしい才能がある

東龍ほフク

今すぐ読む

勇者にはほしい才能がある
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇ツタの絡まった倉庫

〇屋敷の書斎
ギン「うぅ、うぅう‥‥‥」
ギン「うぅ、ううううぅ‥‥‥‥‥‥」
  『そこまでしてぇ、文字かくの
   なんでよぉおおお』
ギン「‥‥‥‥‥‥‥」
ギン「‥‥‥‥意地」
  『?』
ギン「書き切りたいもん‥‥‥‥」
ギン「形にしたい物語があるんだ‥‥‥」
  『へー』
ギン「いつまで、この“おつむ”かわからないし‥‥‥ 早く完成させなきゃん‥‥‥」
  『オージュせんせぇが期待してるん
   だからぁ。がんばれよぉ ガキぃ』
ギン「えへへぇ‥‥‥ オージュ先生のライバルに なるくらいになってやんぞぉ〜‥‥‥‥」
  『あ?』
ギン「‥‥‥いや、あの域に行くには 自分はまともすぎると思うけど」
  『‥‥‥‥‥‥』

〇屋敷の書斎
ヴァガ「食べる?」
ギン「‥‥‥‥何それ」
ヴァガ「エビ!」
ギン「そ、そうかなぁ‥‥‥」
ヴァガ「とりあえず、何でも 『焼けば食べられる』よね?」
ギン「‥‥‥お、おぉ‥‥‥?」
ギン「‥‥‥‥‥」
ヴァガ「‥‥‥‥‥‥」
ヴァガ「あ」
ギン「‥‥‥‥‥💦」
ヴァガ「お食べよ!」
ギン「焼いた?! 本当に焼いてこうなった!?」

〇ツタの絡まった倉庫

〇屋敷の書斎
ヴァガ「睡眠をとらないと、脳が萎縮します!」
ギン「寝て起きて、バカに戻ってたら ヤだから‥‥‥」
ギン「ごめん、ありがと。起きてる」
ヴァガ「う〜〜〜ん‥‥‥‥‥」
ギン「筆がノッてるから大丈夫だよぉ」
ヴァガ「‥‥‥‥‥‥」
ギン「‥‥‥‥‥」
ギン((あいつ、こう言ったら怒るだろうな‥‥))

〇テクスチャ
ギン「お前のおかげで、小説の内容とかアレコレ いろいろ変わったぜぇ」
マモ「ふざけんなよ! やめろよ! 『俺と会わなかった方の展開』書けよ!」
ギン「いやいや、おかげで良くなった 演出とかあるん‥‥‥」
マモ「嫌だ! 直す前のも見せろ!」

〇屋敷の書斎
ギン((怒るかな))
ギン((怒りそう‥‥‥‥))
ギン((‥‥‥‥‥))
ギン;( ´⚰`):((怒られる‥‥‥‥))

〇ツタの絡まった倉庫
ギン「マダ チ●コ、イタイイタイイタイイタイ!!!!!」
  ※トイレに行く度、股間周り超絶スースー
ギン;( ´⚰`):((これ‥‥‥うんこする時、  どうなるんだろう‥‥))

〇ツタの絡まった倉庫

〇ツタの絡まった倉庫

〇ツタの絡まった倉庫

〇屋敷の書斎
ギン「で‥‥‥」
ギン「できたぁぁぁぁあ‥‥‥‥‥」
ヴァガ「おめでとー!!!! ギン先生〜!!!」
ギン「ウゥゥうううぅ‥‥‥‥‥‥」
  『‥‥‥はやくぅ、封筒に詰めろやぁい』
ギン「うぇい‥‥‥‥」
ヴァガ「送り先まちがえてないか?! 自分の住所まちがえてないか?! 耐水性のペンで書いてるか?!」
ギン「‥‥‥‥‥‥」
  『じゃあぁ、送ってくるぞぉおお』
ヴァガ「入賞するといいね!」
ギン「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
ギン「‥‥‥実はもう1作、書きたいのが あるんだけど‥‥‥」
ヴァガ「ダメだよ!  寝るか、お風呂入るかにしなよ!」
ギン「‥‥‥‥そだね。もう、書けないね‥‥‥」
ギン「ムリだね‥‥‥‥」
ヴァガ「‥‥‥大丈夫? やっと完成したのに なんでそんな悲しそう?」
ギン「‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
ギン「そうだね‥‥‥やりたい事はやれたし、 ちょっと寝ようかな‥‥‥‥」
ヴァガ「だ、大丈夫か? ギン先生‥‥‥」
  『‥‥‥‥‥‥‥‥』

〇貴族の部屋
  満身創痍の中、無駄に豪華なベッドの上で
  夕陽に足を焼かれながら寝る。
  体を動かした際の疲れと
  頭を使った際の疲れは違くて、
  自分は後者の方がよく眠れて。

〇古書店
  あいつに怒られる夢を見る。
  どえらい、怒られている夢を見る。
  「もう、唐揚げつくってやらんからな!」と
  怒られて、夢の中の俺は号泣する。

〇白
  ‥‥‥‥‥‥‥
  ‥‥‥‥‥‥?!
  エルム・ナキュ先生が床で死にかけている。
ギン「先生‥‥‥どうしたんですか?!」
エルム・ナキュ「‥‥‥オージュに、塩かけられたじゃない?」
エルム・ナキュ「それで、危うく意識が消えかけたよ‥‥‥」
ギン「‥‥‥先生ってやっぱり 『悪霊や怨念』の類(たぐい)‥‥‥」
エルム・ナキュ「私がそんな”可愛くないモン”なワケ ないでしょお!!!!!」
ギン「‥‥‥何故にセーラー?」
エルム・ナキュ「塩‥‥‥と言えば『海』なので、 海兵さんコスしてみました⚓🐟」
ギン「‥‥‥俺、やっぱ先生が”親父”じゃなくて 良かったと思う‥‥‥」

〇おしゃれな居間
エルム・ナキュ「良かったね! 良かったね! 原稿完成、おめでとう!!!」
ギン「‥‥‥‥‥‥‥」
エルム・ナキュ「何でそんなに暗いの?」
ギン「ちょっと‥‥‥友人、マモさんに 怒られそうでして」
エルム・ナキュ「なんで?」
ギン「‥‥‥‥‥‥」
ギン「それよか‥‥‥先生は、オージュ先生が作った 異常なハッカを飲んで復活したいと思います?」
エルム・ナキュ「‥‥‥‥‥‥」
エルム・ナキュ「あんなゴリマッチョな太い体で 生きるくらいなら、精神体でいい‥‥‥」
ギン「‥‥‥‥‥‥」
エルム・ナキュ「それに、あのゴリラな私が 『私の精神』になったら‥‥‥‥」
エルム・ナキュ「今までの『ゴリラな私の精神』は どこ行っちゃうのかな‥‥‥‥?」
ギン「‥‥‥‥‥‥」
ギン「改めて‥‥‥‥」
ギン「何なんだ? この話‥‥‥」

〇黒
  まぁ、いいか。
  とりあえず、今は原稿の完成を喜んで。
  寝て、起きたら、今度はアレを書きたぃ‥‥‥
  ...........

〇暗い廊下
  ※ギンの原稿を詰めた封筒と共に
  浮遊しているタネ
ヴァガ「早く、ゆうびんきょく行こうよ」
ヴァガ「そっち、玄関じゃないよ? じぶんの家なのにわからないの?」
  『間違えてないよぉお』
  『暖炉のところに行って
   あいつの小説、燃やすの』
ヴァガ「ん?」
ヴァガ「あン?!」
  『あいつ、オージュせんせぇの
   ”ライバルになる”言ったぁ』
  『オージュせんせぇの”商売がたき”に
   なるのなら、じゃあ』
  『タネはソレを妨害するぅうううの』
ヴァガ「ほわぁ?!?!?」

〇黒

次のエピソード:32.4/ヒーラーはぴば!なので、例の状態のギン君が勿論ヤバイ

コメント

  • ギン先生、脱稿おめでとう!
    と思ったら、せっかく書き上げた原稿を燃やされそうになっているとは😱こうなったら先手必勝でタネを燃やすしか🔥
    ギン先生の書く理由である「意地」「書き上げたい物語がある」、すごく共感しました…! 個人的には「胸を打つのは」という曲を思い出します😌

  • 待て待て待て!ギンが全身全霊込めたマモへのヘドロを燃やすなぁぁあ‼⁉(オージュ先生を思っての行動なのに、バレたら確実に処置されるパターン)
    あれ?ヴァカこんなに賢かったでしたっけ😳脳の萎縮に、応募の際の注意がしっかりしてる😅転送魔法に希望を託すしかない🙏
    マモ側がただでさえ不穏事態なのに、こっちも修羅場一歩手前のカオスですね🤯

  • うわぁあギンくん脱稿おめでとぉおおっっ(泣)
    不眠不休の末、宛先と自分の住所の確認とか耐水性ペンで書くとかなんか懐かしくて涙出る🥹
    って言うか…バカちゃんタネ止めて!!息の根を…!
    マジでなんだかんだバカちゃん有能キャラでなぁ…エビ獲って来てくれるし…エビかなぁwww
    ともかくタネを郵便局に転送してくれ!!
    そしてギンくんの父親愛に涙…
    果たして目覚めたギンくんがどうなっているのかドキドキ🥺

成分キーワード

ページTOPへ