【111話】ホビーズ&ハーデス(脚本)
〇おしゃれな食堂
リル「あの、貴方のことを教えて欲しい」
魔人コーキュトス「俺っちはコキュートス 生命と世界の行きつく先の冥界から来た」
ホワイト「よし、その調子で 相手の情報を得るのじゃ──」
リル「ご趣味は──」
ホワイト「そんな情報はいらーーん!!」
ホワイト「お見合いでもしとるんかい!!」
魔人コーキュトス「世界の終わりをもたらすことだね」
ホワイト「なんか重要な情報が入っておるッツ!!」
リル「世界の終わり?」
魔人コーキュトス「趣味と言うより、運命みたいなもんかな」
魔人コーキュトス「それが俺っちたちに与えられた役目だ──」
魔人コーキュトス「あー、こんな話つまんないよな──」
リル「そんなことない、興味ある」
魔人コーキュトス「そうかい、なら良いけど」
リル「どうしてコキュートスは、ここへ?」
魔人コーキュトス「ラグナロクが起きたんだな──」
魔人コーキュトス「ほんの先触れみたいなもんだが」
リルパパ「お前が料理を作ろうとしたからだ──」
リル「パパッ──」
リルパパ「どうも、リルの父です」
魔人コーキュトス「あ、どうもっす お呼ばれしたコキュートスっす」
リル「どういうことだなんだ、パパ──」
リルパパ「これは引き継がれた定め──」
リルパパ「ワシが、グレイプニルから解き放たれた時にラグナロクが起きるように、お前が料理を作ったら世界の終焉が起きる」
リル「パパ、だったら縛られてないとダメだ」
リル「早く、仕事に帰らないとダメ」
リルパパ「いや、でもワシの説明必要でしょ!?」
リル「でも、世界が滅んだら困るから帰るの」
リルパパ「クゥン・・・」
ホワイト「なにしに現れたんじゃい!!」
リル「話は分かった」
リル「貴方がいると、世界には良くないみたいだ」
リル「だから、今日は帰って欲しい」
魔人コーキュトス「あぁ、そうかい、そうだろうな 俺っちはどこにいても邪魔者だ」
リル「うん、冥界に帰ってくれ」
リル「世界は終わらせない」
ミステリア「話がこじれましたね──」
トローチ「応戦するしかないな──」
トローチ「教師を突入させる」
ホワイト「いかん、もう終わりじゃ・・・」
魔人コーキュトス「上等だ、全員まとめて塵に還してやるぜ」
リル「いや、帰るのはアナタだけ」
リル「私が冥界に遊びに行くから、今日は帰るの」
魔人コーキュトス「え、じゃあ、俺っち帰る」
リル「うん、いつか遊びに行く」
魔人コーキュトス「じゃあ、待ってるんでな」
魔人コーキュトス「早いとこ来てくれ、歓迎するぜ♪」
ホワイト「帰ったぁあああ!!」
ホワイト「なんか、話がまとまったぁああ!!」