【105話】アンサンブルシスターズ(脚本)
〇氷
リル「寒い・・・冷たい・・・」
リル「お腹が空いた・・・」
リル「ご飯を作ろう」
〇氷
リルパパ「リルよ──」
リルパパ「その思いをさせない為に 我らは苦役を担う者」
リルパパ「ゆえに私は、グレイプニル(神の縄)に縛られ続ける運命にある」
リルパパ「その因果はお前にも引き継がれた」
〇荒廃した街
リルパパ「ラグナロクを起こさない為に」
リルパパ「世界の崩壊を起こさない為に」
リルパパ「*****」
リルパパ「を、してはならない」
リル「分からない、分からないよ、パパ──」
リルパパ「良いな・・・」
リルパパ「決して、お前は──」
リルパパ「お前は、料理を作るな」
リルパパ「余りのマズさに世界が壊れる」
リル「パパ―!!」
〇学校のプール
オーガニック「お、割れた!! アタシの拳にかかりゃこんなもんだ!!」
ホワイト「氷もろとも砕くかと思ったぞ・・・」
メア「大丈夫、リル?」
メア「急にプールで氷漬けになってるんだもの 驚いたわ」
メイル「眠れる美女を起こす為に王子様を探したけどいなかった」
メイル「王子は居なかった だから叩き割ることにした!!」
ホワイト「ケガはないか?」
リル「うん、なんともない。平気だ」
オーガニック「だけど、なんで急に凍ってたんだ?」
アップヒート「リルは炎の魔法を使えなかったな 原因はそこにある」
リル「うん、煙しか出なかった」
アップヒート「煙ですら、ない。あれは蒸気だよ」
アップヒート「アンチファイアの属性を秘めているな」
アップヒート「それが漏れ出したようだ」
ホワイト「漏れ出しただけで、アレか? 尋常じゃではないぞ!!」
アップヒート「心辺りはあるか?」
リル「心辺り・・・」
リル「料理?」
ホワイト「料理でなるか、アホ―!!」
メイル「やーい、やーい、アホの娘ぉ♪」
オーガニック「メイルの仲間だな♪」
メイル「は、そうだったぁ!!」
メイル「よぉし、今からアホの娘アンサンブルシスターズの結成だぁ♪」
メイル「これから宜しくね、リル、ホワイト♪」
ホワイト「なんでワシが入っておるんじゃい!!」