神の寿命

ましまる

一宿哉妊(脚本)

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〇学校の部室
せんせー「で、イワナガヒメを実家に追い返してから しばらくして、」
せんせー「ニニギのところへ サクヤヒメから報告があるのよ」
せんせー「アナタの子供を妊娠しました、と」
ぶちょー「んー、イワナガヒメのことを思うと 手放しで喜べませんが、」
ぶちょー「それでも、新たなる命が宿ることは 良い知らせではありますね」
るる「ニニギ、大喜びしてそー!」
せんせー「普通なら、そんなリアクションだろうけど」
せんせー「ニニギは、サクヤヒメのお腹の子が 自分の子供なのか疑い出すのよ」
「えーーーっ!!」
せんせー「ニニギの言い分としては、 一夜しかヤってないのに妊娠する訳ない ってことみたいね」
ぶちょー「男として最ッ低です!!」
せんせー「そうよね、一夜の行為とはいえ、」
せんせー「ヤることヤって、出すモン出してるから、 男としては言い逃れできない場面なのにね」
るる「ニニギってゴムしなかったのかな・・・?」
ぶちょー「そんな時代にあるわけないでしょ!!」
せんせー「さらに、妻の妊娠という 夫の度量が問われる場面にもかかわらず、」
せんせー「事もあろうに、ニニギはお腹の子について」
せんせー「「ソレ、そこいらの国津神との不倫で  できた子供なんだろ?」って」
せんせー「ありもしないサクヤヒメの不貞行為を 疑い出したのよ」
ぶちょー「このニニギ、絶対に許せない!!」
せんせー「というように、 現代ならば離婚+慰謝料が確定的な発言を ニニギは続けるのだけど、」
せんせー「サクヤヒメも、流石に不貞行為を疑われて 我慢ができなかったみたいなのよ」
ぶちょー「当然ですっ!」
るる「DNA検査、したのかな?」
ぶちょー「だから、その時代には無いでしょ!?」
せんせー「ということで、怒り心頭のサクヤヒメは 出産に際して産屋に入ったあと、」
せんせー「産屋の扉を土で塗り固めて 出入りができないようにして、」
せんせー「さらに、中から建物に火をかけるという 凶行をしでかしているわよ」
ぶちょー「えっ、どうして・・・」
せんせー「サクヤヒメの言い分としては、」
せんせー「「産まれてくる子が  貴い天津神であるアナタのとの子供なら  こんな火の中でも無事なはずです」
せんせー「もし、この子がそこいらの国津神の子なら この火の中で焼け死ぬでしょう。 その目でしっかり確かめてみてごらん」」
せんせー「と、とんでもない行為で 身の潔白を証明しようとしたのよ」
ぶちょー「・・・うわぁ」
ぶちょー「それで、その結果はどうだったんですか?」
せんせー「母子ともに無事だったわよ」
せんせー「しかも、三つ子が誕生しているわ」
るる「よかったー!」
ぶちょー「その出産後、諸悪の根源であるニニギは どのようなリアクションをしたのですか?」
せんせー「残念ながら『古事記』では その後の描写が一切記されておらず、」

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コメント

  • ひどい男ですが、神様なので(しかも古事記上重要な位置にいますし?)、たぶんOKなんでしょう……
    まだ続きがあるんですね……。

  • ニニギが一晩しかヤらなかった理由について考える部活…✨楽しい学園生活🤤💓
    しかし最低ですね、ニニギ。るるちゃんの言う通り現在ならDNA鑑定してよとか迫りそう😨
    サクヤヒメの思い切りの良さ、好きです☺️🌸

  • 『不適切にもほどがある』神様ですね。今なら確実に炎上案件でしょうww
    将来的には、古事記も童話のようにコンプラが入り書き換えられたりしてww
    姉を帰すことなく、多様性夫婦として姉込みで仲良く暮らすことになるかも🤪

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