〇学校の部室
ぶちょー「それで、ニニギがサクヤヒメと 一夜しか関係を持たなかった理由ですが、」
るる「ニニギが直後にステキな男性と出会って 骨抜きのヌキヌキされたんですかねー？」
せんせー「やっぱり、まずはそう考えるのが 自然の流れだけど、」
ぶちょー「全然、自然じゃありませんっ！」
せんせー「ただ、それまでのニニギの行動を見ると、」
せんせー「美人のサクヤヒメに即プロポーズし おブスのイワナガヒメを実家送還だから」
せんせー「容姿にこだわる女好き、というキャラが 浮かび上がってくるわね」
せんせー「そんな女好きのニニギが 突然、男色に走るというのは考えづらいわ」
ぶちょー「あのー、せんせー・・・」
ぶちょー「単純に「性格の相性が悪い」という話では ダメなんでしょうか・・・」
るる「それか「カラダの相性が悪い」とか・・・」
せんせー「そうね、「性格」や「性癖」の不一致は 考えられる事案ではあるのだけど、」
せんせー「ここで押さえておかないといけないのが ニニギはエライ神様だったということ」
せんせー「何せ、最高神アマテラスの孫にして 地上の統治者たる神様よ」
せんせー「妻と深刻な性嗜好の不一致があっても すぐに別の女性を迎え入れることが 可能なお立場だったの」
ぶちょー「確かに・・・」
せんせー「にもかかわらず、『古事記』では ニニギの妻はサクヤヒメのみ」
せんせー「子供も、火の中で産まれた三つ子しか 記録されていないのよ」
ぶちょー「ということは・・・」
せんせー「ニニギはそもそも、生涯で性行為を サクヤヒメとの一度しか経験していない 可能性があるのよ」

〇学校の部室
せんせー「『古事記』でニニギが登場するシーンで 同時に現れる女性は４柱のみ」
せんせー「イワナガヒメ・サクヤヒメの姉妹と、」
せんせー「祖母のアマテラス、」
せんせー「そして、”天孫降臨” で同行した アメノウズメ」
るる「あっ、公然わいせつの神様だー！」
せんせー「そう、日本神話のエロ担当女神ね」
せんせー「”天孫降臨” でも、アメノウズメは 道中を妨げるサルタヒコを性的に誘惑して ニニギに従わせることに成功しているわよ」
るる「ニニギも、ゆーわくされてたのかな？」
せんせー「その可能性は否定できないわね」
せんせー「でも、アメノウズメがその後すぐに サルタヒコと婚姻を結んでいることや、」
せんせー「ニニギが最高神アマテラスの 孫であることから、」
せんせー「アメノウズメがおいそれと ニニギに手を出せたとは考えにくいわね」
るる「なんだー、つまらない・・・」
せんせー「という訳で、登場人物から見ても ニニギにとってサクヤヒメとの一夜が ”はじめて” だったと考えられるわね」
ぶちょー「せんせー、ソレを確認する意味って・・・」
せんせー「いいえ、大事なことなのよ」
せんせー「何せ、世の ”はじめて” の男性の何割かは プレイ中に何かしらの失敗をやらかして 後々まで精神的に引きずるモンなのよ」
　　※ 個人の見解です。
せんせー「しかも、その失敗を お相手の女性に指摘されてしまったら 即座にトラウマ・黒歴史化よ」
　　※ 繰り返しになりますが、個人の（以下略
るる「女性に指摘・・・？」
せんせー「そうね、たとえば・・・」
せんせー「『いくら何でも早すぎ！秒単位って🤭』」
せんせー「『痛い！無神経！このヘタクソ😠』」
せんせー「『入れるトコ違うって！バカじゃない💢』」
せんせー「『途中でダメになるって 　男として問題外じゃないの🤪』」
ぶちょー「・・・うわぁ」
せんせー「この他にも、」
せんせー「『アナタのが小さすぎて、 　入ってるの気付かなかった💦』」
せんせー「なんてセリフを吐かれたモンなら、 相手の男性はＥＤにもなっちゃうみたいね」
　　※ 重ね重ね申し上げますが、個（以下略
るる「ニニギもＥＤだったのかなー？」
せんせー「その可能性は十分に考えられるわね」
せんせー「サクヤヒメとの ”はじめて” の一夜で 何かしらの失敗をやらかし、 さらにそれを指摘されてしまったことで、」
せんせー「行為の直後にＥＤに陥ったのではないかと」
せんせー「だから、サクヤヒメとの関係も「一夜」」
せんせー「他の女性を妻にした記録も一切なし」
せんせー「『古事記』の記録との整合性はバッチリね」
ぶちょー「・・・せんせー、極論すぎませんか」