エピソード27 DAIV(脚本)
〇研究機関の会議室
クリプト少尉「”停止品”が外部に流れてるだと!?」
ブレノア「ええ、幾つか回収したサンプルを調べたら・・・・・・全てラクムの工場エリアで製作された印が発見されました」
ヒルトー「つまり──テロリストに提供している団体が支援してると?」
ブレノア「可能性とすれば、ラクムの”内側”で秘密裏に偽装し輸出をしていたと」
クリプト少尉「・・・・・・今までの事件はラクムで、それを支援し転覆を助力するなど──」
ヒルトー「──そうとも言いきれません」
『何!?』と一気にクリプトの顔が険しくなる。
ヒルトー「このラクムには不満を抱いている層も一定数確認できますよ」
ヒルトー「彼ら、その”層”の者達が共犯と見て宜しいかと」
ヒルトー「第一、共闘を持ち掛けたのは少なからずこのラクムの最底辺。或いはそこに堕ちて行った者かと」
クリプト少尉「・・・・・・博士、まさか掴んだと?」
ヒルトー「いえ、判明した情報があるのは一人だけ何ですが」
コンソールを弄り、スクリーンに一人の写真が上がる。
ヒルトー「名前はブロード、元姓はハーニンガムの血筋」
クリプト少尉「ハーニンガムだと!?」
ヒルトー「はい、そうです。彼は元バーディー&グロッサム社の御曹司でしたよ」
ヒルトー「いや驚いた・・・・・・まさか、落ちぶれて死んだのかと思っていましたよ」
ヒルトー「そしたらテロリストの協力者になっているんですから」
クリプト少尉「・・・・・・」
驚きの余り、何を言い出せばいいのかわからなくなるクリプト。
〇未来の都会
バーディー&グロッサム社────元武器製造会社
ラクムの軍事的要に位置し、組織の武力基盤を支えるパイプとなっていた。
大戦時、εタイプサイボーグのパーツを量産ラインを確保していた。
ラクム誕生、設立後も武器製造し工賃をする。しかし──
『ガーフィ事件』以降、会社は傾いた。
バイオノイド、識別名ガーフィが肉体の変態が発動されるのを確認される。
〇研究機関の会議室
ヒルトー「これ以降、でしたかね。バイオノイドの変異事件が立て続けに起きたのが」
クリプト少尉「・・・・・・ああ、そうだ」
ヒルトー「バーディー&グロッサム社が秘密裏に立ち上げたバイオノイドの生体兵器化実験、これが明るみになって以降我々は手を切りましたよ」
ヒルトー「その御曹司は逆恨みでしょうか?或いは」
ヒルトー「この人物に唆されているか」
クリプト少尉「これは?」
ヒルトー「全く情報がまとまりませんよ」
ヒルトー「ただわかるのは──」
我々が打倒すべき”敵”と言うしかないかと
〇寂れた村
シルクレット「ロッソ!!シルクレットより入電、エンカウント(対敵接触)!!撤退をする!!」
シルクレット「何でこんな時────!?」
シルクレット「来ないでよ・・・・・・来ないでよ来ないでよ」
シルクレット「来ないでよ!!」
シルクレット「応答を!!CP応答を!!」
こつんと足に何かが当たる。
不意に目を向ける。すると彼女の目と耳が真っ白くなり意識を奪われる。
〇黒
「確保完了、搬送後にインプットを──」