3月29日 開かずの間(脚本)
〇中規模マンション
〇部屋の前
弟「あの鍵のかかってる部屋って、何が入ってるんだろうな」
廊下を真っ直ぐ進んだ突き当たり、そこにずっと鍵のかかった部屋があります
藪をつついて蛇を出したくなかった私は、見て見ぬふりを続けていましたが、弟は好奇心を抑えきれなかったようです
妹「大したものはないと思うよ。そもそも持ち物がないから、使ってないんじゃないかな」
弟「でもさ、鍵のある部屋だぜ? 兄貴秘蔵のグラビアとか隠してるかもしれないじゃん」
妹「それなら、机の鍵がかかっているところにあるよ」
弟「それはもう見た。だからさ、それ以上のものをここに隠してるかもしれないじゃんか」
妹「とってもポジティブ」
妹「でも、ここを開けてるの見たことないよ」
弟「ますます怪しいな。兄貴の部屋に鍵ないかな」
妹「机の二番目の引き出しに入ってるよ」
弟「分かった。ちょっととってくる」
妹「あ、お兄ちゃんは」
「ギャアアア!」
妹「今、部屋にいるのになあ」
〇部屋の前
弟は鍵をあさりに来た現行犯として、兄の鉄拳制裁を受けて戻ってきました
( ´∀`)「それで、ここが気になるって? 見たって面白くないぞ」
弟「じゃあ、開けてくれよ。なんもやましい事がないなら開けられるだろ」
( ´∀`)「なんで逆ギレ気味なんだよ。別にいいけどさ」
兄はそういいつつ、持ってきた鍵を鍵穴に差し込みました
( ´∀`)「怖くも面白くもないからな。文句言うなよ」
弟「エロいかエロくないかは俺が決める」
妹(弟の情熱があさっての方向へフルスロットルしてる)
妹「トマソンかな?」
〇壁
扉を開くと、そこはコンクリートの部屋でした
否、部屋の入口がコンクリートで埋めてありました
真っ赤に染められてるのに、まるで熱を感じさせない。重い拒絶が迫ってくるような壁
〇部屋の前
( ´∀`)「な? 何もないだろ?」
妹「トマソンかぁ」
( ´∀`)「壁に間違って扉でもつけたんじゃないか?」
弟「際どいグラビアは、ここにはなかったんだな・・・」
エロくないことを知った弟は諦めて、とぼとぼと部屋に帰ってゆきました
〇中規模マンション
後日──
〇高層マンションの一室
妹「ここの間取りを調べてみたんだけどね」
( ´∀`)「何かあったか?」
妹「あのコンクリの部屋。少なくとも2畳くらいのサイズはあるんだよ」
( ´∀`)「マジか?」
部屋まるごと、コンクリで埋めていないでしょう。そんなことしたら、重さで下に抜けてしまいます
妹「あの部屋、わざと使えなくしてるのかな?」
( ´∀`)「よし、大家に文句言ってくる」
妹「やめてよして! 藪をつついて蛇をださないでいいから」
〇壁
あの部屋は中に入れないようにしたものなのでしょうか?
それとも、中のものを外に出られないようにしたのでしょうか?
コンクリの中に何が埋まってるかが気になりますね⁉ コンクリで封印してる部屋がある時点で、ロンダリングしても売れない物件だと思うがなぁ💦
コンクリの中には、その前に出てた人形が埋まってたりして😅 部屋の中だけで、どれだけ話が作れるか限界への挑戦ですね!! たくましすぎます😄