3月25日 連絡 #シナリオ(脚本)
〇中規模マンション
〇高層マンションの一室
妹「田中さんが会ってくれるの?」
弟「誰、そいつ?」
( ´∀`)「管理人に頼み込んで、ダメ元で連絡入れて貰ったらさ、案外すんなりいったらしい」
弟「だから田中って誰?」
この致死率150%などと揶揄される事故物件の唯一の生存者、田中さん
せめて情報だけでもと思っていましたが、まさかの面会までこぎ着けました
( ´∀`)「向こうの都合もあって、3月末の正午、近くの喫茶店で落ち合うことになった」
妹「3月末か、ギリギリだね」
弟が寮に帰るのは3月31日。つまり、それまでに安全にここを立ち去る方法を知っておく必要があるのです
弟「なあ、田中って誰だよ?」
妹「あんたの救世主!」
弟「ええ?」
妹「それで他に何か言ってなかった? 何をしちゃいけないとか、何かしないといけないとか」
妹「あ、あと、あのメモの内容! あれについては?!」
( ´∀`)「そんなにグイグイこられても、俺が直接とったわけじゃないからな」
妹「そんなぁ」
残念ながら、当日、直接話を聞く以外に得られるものはありませんでした
( ´∀`)「焦らなくてもいいだろ。直接会って聞けばいいんだからさ」
妹「前日に突然、田中さんが事故に遭ったり、亡くなったりしたらどうするの?」
( ´∀`)「そんなピンポイントで事故とかおきるわけ──」
ピンポイントに、滅多にならない電話が鳴りました
( ´∀`)「もしもし?」
( ´∀`)「え? 事故?!」
( ´∀`)「はい、はい・・・。それじゃあ、しばらくは絶対安静ですね」
( ´∀`)「はい、失礼します」
妹「お兄ちゃん・・・まさか」
( ´∀`)「バイト先の先輩が事故でぎっくり腰になったってさ。いやー、参った参った」
妹「紛らわしい電話しないでもらえる?」
( ´∀`)「別に俺のせいじゃないだろ」
〇女性の部屋
妹「生存者と連絡がとれたのはいいけど、まだ油断はできないね」
不測の事態なんていくらでも考えられます
妹「私自身でも、ここを生き残る方法、少しでも探さないとね」