そこに手が届くなら

夏目心 KOKORONATSUME

7 犯人捜し(脚本)

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〇街中の道路
青木拓磨「おい!そっちはどうた!?」
木下トウヤ「青木か!向こうをくまなく捜したが、向こうにはいなかった!」
青木拓磨「そうか・・・金を持って行きそうな所と言えば・・・」
木下トウヤ「・・・!商店街とかはどうだ!?何でも揃ってるし、買い物するなら・・・」
青木拓磨「もしそうならヤバい!盗んだ連中ならやりかねない!!」
相澤友香「間違い無いよ!私から皆に伝えとく!」
木下トウヤ「分かった!早く行こう!」
  金を盗まれると言う事態に陥り、私の生徒達は外へ出て犯人を捜していた。私自身も何かの間違いだと願いながら、
  治療費が帰って来る事を願った。

〇ゲームセンター
熊谷和真「くそ!連中はどこ行きやがった!?見つけたら只じゃ済まさねぇぞ・・・」
熊谷和真「ん?誰だよこんな時に・・・」
熊谷和真「おう、俺だ・・・」
スマホ「あ!もしもし聞こえますか?橋本です!」
熊谷和真「委員長?何かあったのか?」
スマホ「はい!相澤さん達から、犯人達は商店街にいる可能性があると連絡がありました!盗んだ人達は、そこで買い物をしてると」
スマホ「考えられます!」
熊谷和真「マジか!?なら俺も直ぐ行くわ!」
スマホ「急いで下さい!早くしないと、手遅れになってしまいます!」
熊谷和真「・・・犯人の奴ら・・・俺の相棒に手を出す事がどう言う事か教えてやるぜ・・・」

〇アーケード商店街
木村愛美「取り合えず来ては見たけど、こんな人混みの中捜せるかな・・・」
如月智也「ここで諦めたら終わりだ・・・何としても見つけ出せないと・・・」
木村愛美「そうだね・・・」
青木拓磨「あ、お前ら!」
如月智也「あ、青木達!」
木下トウヤ「如月達も委員長から聞いて?」
如月智也「まぁ、そんな所・・・」
木村愛美「丁度人手が欲しかったの!あなた達は向こうを捜して!あたしらはあっちを捜す!」
相澤友香「分かった!」
  商店街に辿り着いて、如月達は犯人達を捜し始めた。近くの人に話を聞いたりと、やれる事をやった末。
日村誠「きゃははは!札束で殴るって言葉があるが、実際にやるとこんなに楽しいんだな!山分けした3分の1がゲットできて」
日村誠「本当良かった!」
熊谷和真「へぇ、随分楽しそうな事してんだな・・・」
日村誠「そりゃそうさ・・・何てったって、高い金払って課金したからな・・・って・・・」
日村誠「く、熊谷!?何でここに!?」
熊谷和真「高い金をゲームに注ぎ込んだねぇ・・・その金、どこで手に入れた?」
日村誠「ち、違うんだ・・・その・・・これは・・・」
熊谷和真「さぁ吐きやがれ!テメェと他の奴は何してるんだってな!!」
日村誠「ひ、ひぃ!!」
  一方。
モブ女「秋本君ありがとう!このバッグとかアクセサリー、ずっと前から欲しかったのよ!」
秋本庄司「この位、あれだけの金があれば安い安い!」
秋本庄司「残りは後10万か、良かったらこれでカラオケとか行きますか?」
木下トウヤ「・・・!見つけた!!」
秋本庄司「え?お前ら何でここに!?」
相澤友香「それはこっちの台詞!知らない人と一緒に何をしてるの!?」
モブ女「え?何か良く分からないけど、この子いっぱいお金持ってて一緒にデートしようって言われてさ・・・良い機会だから」
モブ女「欲しかった物奢ってもらったんだけど?」
秋本庄司「あぁ!お姉さん!!」
相澤友香「その話本当?」
秋本庄司「あぁ、だから・・・」
木下トウヤ「秋本、お前には詳しく話を聞きたいと思ってる・・・お姉さん、邪魔する様で悪いですが、こいつは返してもらいます・・・」
モブ女「え?良いけど?私も満足したし・・・」
秋本庄司「お、お姉さん!カラオケ行きたいでしょ?だからさぁ・・・」
相澤友香「もう逃さないよ!!そこまで悪あがきするなら刑務所でも行く??」
秋本庄司「ひ、ひぃ!!!」
  一方。
根津翔子「あれも買った!これも買った!次は何を買おうかな・・・」
木村愛美「見つけたわよ!」
根津翔子「え?あなた達、何をしてるの!?」
如月智也「何してるってのはこっちの台詞だよ・・・その手に持ってる買い物袋は何?」
根津翔子「い、いや!これはね・・・そう!お父さんとお母さんが勉強頑張ったご褒美に奮発してくれてさ!」
木村愛美「それでそんなに高そうなの変える?あんたのご両親、娘に随分と甘々ね・・・」
木村愛美「電話貸してくれる?その話本当かどうか、あたしが確かめてあげるわ・・・」
根津翔子「ま、待って!それだけは!!」
如月智也「根津さん・・・生徒指導室で江崎先生達が待ってる・・・早く行こう・・・」
根津翔子「だから・・・違う!違うってばぁぁぁ!!」
  やっとの思いで犯人を見つけた如月達だったが、待っていたのは、残酷な現実だけだった。

次のエピソード:8 挫折

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