そこに手が届くなら

夏目心 KOKORONATSUME

5 資金稼ぎ(脚本)

そこに手が届くなら

夏目心 KOKORONATSUME

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〇闘技場
  とある場所では、
ボス「くぅ・・・」
青木拓磨「これでどうだ!!」
ボス「うおぉ!?」
青木拓磨「や、やった・・・!!」
AI「ゲームクリアおめでとうございます!次のステージをクリアすれば、賞金100万円です!」
青木拓磨「よっしゃ!絶対クリアして、治療費ゲットしてやるぜ!」

〇古風な道場
  またとある場所では、
おばあちゃん「今更戻って来て、どう言うつもりだい?」
熊谷和真「お願いです師範!もう一度俺を弟子にして下さい!」
おばあちゃん「あんたねぇ・・・あたしはあんたに喧嘩させたり威張り散らしたりさせる為に空手教えてた訳じゃ無いんだよ?」
おばあちゃん「あんた見たいな恥知らずに教えるなら、あんたよりもっと良い子に教える時間の方が、あたしには大事だ・・・」
熊谷和真「そうです!俺は飛んだ恥知らずの大馬鹿野郎です!ですがあいつは、そんな大馬鹿野郎の俺が金返そうとしたのに、」
熊谷和真「それは治療費だから受け取れねぇって言うんです!俺はこのまま黙っているだけじゃ駄目なんです!何より、」
熊谷和真「俺を強くしてくれる人は師範しかいないと思っています!」
おばあちゃん「・・・そうかい・・・そこまで言う位なら、先ずはあたしと勝負して見な?」
熊谷和真「・・・!宜しいのですか!?」
おばあちゃん「あんたがそこまであたしに拘るのか、あんたに何があったか知らないが、あんたがそこまで尽くしたい奴がいるなら、」
おばあちゃん「その覚悟、あたしに見せて見な!!」
熊谷和真「・・・!ありがとうございます!!」
  熊谷はとある道場で空手を教えてもらいに来ていた。必死でおばあちゃんを説得して手合わせしてもらえる事になったが、
熊谷和真「ぐはぁ!!」
おばあちゃん「あんた・・・少し見ない間に随分弱くなったね・・・」
熊谷和真「ですが、こんな痛みあいつと比べれば屁でもありません!!」
おばあちゃん「(どこの誰がこいつをこんな風にしたか知らないが、これならちょっと厳しくしても大丈夫だね・・・)」
おばあちゃん「分かった、あんたの事は甘やかすつもり無いから、逃げるなら今の内だよ!」
熊谷和真「し、師範!!やってくれるんですか!?」
おばあちゃん「あぁ、でも今逃げたら、ここには二度と入れないよ?」
熊谷和真「・・・!ありがとうございます!!」

〇大衆居酒屋
  またまたとある場所では、
相澤友香「お客様!ビールとおつまみ、お待たせしました!」
モブ男「ありがとう!やっぱ仕事終わりはこれに限るね!」
相澤友香「それではごゆっくり・・・」
モブ男「あ、ねぇ君・・・」
相澤友香「どうしました?」
モブ男「君、見た所学生見たいだけど、ここでバイトしてるんだよね?」
相澤友香「そうですが・・・」
モブ男「学生ならお金も欲しいだろ・・・おじさんがここよりもっと良い仕事を紹介してあげようか!誰でも簡単にできる内容だから・・・」
木下トウヤ「あ、友香、店長が呼んでるから早く来て・・・」
相澤友香「え?あぁ!分かった直ぐ行く!」
モブ男「おい!こっちはまだ話してるんだぞ!」
木下トウヤ「お客様、申し訳ございませんが今は仕事中です・・・言いたい事があるなら、直ぐに店長をお呼びしますが?」
モブ男「ぐ・・・わ、分かった・・・」
木下トウヤ「ご理解して頂きありがとうございます・・・友香、行こう・・・」
相澤友香「う、うん・・・」
相澤友香「トウヤ、さっきの話・・・」
木下トウヤ「大丈夫だ、店長が呼んでたってのは嘘だ・・・」
相澤友香「え?もしかして・・・」
木下トウヤ「あぁ、単純に助けただけだ・・・あぁ言うのはまともに相手しない方が良いから、困ったら言ってね・・・」
相澤友香「そ、そうだったんだ・・・ありがとう、正直助かった・・・」
木下トウヤ「あぁ、それじゃあ、そろそろ戻ろうか・・・モタついてたら怒られる・・・」
相澤友香「・・・そうだね!」

〇教室
  別の日の放課後。
橋本裕也「皆さん、今日はこれからバイトの人を除いてお集まりして頂きありがとうございます!集まって頂いた要件は明白です・・・」
橋本裕也「江崎先生のお子さんの治療費がどれだけ貯まったかの報告です!」
橋本裕也「取り合えず、一人ずつ報告をお願いします!」
如月智也「俺はバーガー屋でもう直ぐ給料入る!できて9万位かな?」
熊谷和真「マジか相棒!俺も負けてられないな!」
熊谷和真「委員長!俺は来月に空手大会に出る!優勝すれば100万円がゲットできるって話だから、ゼッテェ勝って見せるぜ!」
木村愛美「あんたいつから智也とそんな感じになったの?」
青木拓磨「すまねぇ・・・後少しで100万取れそうだったんだが、50万しか取れなかった・・・」
橋本裕也「50万!?それだけでも大きく前進ですよ!!」
草薙明美「私も親から投資のやり方教わってるけど、決済ができるのはまだ先になりそうよ・・・」
橋本裕也「成る程・・・各々の進展や成果は良く分かりました・・・・・・」
橋本裕也「皆さん、今日集まってもらった目的はもう一つです・・・今後の活動を拡大させる為に、安くて誰でも参加できるイベントの」
橋本裕也「開催をしたいと思います!ご意見があれば遠慮なく申して下さい!」
阿久津修平「イベント!?だったらよ!大食いなんてどうだ!?」
熊谷和真「おいおい!そりゃテメェが食いたいだけだろ?」
阿久津修平「あぁ!?俺だって真剣だよ!!」
橋本裕也「ま、まぁまぁ喧嘩は無しです!他にもご意見お待ちしてますよ!!」
江崎拓郎「お前達・・・」

次のエピソード:6 緊急事態

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