事故物件サバイブ ~心霊現象総スルーな兄が最強すぎる、致死率150%呪いのロンダリング・バイト~

資源三世

3月18日 窓(脚本)

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〇中規模マンション

〇女性の部屋
妹「今日は汚れた窓をお掃除 強風・花粉・砂で大惨事 綺麗にピカピカいい感じ」
  昨日は風が強く、窓は砂埃まみれです。放置しておくと、カチカチになるので、軽く掃除をすることにしました
  カーテン越しにも、黄色い点々が分かります
妹(窓を開けたら、いきなり人が落ちてきたりとかないよね?)
  さすがに昼から怪奇現象はおきないと信じたい
妹「いざ」
  私は意を決して、カーテンを開けます。窓の外には何もいませんでしたが
  すぐにカーテンを閉めました
妹「何、今の?」
  私はカーテンを少し捲って、窓を確認します。そこには砂埃の汚れと、いくつもの手形がついていました
  五本指ですが、やたらと細長く、兄の手より一回りは大きい。それが窓の汚れの上に手を置いたのでしょう、くっきりと見えました

〇中規模マンション

〇高層マンションの一室
( ´∀`)「窓の外に手形? あぁ、あの人か」
妹「知ってるの?」
( ´∀`)「夜にロッククライミングの練習してるんだよ。ヴェノムみたいなコスプレしてさ、いやなんでスパイダーマンじゃねえんだよ」
妹「うん、それ人じゃないね」
  残念ながらガチの目撃証言が返ってきました
妹「なんとかしてよ。いつ、家の中に侵入してくるか分からなくて怖いじゃん」
  今回、窓の汚れで気づけただけで、これまでもヴェノムは通っていたのかも知れません
  まだ肌寒い季節で、窓を開けて寝てなかったのが幸いでした
( ´∀`)「さすがに中に入ってこないだろ。住居不法侵入罪というのがあってだな」
妹「ヴェノムがそんなの気にするとでも?」
( ´∀`)「人をコスプレで判断するのは良くないぞ」
妹「真夜中にコスプレしてロッククライミングするのが、本当にただの人だと思う?」
( ´∀`)「おい、それって、まさか・・・」
  さすがに今回こそは、本当に気づいてくれたのでしょう。兄は見る間に青ざめ、口元を手でおさえています
妹「そう、あれは」
( ´∀`)「泥棒だったのか」
妹「ちがうよ?」
  この兄、ここが事故物件だということ、忘れていないでしょうか?
( ´∀`)「そういえば、以前、お茶に誘ったのに返事もしないでそそくさと屋上にいったな。あれは恥ずかしがり屋さんだからじゃなかったのか」
妹「何してるの? いつやったの? それ、私の居ない時の話だよね?」
( ´∀`)「いや、お前がこっちに来た日だな」
妹「あああー!!」
  入居初日に身内によって、命の危機にさらされていたなんて
( ´∀`)「安心しろ。大家に言って、防犯ブザーと忍び返しを付けて貰うから」
妹「ブザーより、お経・・・ううん、ヴェノムなら超音波が効くんじゃない?」
( ´∀`)「そうだな。それで頼んでみよう」
妹(個人的には、この兄をなんとかしたほうがいい気もするけどね)

次のエピソード:3月19日 壁紙

コメント

  • 昨日は沢山お読み頂き、ありがとうございました‼
    ヴェノムやスパイダーマンが側にいたら楽しいのか…いや怖いですね💦
    この兄は現実逃避と都合の良いように考える思考が政治家に向いてますね。どんな批判を浴びても、多分すっとぼけることができるでしょうww

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