3月12日 致死率150% #シナリオ(脚本)
〇中規模マンション
〇女性の部屋
妹「うん、ありがと。じゃあ、またね」
妹「友達も問題なし、と」
これまでに両親や友達に連絡をとりましたが、何ら違和感なし。別人になってたりはしませんでした
妹(まだ不安は残るけど、人心地ついたかな)
最初の問題はクリアした。なら、次は──
生き残るために、ここで何が起きたか知る時がきたのです
私は意を決して、兄に話を聞きにいきました
〇高層マンションの一室
( ´∀`)「今までの住人? だいたい死んでるぞ」
妹「やっぱり知らない方が良かった」
( ´∀`)「Bさんなんかは親戚や友人も一緒に死んでるぞ」
〇中規模マンション
Bさんは引っ越し祝いに、友人や親戚を呼んで、パーリーを開いたそうだ
それ自体は問題ないんだが、ただBさんのはちょっと度が越えていてさ
そりゃもう近所迷惑も考えない大音量で激しい曲を流し、大きな声で話して、馬鹿笑いして、走り回っての大騒動だったそうだ
しかも朝になっても、夕方になっても、騒ぎが止まない
当然、住民から苦情が集まって、大家はBさんに注意しにいった
〇マンションの共用廊下
ピンポーン
チャイムを鳴らしても、騒ぎで聞こえないのか誰も出てこない
ピンポーン
大家「Bさん、いるんでしょ」
ドンドンドン
チャイムを鳴らしても、扉を叩いても、騒ぎと笑い声は収まる気配はない
仕方なく、大家は扉に手をかけ開けてみた
その途端、騒ぎ声が一斉に止んだ。音楽だけは流れ続けているけど、人の声はピタリと消えた
西部劇で、主人公が酒場に入った瞬間、騒ぎが止むシーンがあるだろ。丁度、あんな感じだったそうだ
大家「Bさん?」
呼んでも返事はない
大家「上がりますよ?」
大家は中に入り、声のしてた居間へ向かった
途中の部屋に、人の気配はなかった
〇高層マンションの一室
居間には誰もいなかった
テーブルにはたくさんの料理や飲み物が並べられ、台所には盛り付けてる途中の皿もあったそうだ
〇高層マンションの一室
( ´∀`)「大家はすぐにBさん達を探したが、見つからなかったそうだ」
( ´∀`)「その後、警察がくまなく探して、防火水槽の中からBさん達の遺体を見つけたそうだ」
妹「知りたくない情報が次々と・・・」
( ´∀`)「こうして住民以外も死んだせいで、致死率150%なんて呼ばれるようになったとさ」
妹「そんなのばっかり・・・」
妹「あれ? でも、この前、お風呂で前の住人と会ったっていったよね? 全員、死んでるのになんで普通に対処してたの?」
( ´∀`)「田中さんか? 生きてるぞ」
妹「生存者がいるの?」
( ´∀`)「ああ、大家から、唯一生きて退去した人だと聞いてるぞ」
妹「どうやって?! どうやって生き残ったの?! 住所は? 連絡先は?!」
( ´∀`)「いや、知らんが」
妹「どうにかして連絡とって! どうやって生還したか教えてもらってよ!」
( ´∀`)「さすがに個人情報は教えて貰えないと思うが」
妹「いいから!」
( ´∀`)「お、おう・・・」
致死率150%の絶望の裏に、唯一の生存者という光
私はこの希望を掴んで、この物件から生き残ることができるでしょうか?
始まりは怖いですが、あとでほのぼのしたりして楽しかったです