事故物件サバイブ ~心霊現象総スルーな兄が最強すぎる、致死率150%呪いのロンダリング・バイト~

資源三世

3月13日 お風呂(脚本)

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〇中規模マンション

〇清潔な浴室
  この家で生活する難関は三つあります。トイレ、就寝、そして──
( ´∀`)「風呂湧いたぞー」
  お風呂です
  トイレ、就寝中、お風呂。これらの共通点は、無防備かつ逃げ場がないこと。めっちゃデンジャラス
  今までは早い時間に済ませることが出来ましたが、いつもそういうわけにはいきません
妹「お兄ちゃん、お風呂場になんかでたりしないよね?」
( ´∀`)「なにかって、あれか? 実家のときみたいに、ブラシからゲジゲジが落ちてくることはないと思うが」
妹「なにその知りたくなかった新情報は・・・」
妹「私が言いたいのは、お化けがでないかってこと」
( ´∀`)「大丈夫だって。そこはお祓いしたって言うし」
( ´∀`)「トラブルなんて、探し物に来てた前の住人と鉢合わせたことくらいだ」
妹「どこらへんに大丈夫な要素あったの?」
( ´∀`)「まあ田中さんと鉢合わせたのは俺も驚いたが、ちくわを渡したからもう来ないと思うぞ」
妹「ちくわ?」
( ´∀`)「あれは俺が越した日のことだ」

〇清潔な浴室
( ´∀`)「さて寝る前に風呂入るかな」
「・・・わ・・・ない」
( ´∀`)「ん?」
  俺が風呂に入りに、バスルームへ向かうと、中からか細い女の声が聞こえて来たんだ
( ´∀`)「誰だ?」
  引っ越し業者や管理人も帰ってるから誰もいないはずなんだ。だけど声がする
( ´∀`)「誰か忘れ物でもしたのか?」
  そう思って、バスルームを開けたんだ
  そこには見知らぬ女がいた
  やけに薄汚れた服を着た、血色の悪い女だった。彼女は俺に背を向ける形で四つん這いになって、もぞもぞと何かを探していた
( ´∀`)「誰?」
  俺は思わず口に出した言葉を飲み込んだ。見ず知らずの人が他人の家に上がる訳がない。俺が忘れてるだけだったら大変失礼だからな
( ´∀`)(誰だ? えーと、女の知り合い? いたっけ? あ、もしかして!)
( ´∀`)「前の住人の田中さん?」
  田中さんは俺が呼びかけると、探す手を止めた。どうやら当たりのようだ
田中さん?「・・・わがないの」
( ´∀`)「え?」
田中さん?「ないの。どんなに探しても見つからないの」
( ´∀`)「何がないって?」
田中さん?「・・・びわ」
( ´∀`)「あー、待ってろ」

〇清潔な浴室
( ´∀`)「で、ちくわを持ってったんだ。そしたら、帰っていったぜ」
妹「なぜよりにもよって、ちくわ?」
( ´∀`)「夕飯時に探す『わ』がつくのは、ちくわだろ」
妹「絶対、違うと思う」
( ´∀`)「いやいや、帰ってったってことは、ちくわで間違いねぇよ」
  その田中さんが何を探していたかは、今となってはもうわかりません。ただ──

〇中規模マンション

〇清潔な浴室
( ´∀`)「風呂湧いたぞー」
妹「はーい」
  その後、私には一つの日課ができました。それは・・・
( ´∀`)「おい、ちくわがないぞ!」
  お風呂に入る時は、必ずちくわをもっていくようになりましたとさ
( ´∀`)「おいこら、ちくわ返せ!」
妹「水遁の術・・・ぶくぶくぶく・・・」

次のエピソード:3月14日 トイレの中

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