3月14日 トイレの中(脚本)
〇中規模マンション
〇部屋の前
深夜のトイレはとにかく怖い
トイレの中は狭い閉鎖空間だから、実はそんなに怖くありません。怖いのはむしろ行きと帰り
扉を開けたら、部屋の片隅を見たら、背後に気配を感じたらc・・・ 不意に何かと鉢合わせしそうなのが怖いのです
だから、深夜にトイレに行かなくて済むように対処していたのですが・・・
妹「お兄ちゃん、トイレついてきてー」
必死の対策も虚しく、深夜二時、私はトイレに行きたくなったのでした
( ´∀`)「部屋出て右行って、左行って、回れ右二回すればそこがトイレだ」
妹「行き方が分からないんじゃなくて、行くまでが怖いの」
( ´∀`)「今まで一人で行ってじゃねぇか」
妹「今までは事故物件じゃなかったからね」
妹「角を曲がった先の暗がりに見知らぬ人影が佇んでいる~とか」
妹「シンクに反射する人影に驚くけど、よく見たら自分の姿か。なんてほっとしたところで、後ろに見知らぬ人影に気付いて~とか」
妹「扉を開けたら、隙間から白い手が伸びてきて、私の手を掴んできたら怖いもん!」
( ´∀`)「想像力豊かだな」
妹「ここが事故物件じゃなきゃ、想像しなかったけどね」
( ´∀`)「やれやれ。じゃあ、トイレが怖くなくなる話を教えてやろう」
妹「そう言って怖い話じゃないよね?」
( ´∀`)「これはまあ、おまじないの類だな。俺が高校時代、女子達がこぞってやってたものだ」
妹「それなら怖くないかも。どういうの?」
( ´∀`)「深夜二時に一人でトイレに入り、便器の中を覗くんだ。普通なら自分の顔が映るだろ? でも・・・」
( ´∀`)「そこには見知らぬ異性の顔が映っているそうだ。そいつは、こちらを見てニタニタと笑ってな」
( ´∀`)「『何年後の何月何日にまた会いましょう』と言うんだ。そいつの正体はな・・・」
妹「だ、誰なの?」
( ´∀`)「運命の相手だってさ。よかったな」
妹「良くないよ! おかげでトイレの中まで怖くなったよ」
( ´∀`)「気に入らなきゃ、小便かけりゃいいだろ。俺はいつもそうしてるぞ」
妹「え?」
( ´∀`)「じゃあ、おやすみ」
妹「寝ないで―!」
〇中規模マンション
〇女性の部屋
「なんじゃこりゃー!」
〇清潔なトイレ
( ´∀`)「おまっ、トイレに紙が詰まってるじゃねぇか!」
妹「トイレの中を見えないようにしたら、こうなっちゃんだよ」
( ´∀`)「だからって、こんな・・・ あー・・・」
以来、兄は夜中のトイレに着いてきてくれるようになりました
ホラーと見せて、笑わせるの上手いですね😄
この短さで毎回ホラーとショートコントをやるのは中々の腕ですね。
私もホラー書いてみたけど中々難しい…
なのに、ホラーとコント合わせ技なのが凄いです‼
トイレは私も詰まらせそうです。古いからww