事故物件サバイブ ~心霊現象総スルーな兄が最強すぎる、致死率150%呪いのロンダリング・バイト~

資源三世

3月15日 隣人(脚本)

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〇中規模マンション

〇マンションの共用廊下
妹「いつかこんな日が来るとは思ってたけど、まさかこんな早くに来るなんてね」
妹「今までありがとう、お兄ちゃん」
( ´∀`)「なんで永劫の別れみたいなんだよ。帰りが遅くなるだけだろ」
  今日は兄が夜に出かけます。私一人で事故物件にお留守番です
( ´∀`)「ちゃんと戸締りして、なんかあったら電話かけるんだぞ」
妹「何もなくても十分おきにかけてもいい?」
( ´∀`)「ヤンデレ彼女みたいで怖ぇよ」
( ´∀`)「じゃあな」
妹「はーい」

〇高層マンションの一室
  兄が出かけた後、私は家中の電気をつけ、毛布を被って視界を遮り、テレビのお笑い番組を見ていました
妹「ふふん。あとはこのまま寝落ちして、明日の朝に目覚めれば私の勝ち」
  私なりの、恐怖に対する淡い抵抗でした。これでどうにかこの夜を乗り越えたかったのですが──
左隣の部屋「キャハハハハッ!」
  左隣から子供の騒ぎ声が聞こえてきました
妹「お隣さん、子供いたんだ・・・」
  片方は空き部屋と聞いたので、左隣はいて、右隣が不在のようです
妹(子供の甲高い声って夜はちょっと怖いんだよね)
  子供が寝る時間に、子供の声がする。この非日常感が不安の原因でしょう
  ダダッ! ダダダッ! ドタドタ!
  走り回る音は、何人かに増えました。追いかけっこでしょうか。さすがにちょっとうるさいです
隣の声「キャハハハハッ!」
右隣の声「うっせーぞ!」
妹「う、うちじゃないです!」
  騒ぎの大きさに、右隣から壁越しに苦情を入れられました。こちらは野太いおじさんの声。これは違う意味で怖いです
妹「あれ?」
妹(なんで両方から声がするの?)
  片方は空き部屋。つまり、どちらかは・・・
妹「もしもしお兄ちゃん?! どっち? どっちがお化け?!」
電話「ドッチがお化けか。そうか、それは驚きの展開だな。で、ドッチって誰だよ」
妹「違うの! 両方の部屋から声が聞こえるの! どっちが空き部屋なの?!」
電話「空き部屋は左だぞ」
妹「じゃあ、右は生きてる人だね」
電話「いや、右隣は昨日、遺体でみつかったから、死んでる人だな」
妹「へ?」
???「キャハハハハッ!」
???「うっせーって言ってんだろうが!」
  両方の部屋は無人。だけど、今も声は聞こえてきます
妹「お兄ちゃーん! 早く帰ってきてー!」
電話「なんだ一人で怖いのか。なら俺の部屋にいいものがあるぞ」
妹「何かお役立ちアイテムが?」
電話「本棚に『地獄先生ぬーべー』が全巻揃ってるから、それを読んでろ。怖い時は、怖いものがいいっていうだろ」
妹「言わないよ!」
電話「読み終わったら本棚に返しておけよ。じゃあな」
???「キャハハハハハッ」
妹「ばかー!」

〇中規模マンション

〇高層マンションの一室
妹「面白くて、徹夜してしまった・・・」
  読みふけって、恐怖の一夜をやり過ごせました

〇女性の部屋
  それからというもの──
(;´∀`)「おい、またぬーべーが行方不明じゃねぇか」
  兄の部屋からぬーべーが度々消えるようになったとかなんとか

次のエピソード:3月16日 シミ

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