超越戦記エフェクター

オカリ

第3話(前編)「恐怖!タップギア狩りのオッチャン!」(脚本)

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〇学生の一人部屋
  ・・・ジリン
  ・・ジリリン
  ジリリリン
  ジリリリリン
  ジリリリリリン
  ジリリリリリリリン
  ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ
母ちゃん「えぇ〜〜い! うるさ〜〜いっ!!」
母ちゃん「いつまで寝てんの光星! さっきからジリジリジリジリ」
母ちゃん「ジリジリジリジリジリジリジリジリ!!」
母ちゃん「ず〜〜っと目覚まし鳴らし続けて! なのにぜんっぜん起きてこないじゃない!」
母ちゃん「ほんっとアンタは・・・」
壱天 光星「・・・」
壱天 光星「・・・ふひひ たっぷぎあ・・きどー・・」
壱天 光星「えふぇくと・・お・・・・・」
母ちゃん「・・お?」
壱天 光星「・・んぐぅ〜〜 す〜〜・・」
母ちゃん「・・・へぇ」
母ちゃん「どーあっても起きなさそうね・・・」
母ちゃん「──タップギア起動」
母ちゃん「エフェクト・・セット」
母ちゃん「魔法エフェクトより 属性攻撃で・・・」
母ちゃん「母の「雷属性」オン!!」
壱天 光星「うわぁ!? 魔法エフェクトか!?」
壱天 光星「オレが先攻を喰らうなんてっ!? ・・だけどまだ行けるぜ!」
壱天 光星「よし!エフェクトインッ・・・」
壱天 光星「・・・・・・・・・・・・・・・」
壱天 光星「・・あ、母ちゃん」
壱天 光星「お、おはよ〜・・・なんて・・・」
母ちゃん「ん、おはよ光星」
母ちゃん「目が覚めたのなら顔洗ってらっしゃい もう朝ご飯できてるよ」
壱天 光星「うん!わかった!」
母ちゃん「・・・」
母ちゃん(目覚まし時計じゃ全然起きないけど エフェクトなら一発で起きるのよね・・)
母ちゃん(アラーム機能付きのタップギアって 売ってないかしら・・・)

〇住宅街
壱天 光星「んじゃ、行ってきまーす!」
母ちゃん「行ってらっしゃい 日が暮れる前に帰ってくるのよ」
壱天 光星「オッケー!」
母ちゃん「あーあー走っちゃって・・あの様子じゃ 今日も公園でエフェクトバトルかな」
母ちゃん(昔は私が相手してたのに・・ こうやってドンドン独り立ちするのね)
母ちゃん(しかしエフェクトバトルか・・ 最近やってないな〜)
母ちゃん(タップギアを起動させるのも 光星を起こす時くらいだし・・)
母ちゃん「・・・」
母ちゃん「・・私も公園行こうかな」

〇広い公園
大禅師ジャック「・・・」
大禅師ジャック「・・・おそい」
「おっ!ジャック! もう来てたのか!!」
壱天 光星「わりーわりー! ちょっと寝坊した!」
大禅師ジャック「10分遅刻だぞ光星くん 気が抜けてるんじゃないか?」
壱天 光星「いやさ、目覚まし時計はすっげー早く かけてたんだけど・・」
壱天 光星「音が小さいのかな? 結局母ちゃんに起こされちまった!」
壱天 光星「母ちゃんからは 「アンタもう目覚まし使うのやめな」 って言われたけど・・なんでだろ」
大禅師ジャック(友達付き合いを始めてから 少し気づいたが・・・)
大禅師ジャック(光星くんってもしや・・・ エフェクトバトル以外は ポンコツなのか?)
大禅師ジャック「まあ、遅れた理由なんてどうでもいいさ」
大禅師ジャック「「キミは10分待ち合わせに遅れた」 あるのはその事実のみで充分」
大禅師ジャック「ペナルティとして今日のバトルは ボクが選んだ場所でやってもらおう」
大禅師ジャック「試したいエフェクトコンボも あることだしね」
壱天 光星「へへっ!上等だぜ!」
壱天 光星「・・ところで、仁太はまだ来てねーのか?」
大禅師ジャック「え?光星くんと一緒じゃないのかい?」
壱天 光星「あれ?じゃあまだ来てないのか」
壱天 光星「っかしーな アイツが遅刻するなんて珍しいぜ?」
壱天 光星「アイツ、ほわほわしてるけど 意外としっかり者だからな・・」
大禅師ジャック「そういえば仁太くんは誰よりも 公園に来るのが早かったな」
大禅師ジャック「もしや仁太くん、事故にでも 巻き込まれたんじゃ・・・」
「お〜〜い! 光星〜!ジャック〜〜!」
「その声は・・・」

〇公園の入り口
野朗 仁太「ごめんよ〜 オイラ大遅刻だな・・・」
大禅師ジャック「いや、気にするな仁太くん 遅刻は誰にでもあることさ」
壱天 光星「・・ん?おいジャック!」
壱天 光星「オレの時に比べて なんか優しくねーか!?」
大禅師ジャック「仁太くんの遅刻は初めてだからだよ 光星くん、キミは大体が遅刻じゃないか」
大禅師ジャック「ボクとしてはそのあたり もっと追及してもいいんだが・・?」
壱天 光星「あー、オレの気のせいだった! ジャックは誰にでも優しいぜ!」
壱天 光星「それよりさ! 仁太も来たことだし・・」
壱天 光星「早速エフェクトバトルしようぜ!」
壱天 光星「場所移動の前に一戦くらいはいいだろ?」
大禅師ジャック「・・準備体操にはちょうどいいか」
大禅師ジャック「いいだろう! やろうじゃないか」
「タップギア起動!」
「・・・・・・?」
壱天 光星「どーした仁太? はやく起動しろよ」
壱天 光星「エフェクトバトルは一対一だけじゃない 三つ巴も多人数バトルも楽しいんだぜ!」
大禅師ジャック「人数が増えた分、場は複雑・混沌となり 戦術の難易度も上がるけどね」
大禅師ジャック「だが安心すると良いさ ボクが上級エフェクターとして 仁太くんを導いてみせよう」
野朗 仁太「うぅ・・ 光星!ジャックぅ・・!」
壱天 光星「おいおい!どうしたんだよ仁太!」
壱天 光星「なに泣いて・・・」
壱天 光星「仁太、タップギアどうした?」
大禅師ジャック「タップギア装着し忘れたのかい!? さすがにそれはウッカリ過ぎるぞ!!」
壱天 光星「いや、ジャック それはあり得ねーよ」
壱天 光星「仁太もエフェクターだ 家に忘れる訳ねーし 失くすのもゼッテーしない」
壱天 光星「──とられたんだな、仁太」
野朗 仁太「こ〜せいぃ〜!ジャックぅぅ〜!」
野朗 仁太「オイラ、オイラ・・・ バトルに負けちゃって・・・」
野朗 仁太「タップギアとられちゃったよぉ〜!」

次のエピソード:第3話(後編)「恐怖!タップギア狩りのオッチャン!!」

コメント

  • 誰に取られたんだ!タイトルからわかってしまう!けどこんなに日曜朝に合う作品はないですね。ジャックは隣町なのに朝から公園でスタンバって…実はいいやつだなってのもほっこりします。

  • 各キャラいい感じに馴染んできましたね👍
    エフェクトだと一発で起きる…ホビーアニメの主人公あるある、たまりません 笑

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