映栄杉さん家はお侍

編集長

恐怖の蛙化現象(脚本)

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〇おしゃれな教室
ひなた「ツライ・・・」
映栄杉ともえ「ひなた。例え辛くとも、推しを応援することは、徳を積むことと心得るのです」
映栄杉ともえ「あなたもわたくしも、レッツ・エンジョイ課金!」
ひなた「悪いけど、推しの話でもないし課金の話でもないよ」
映栄杉ともえ「こ、この世にツライことが他にもあるとおっしゃるのですか!?」
ひなた「憧れの先輩と付き合うことになったんだけど」
ひなた「私服がダサくて蛙化しそう!」
映栄杉ともえ「ええ!? 蛙と化すの!?」
ひなた「時間の問題ね」
映栄杉ともえ「た、大変!変態だけは止めなくてはなりません!!」
映栄杉ともえ「長篠の戦いにおける、鉄砲三段撃ちのように」
映栄杉ともえ「ともえスペシャル三段撃ちで、親友を助けてみせましょう!」
映栄杉ともえ「蛙は、塩が苦手でございます!!」
映栄杉ともえ「せいやッ!」
ひなた「しょっぱ!なにすんの!?」
映栄杉ともえ「蛙化を防ぐためには雲外蒼天。 困難は幸運への近道です」
ひなた「今のところは遠回りにしか感じないんだけど!」
映栄杉ともえ「ならば、ハッカ油の舞をとくとご覧あれ!」
映栄杉ともえ「害虫駆除にも効果がございます♪」
ひなた「親友を害虫呼ばわり!?・・・うぇ!口に入った」
ひなた「ゲホゲホッ」
映栄杉ともえ「風邪?」
ひなた「ハッカのせいだよ!」
ひなた「うぇ・・・なんか飲み物ない?」
映栄杉ともえ「それならこちらをどうぞ!」
ひなた「蛇のパッケージ・・・」
映栄杉ともえ「バイブス爆アゲ赤まむしドリンク、父上の愛用品にございます」
ひなた「ムリムリムリ!」
映栄杉ともえ「好き嫌いをしては、品格ある女子(おなご)になれませんよ」
ひなた「そんなんじゃ、アタシの蛙化は止められないよッ!」
映栄杉ともえ「そんな・・・。蛙化、恐るべし」

〇ハイテクな学校

〇おしゃれな教室
国語教師「昨日の課題をひなた君に答えてもらいます」
映栄杉ともえ(ひなた、頑張ってください)
国語教師「小林一茶の俳句といえば?」
ひなた「痩せガエル 負けるな一茶 ココにあり」
映栄杉ともえ「か、蛙ですって?」
国語教師「次はことわざ」
ひなた「蛙の子は蛙」
映栄杉ともえ「アワワワ!」
国語教師「最後は漢字の読みだ」
ひなた「ゲコ!」
国語教師「正解だ!」
映栄杉ともえ(確かに聴こえました)
映栄杉ともえ(ひなたが蛙のように鳴いたのを!)
映栄杉ともえ「蛙化まで、もう猶予がないというの!?」

〇ハイテクな学校

〇おしゃれな教室
映栄杉ともえ「ほら、まだそこに埃が残っておりますよ」
ひなた「もうテキトーに終わらせて、帰ろうよ〜」
映栄杉ともえ「武家の娘たるもの、掃除は手を抜けません」
ひなた「推しの生配信をリアタイしないの?」
映栄杉ともえ「ぐふぅッ。もぅ武家の娘やめます!」
ひなた「手のひら返しが早すぎるよ!」
生徒1「ひなた、先輩が呼んでるよ」
ひなた「はーい」
映栄杉ともえ「ハッ!」
映栄杉ともえ「ついにひなたが変態してしまった!?」
生徒2「飛んだぞ、捕まえろ!」
映栄杉ともえ(まずい!あの蛙がひなたであると気づいているのはわたくしだけ!!)
映栄杉ともえ「義を見てせざるは勇無きなり!」
映栄杉ともえ「ひなたはわたくしが守ります!!」
映栄杉ともえ「さあひなた、わたくしの手の中に入るゲコ!」
蛙「ゲコ!」
映栄杉ともえ「ちょえ!この感触は課金よりもつろうございます!」
映栄杉ともえ「ベタベタがあぁ、ねちょねちょがあぁ」
映栄杉ともえ「いいえ!」
映栄杉ともえ「どんな姿でも、わたくしとひなたの友情までは蛙化しないゲコ!」
蛙「ゲコゲコ」
映栄杉ともえ「ゲコーッ! 顔にベタとねちょがー!」
映栄杉ともえ「友情にも乗り越えられない壁があるゲコーッ!!」
ひなた「・・・」
映栄杉ともえ「あっ」
映栄杉ともえ「蛙になっていないゲコ?」
ひなた「なるわけないよね」
映栄杉ともえ「じゃあ蛙化って何なんですか〜!?」

次のエピソード:お侍とWeb会議

コメント

  • 女子の軽快な会話、とても楽しいですね!!😆
    スチルも原作者さんのに似てて、すごく特徴をとらえてる。そこだけ発注したのかな?
    明るい感じで面白かったです。やはり江戸の感覚では、現代っ子の気持ちは不可思議なのでしょうねww

  • 思い込みと勘違いが激しいともえちゃん、可愛い!!

  • 蛙化…… ああ、あの時のアレはそういう……(何か思い出した)

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