表現の自由戦士ギーグセイバー エピソード01:妄想を継ぐもの

情無合成獣スフィアマザコンザウルス

チャプター01:メインタイトル(脚本)

表現の自由戦士ギーグセイバー エピソード01:妄想を継ぐもの

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〇地球
  ────宇宙平成0126年。
  幾度かの大戦を経て、
  増えすぎた人口を移住させた宇宙都市の名が
  コロニーからセツルメントに
  変わった時代・・・
  技術の発展は戦場に
  SM(スタチューモジュール)
  と呼ばれる鋼鉄の巨人を送り出し、
  その戦力の差が戦争の勝敗を握った。
  そして・・・大規模戦争の時代が落ち着き、
  ”平和”と認識される時代が長く続いた頃。

〇塔のある都市外観
  地球・経済特区ニューヨーク
  証券会社・キングダムカード
  本社ビル

〇大広間
企業の重役「顧客の需要に答えるためのアライランスを組むべきだ」
企業の重役「そのためのスキームもありますからね、互いにウィン・ウィンで行きましょう」
企業の重役「新商品のオーガニック・スムージー これ一杯で一日の栄誉が全て取れる」
企業の重役「コストパフォーマンスも抜群!我が社の目玉商品ですよ」
  ・・・繰り返された戦争の歴史により、国家の多くはその信用を失い、代わりに企業が新たな支配者として台頭した。
  いまや、地球連合政府も企業の傀儡であり、その中でもっとも力を持つのが・・・
ヒデキ・アーノスカラー(ここ、キングダムカード社・・・)
ヒデキ・アーノスカラー(キャッスレス社会の到来と同時に、世界中の経済を支配した超巨大証券会社、か)
  ヒデキ・アーノスカラー(51)
  アーノスカラー財団現代表。
ヒデキ・アーノスカラー(そして、キングダムカードの会長・・・実質的な世界の支配者が)
ヒデキ・アーノスカラー(・・・ルドルフ・ダッセンブルグ)
ヒデキ・アーノスカラー(会長業に加え、より人道的かつ正しい生き方を推奨する”ジャスティスライツ”の提唱者である思想家・・・)
ヒデキ・アーノスカラー(財団当主として関わりを持つべくパーティに参加はしたが・・・)
企業の重役「アグリーだね」
企業の重役「アポイントメントだ、ははは」
活動家「全くあのドラマは人権意識が低い!!ジェンダーギャップ指数が・・・」
活動家「まあ昔の話よな、今の時代ヒロインで客を釣るなんて────」
ヒデキ・アーノスカラー(・・・・大企業の親睦パーティの姿か? これが)
ヒデキ・アーノスカラー(見てくれこそ意識の高さを気取っているが、これじゃおゆうぎ会だ。誰も仕事の話もしちゃいない)
ヒデキ・アーノスカラー(・・・・・・ん?)
マロンブックス社長「お願いします会長!アダルトコミックの購入決済の中止だけはやめてください!」
ヒデキ・アーノスカラー(たしかマロンブックス・・・大手本屋の社長だったか。アダルトコミックやアダルトアニメを取り扱ってる、オタク向けの)
マロンブックス社長「このままでは漫画家も同人作家も食べていけません!それだけじゃない、アニメ文化だってどれだけ衰退するか・・・!!」
ルドルフ・ダッセンブルグ「・・・・・・言いたいことはそれだけか」
マロンブックス社長「・・・えっ」
マロンブックス社長「うわああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
ルドルフ・ダッセンブルグ「・・・今の時代に下品な娯楽は不要だ」
企業の重役「まったくですな会長!あんな物は旧時代に置いていくべきです、もう宇宙平成だというのに」
活動家「子どもに性的な目を向ける時点でアニメや漫画だろーと関係ねーんだよ!」
活動家「というか男が買春するのが当たり前なんて国、既に先進国じゃねーんだよ!!」
ヒデキ・アーノスカラー(・・・・見るに耐えん茶番劇だ)
企業の重役「どうしました?アーノスカラー卿 顔色がすぐれぬようですが・・・」
ヒデキ・アーノスカラー「・・・場の空気に少し酔ったようです 風に当たってきます」

〇空港の屋上
  ・・・これが世界の現状だった。
  宇宙に進出し数度のを大戦を経ても、人類はルッキズムと趣向による差別の正当化と、自らの虚飾をやめなかった
  とどのつまり、アングラな趣味を道徳や正義を振りかざして叩く事で────
  自分達の政治的正しさをアピールし、なおかつ憂さ晴らしと偽の達成感を得るという手法は未だ続いていた。
ヒデキ・アーノスカラー「・・・・その結果が」

〇地下広場

〇オフィスのフロア

〇ホストクラブ

〇空港の屋上
ヒデキ・アーノスカラー「これでは、連中の言う旧時代と・・・ 差別とカースト制がまかり通っていた時代と何も変わらない」
ヒデキ・アーノスカラー「そして・・・」

〇炎
活動家「何が表現の自由か!!!!宇宙平成にもなってこんな気持ち悪いアニメが放送されてるなんて!!!!!!!!」
活動家「宇宙平成にもなってヒロインの乳で釣るなんて!!!!アップデートしろ!!!!!!!!怒りで震えて涙が止まらない!!!!!!」
オタク「・・・こっちの男の裸はいいの?」
活動家「いいに決まってるでしょ、なにいってんの?」
オタク「なんだよそれ!!不公平だ!!」
活動家「イヤアアアアアアア!!!!!!!!オタクに加害されたああああああ!!!!!!ぎゃおおおお!!!!!!!!!!」
オタク「は・・・はあ!?」
地球軍兵士「人権侵害及びセクハラであなたを逮捕します」
オタク「はあ!?!?!?!?!?!?!?!?」

〇空港の屋上
ヒデキ・アーノスカラー「────そんな調子に、残された娯楽すら快不快のために奪いにかかる始末・・・」
ヒデキ・アーノスカラー「これでは、また戦争の時代が・・・」
ヒデキ・アーノスカラー「・・・・・・・・・」
ヒデキ・アーノスカラー「・・・・・・急がねば」

〇宇宙空間
  月・火星間宙域
  通称「ブルーオイスター」

〇研究所の中枢
ルクシアル・オットー・コノコ「なんとか振り切れないのですか!?」
サーフェイサー王国兵「こっちは輸送船です!!軍用艦には・・・!!」
ルクシアル・オットー・コノコ「”メデューサ”め・・・!!」
  ルクシアル・オットー・コノコ(12)
  サーフェイサー王国第二皇子
「ルクシアル殿下!ここは我々にお任せを!」
ルクシアル・オットー・コノコ「な・・・ッ!?」

〇宇宙戦艦の甲板
サーフェイサー王国兵「我々が出て奴らを足止めいたします!!殿下は目的の物を、どうか!!」
ルクシアル・オットー・コノコ「旧型のオタッグで!?おやめください!!死にに行くようなものですよ!?」
サーフェイサー王国兵「殿下と共に戦うと誓った時から、この命捧げる覚悟でございます!!」
サーフェイサー王国兵「我々の事は気にせず、殿下は悲願を!!」

〇研究所の中枢
サーフェイサー王国兵「殿下・・・・・・」
ルクシアル・オットー・コノコ「・・・・・・・・・」
ルクシアル・オットー・コノコ「・・・・・聞こえていますね?セレス」

〇黒背景
セレスティナ・ベガ「・・・はい、王子!!」
ルクシアル・オットー・コノコ「”その機体”と情報は君に預ける。後から送信する人物と接触して、なんとしても”彼等”に接触するんだ」
セレスティナ・ベガ「お任せを!なんとしてもやり遂げてみせます!」
ルクシアル・オットー・コノコ「よし・・・コンテナ射出準備!!」
サーフェイサー王国兵「了解!!射出準備!!」
サーフェイサー王国兵「目標・・・・・・”地球”!!」

〇宇宙戦艦の甲板
サーフェイサー王国兵「殿下が決断なされた!!我々も行くぞ!!」
サーフェイサー王国兵「おうともさ!!」

〇宇宙空間
サーフェイサー王国兵「見ろ、奴らもSMを出してきたぞ」
サーフェイサー王国兵「なんだあのふざけた機体は・・・」
サーフェイサー王国兵「こないだニュースに出たリプリスとか言うやつだろ、メデューサに選考配備されてるってさ」
サーフェイサー王国兵「環境に優しくなおかつ女性の扱いやすい機体・・・奴ららしい」
サーフェイサー王国兵「そんな奴らに遅れを取るわけにはいかんな」
サーフェイサー王国兵「喰らえッ!!!!」
サーフェイサー王国兵「え」
サーフェイサー王国兵「カキサキ・・・カキサキーーーッ!!!!」
サーフェイサー王国兵「おのれェ!!キングダムカードの犬がぁ!!!!」
???「・・・・・・・・・!!」
サーフェイサー王国兵「な・・・・・・・・・ッ」
サーフェイサー王国兵「圧倒的・・・すぎる・・・!!」
サーフェイサー王国兵「これが・・・メデューサか・・・!!」
サーフェイサー王国兵「ル・・・ルクシアル殿下ッ・・・!!」

〇研究所の中枢
ルクシアル・オットー・コノコ「──────!!!!」
サーフェイサー王国兵「・・・コンテナ、射出しました」
サーフェイサー王国兵「計算が正しければ、2日もすれば地球に到達するはずです」
ルクシアル・オットー・コノコ「・・・・・・・・・ッ」
サーフェイサー王国兵「・・・殿下、お気持ちはわかりますが泣いている場合ではありませんよ」
ルクシアル・オットー・コノコ「・・・ええ、わかっています。早く我々も脱出しま────」
???「その必要はない」
ルクシアル・オットー・コノコ「・・・!!!!」

〇宇宙空間
???「貴艦は完全に包囲されている、大人しくしてもらおうか」

〇研究施設の廊下
ルクシアル・オットー・コノコ「・・・・・・・・・」
ステンノ・クイーン「これはこれは・・・お初にお目にかかります、ルクシアル・オットー・コノコ皇子殿下」
  ステンノ・クイーン中佐(??)
  地球連合軍
  女性専用風紀維持部隊
  「メデューサ」一番隊隊長
ステンノ・クイーン「噂通りの美少年・・・会えて嬉しいですよ」
ルクシアル・オットー・コノコ「私は大変不愉快です」
ステンノ・クイーン「これは手厳しい・・・さて、あなたには容疑がかかっている」
ステンノ・クイーン「連合政府に対する反逆、並びにテロ行為幇助の容疑が」
ルクシアル・オットー・コノコ「連合政府に対する反逆?キングダムカードに対する反逆の間違いじゃないですか?」
メデューサ兵「黙りゃオスガキャア!!!!!!!!!!」
ルクシアル・オットー・コノコ「ぎっ・・・」
サーフェイサー王国兵「殿下ッ!!!!!!き、貴様ァァァーーーッ!!!!!!」
メデューサ兵「あぁ!?生意気なオスガキを修正して何がわりゃじゃダゼボケが!!!!」
ステンノ・クイーン「よさんか、見苦しい」
ルクシアル・オットー・コノコ「・・・・暴力程度で私の心は曲がりません 私とてサーフェイサー王国の男です」
ステンノ・クイーン「テロ行為幇助をしておいて王子気取りですか、サーフェイサー王国とやらは大した面の皮の持ち主なようで・・・」
ルクシアル・オットー・コノコ「・・・・・・」
ステンノ・クイーン「あなたには重要な外交カードになってもらいますよ、国際犯罪者の王子様?」

〇黒背景
セレスティナ・ベガ(コンテナが地球に向かう起動に乗った・・・私も少し寝よう)
セレスティナ・ベガ「・・・・・・」
セレスティナ・ベガ(殿下より預かったこの機体・・・必ず守り抜いてみせます)
セレスティナ・ベガ(殿下・・・どうかご無事で!!)

〇地球
  宇宙平成0126年 2月30日
  後に”マスターカード戦役”と呼ばれる戦いは、こうして幕を開けた・・・

〇黒
  表現の自由のために戦う全ての人々
  そして
  「キモすぎ!デブおたくん」
  「新毒男戦記ストロベリーガン◯ム」
  を作った全てのねらー達に
  この作品を嫌でもささげる・・・
  エピソード01──妄想を継ぐもの

次のエピソード:チャプター02:落ちてきた少女

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