高嶺の花に手を伸ばして

夏目心 KOKORONATSUME

10 今後の方針(脚本)

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〇体育館の中
星野慎太郎「まだまだ!」
暗森敬一「さぁ来い!気を緩めるな!」
暗森敬一「なるほどな・・・星野、次は少し、力を抜いて振って見ろ・・・」
星野慎太郎「力を抜いて、ですか?」
暗森敬一「そうだ、やって見ろ・・・」
星野慎太郎「はい!」
星野慎太郎「あ!」
暗森敬一「どうだ?さっきより動きが綺麗になっただろ?」
星野慎太郎「た、確かに・・・」
暗森敬一「無駄に力を入れ過ぎればコントロールが効かなくなるし、大振りでやれば隙も生じる・・・」
暗森敬一「竹刀は常に、落ち着いて相手に打ち込むんだ・・・いつもやってる事だがな・・・」
星野慎太郎「・・・!ありがとうございます!」
暗森敬一「良し!星野は休憩で、そろそろ交代だ!次、準備してくれ!」
モブ男子「先生、お願いします!」
暗森敬一「良し、確り構えろよ?」
月島アカリ「星野君、お疲れ様!」
星野慎太郎「あぁ、月島さん!マネージャーは慣れた?」
月島アカリ「お陰様で!」
星野慎太郎「そっか・・・」
月島アカリ「ねぇ星野君、もう直ぐ夏休みだけど、疲れたりして無い?」
星野慎太郎「ん?どうかな・・・家でもちゃんと寝れてるから大丈夫だとは思うけど・・・」
月島アカリ「そっか・・・でも疲れたりしたら早めに言おうね・・・身体壊したりしたら良く無いから・・・」
星野慎太郎「あぁ、分かってるつもり・・・」
  それから、俺達は素振りや打ち込み等の練習に精一杯取り組み、全ての練習が終った後、暗森先生が部員を集める。
暗森敬一「皆聞いてくれ・・・先ずは改めて、期末テストお疲れ様!多少の差異はあると思うが、良く頑張ってくれた!」
モブ男子「ありがとうございます!」
暗森敬一「今後の剣道部の活動だが、8月になったら剣道部全員で夏目パークに強化合宿に行く予定だ・・・期間は一週間・・・」
暗森敬一「皆も知っての通り8月中旬に全国大会が控えてる。次の合宿は全力で取り組みたいと思うから、夏休みの宿題は各自」
暗森敬一「早めに終わらせる事!皆体調管理も確りやって、今後も真剣に取り組んでくれ!以上だ・・・今日は解散!」
星野慎太郎「合宿に全国大会か・・・合宿はまだしも、全国大会になると色んな奴が出てきそうだな・・・」
月島アカリ「緊張してる?」
星野慎太郎「そりゃ・・・初めての大会だから・・・」
月島アカリ「でも、落ち着いてやれば大丈夫だって、暗森先生も言ってたでしょ?そこの所自信持って良いよ!」
星野慎太郎「・・・そっか、そうだよな!」
月島アカリ「ねぇ、今日は途中まで一緒に帰らない?」
星野慎太郎「ん?あぁ、大丈夫だよ・・・」
月島アカリ「・・・!ありがとう!」
星野慎太郎「(こんな笑顔、速水の前でも見せてたのかな?)」

〇通学路
  放課後。
星野慎太郎「あ〜終った終ったぁ・・・毎回上手く行ってくれたら良いのになぁ・・・」
月島アカリ「大丈夫?良かったら栄養バランスが良いの作ろうか?」
星野慎太郎「あぁ大丈夫!そこまで望んで無いから!」
月島アカリ「そっか・・・ちょっと残念・・・」
星野慎太郎「ん?どうした?」
月島アカリ「え?あ!何でもないよ!大丈夫たから!」
月島アカリ「それはそうと!最近速水君見てないし、今日は須藤君一緒じゃ無いんだね!」
星野慎太郎「あぁ・・・智也は今日も塾だし、速水はこの前の期末で赤点取りまくったから補習と追試だよ・・・天上院って奴と一緒に・・・」
月島アカリ「え?天上院って、天上院茜さんの事?」
星野慎太郎「ん?そうだけど?」
月島アカリ「う、嘘でしょ!?天上院さんって、あたし達が入学したての頃の実力テストで二位の実力収めてたのに!?」
星野慎太郎「え、えぇ!?」
月島アカリ「本当よ!昨日まで成績優秀なのに、突然できなくなるなんておかしいわ!」
星野慎太郎「そ、そうだったんだ・・・」
星野慎太郎「(え?速水の奴大丈夫なのか?てかあいつ何してるんだ?)」
星野慎太郎「まぁ、その、あれだ・・・もし天上院が何かするってなら、早めに先生に報告だけはして置こう・・・」
月島アカリ「そ、そうね・・・」

次のエピソード:11 修羅場に合う速水

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